はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
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(旧:はぶて日記)

変えてどうするの?

2014-12-24 | 日記
大学入試が全面的に見直されるらしい。

政府が主導する教育再生実行会議というところが、大学入試改革として、従来のセンター試験を廃止して、「到達度テスト」というものに変える、という案を出しているそうだ。

この到達度テストは、高校在学中に複数回受験できるらしい。

つまり、何回か受けた試験のうち、一番いい成績なのか、そのトータルなのか、とにかく複数回試験を受けさせることになるようだ。

そもそも、現在のセンター試験を廃止する理由として、以下のものが挙げられている。

1.たった1回の試験で合否を判定するというやり方(一発試験)では、当日の体調や問題との相性などの偶然の要素に左右されることがある。
2.教科が増えすぎて、重箱の隅をつつくような問題も多くなっている。
3.受験テクニックだけが鍛えられ、基礎的・基本的な知識・技能や、課題解決に必要な思考力・判断力・表現力が劣ってきている。要するに高校生の学力低下が著しい。
4.推薦入試やAO入試が野放図に行われ、そもそも勉強しない高校生が増えてきた。


ぱっと読んでみて、違和感がある。

まず1.について

たった1回ではわからない、というのであれば、2回・3回ならOKなのか?
それって、かえって負担が大きくなるんじゃないの?
そもそも、当日の体調によって出来が悪くなる、なんていうのは、単なる言い訳であって、少々体調が悪くても、基本的な学力が備わっていれば、あまり問題はないはず。

また「問題との相性」なんてこじつけもいいところ。
一生懸命勉強をしている=たくさんの問題をやる、ということだろうから、「この問題(または似たように問題)は以前やったことがある」という状況になるのは当たり前のこと。
ホントはバカなんだけど、たまたま問題集で解いた問題が当日試験に出たので合格した、などということは、普通あり得ないはず。


2.について

だったら、「重箱の隅をつつくような問題にならないよう」試験問題を作ればいいだけの話。
「だから2回以上チャンスを与えるべき」という理由づけにはならない。


3.について

言いたいことは何となく理解できるが、「じゃあ、どんな問題がいいの?」ということになるんじゃないの?
「課題解決に必要な思考力・判断力・表現力」を試す問題が、限られた時間内で解く問題として成立する(相応しい)のかどうか、という気がするのだが・・・


4.について

だったら、推薦入試やAO入試の方を厳しくすればいいだろう。
いくら試験制度を変えたところで、こういう制度があるおかげで、その試験を受けないでいいのであれば、まったく意味がない。



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