今日は「るろうに剣心 最終章 The Final」を見てきました。
和月伸宏のコミックを原作にしたアクションシリーズの最終章である2部作の第1弾。志々雄真実との死闘後、穏やかに暮らしていた緋村剣心たちに忍び寄る敵と、剣心の秘められた過去が明らかになる。監督は前3作に続いて大友啓史。主演の佐藤健をはじめ、武井咲、青木崇高、蒼井優、江口洋介らシリーズおなじみの俳優陣に加え、新田真剣佑が最凶の敵・雪代縁(えにし)役で出演する。
主演:佐藤健
共演武井咲、新田真剣佑、青木崇高、蒼井優、伊勢谷友介、土屋太鳳
その他:三浦涼介、音尾琢真、鶴見辰吾、中原丈雄、北村一輝、有村架純、江口洋介、大西利空、阿部進之介、柳俊太郎、天門丞威など
<ストーリー>
“人斬り抜刀斎”の異名で知られた緋村剣心(佐藤健)は、日本転覆を企てた志々雄真実と死闘を繰り広げた後、神谷道場でのどかに生活していた。あるとき、東京の中心部を何者かが連続して攻撃し、剣心と仲間たちにも危険が及ぶ。その事件は、剣心の過去と頬に刻まれた十字傷の謎に関わっていた
5年ぶりの作品ということで、今日は舞台挨拶付きで見ました。
このシリーズも、今回で完結するわけですが、2部作でしたので、今回の敵役である雪代縁との死闘が、志々雄真実の時みたいに2回にわたって繰り広げられると思っていました。
ところが、実際には今回で実質完結し、パート2はタイトルに「The Biginnig」とあるように、緋村剣心が今のようになった、その回顧録的な映画になるそうです。
さて、かなり期待していた作品ですが、結論から言うと・・・
まずまず面白かったです。
しかし、ツッコミどころもたくさんありました。
まず、今回の敵役の雪代縁ですが、志々雄真実と同じように、東京の街をボロボロにします。
そして、その理由が剣心を恨んでいる、ということなのですが、その強さ、仲間(子分?)の多さ、仕掛けの大きさ等からも、相当なものだと思っていましたが・・・
何のことはない、実はただのシスコンで、亡くなった(というか、剣心に斬殺された)姉のことが忘れられず、その復讐のためだけに剣心を狙う、というものでした。
これは、いくら何でも設定に無理があるでしょう。
剣心を恨むあまり、剣心の周りの人たちまで傷つけて剣心を苦しめる、というのなら、まだわかりますが、あそこまで東京の街をボコボコにする理由にはならないでしょう。
志々雄真実の場合は、自分を切り捨てたこの国そのものを恨んでいましたから、あそこまでやる気持ちはわからないでもないです。
でも、雪代縁の場合はそうではないので、恨む理由が判明した時点で「はあ?」となってしまいました。
しかも、その復讐について、姉自身が剣心に対して思っていたこととは違っていたわけですから、その時点で結末はある程度見えていました。
そのあたりは原作ではどうなっているのか知りませんが、ちょっと違和感がありました。
次に、今回のアクションですが、全体的に「ワイヤーアクション」が過ぎていました。
志々雄真実とのバトルでは、そこまで感じませんでしたし、そこまでやる理由がなかったのでしょう。
それは、志々雄真実と雪代縁との差、というか、藤原竜也と新田真剣佑との「格」の違いでしょうか。
藤原竜也の貫録で、前2作は見せていましたが、今回の真剣佑クンには、そこまでの迫力は残念ながらありませんでした。
もともとあまり芝居がうまいとは思わないのですが、見た目がいいので、朴訥としたしゃべりに徹していればいいものを、時々ニヤッとしてみたりするあたりで、化けの皮がはがれてしまいます。
敵役があまり泣いたり、絶叫したりしたらイカンでしょう。
あと、無駄なバトルというか、「これはいったい、何のためのバトルだったの?」というシーンが所々にありました。
今回は、お馴染みの面々もたくさん出てきたものの、登場人物が多かっただけに、それぞれの見せ場を作ろうとしたのかも知れませんが、少なくとも斎藤一がニセ志々雄真実と戦うシーンはなくても良かったと思います。
それに、バトルシーンがやたらと暗くて、誰が誰と何をやっているのかよくわからない部分がありました。
声が小さいところもあって、時々何を言っているのかわからないシーンもあったかな?
瀬田宗次郎(神木隆之介)が出てきた時には、「お~っ」と思いましたが、彼と剣心とで敵方とバトルをした際、敵の異常な多さには驚くばかりで、あんな大勢が一気に迫ってきたら、いくら剣達者な二人でも勝てないでしょう。
何で、あんな異常な数にしてのでしょうね。
そして、その随所で展開されるバトルの結果ですが、整合性がまったく取れていない、というのか、「何で、こういう展開にしたの?」というシーンもいくつかありました。
左之助が雪代縁にボコボコにされた時、確か相当殴られてましたし、最後の方では背中から刃物で刺されていました。
たぶん、しばらくは立てないだろう、というくらいボロボロでしたが、次のシーンでは、たいしたことがなかったかのように、「おりゃー」とばかりに大八車で突っ込んでましたが、あまりにも違和感バリバリでした。
最後の剣心と縁とのバトルも、どう見ても縁の方が強くて、最後は剣心も立てそうにないくらいにボコられていたにもかかわらず、何のきっかけもないのに、一気に形勢逆転して縁を追い詰めます。
志々雄真実とのバトルでは、そういう極端な展開はなかったような気がします。
そして、ラストは予想通り「姉の日記」で号泣、というシーンでしたが、別に悪くはないと思いますが、もうひとヒネり欲しかったです。
最後に演じている役者さんですが・・・
佐藤健はいいと思います。
武井咲は、相変わらずア〇面なので、セリフの一つひとつが軽く感じられるうえに、いちおう道場の師範のはずですが、貫録がなさすぎるというか、とても強そうには見えません。
あと、伊勢谷友介が出てきたと気には、さすがの貫録がありましたが、大人の事情なのか、あっさりとやられてしまい、後は土屋太鳳にその座を奪われてしまった感じかな。
今回初登場の人たちのうち、新田真剣佑は先に触れたので付け加えることはありませんが、どうせなら、もっと感情の起伏のない役柄の方がいいと思います。
問題は、有村架純でしょう。
かわいいのはかわいいですが、元々あまり演技がうまいとは思っていなかったとはいえ、今回はヒドかったです。
ほぼ無表情でしたので、許嫁を斬殺された無念さや、剣心に対する思いとか、とにかく何の感情も読み取れませんでした。
特に剣心に斬られるシーン・その後の剣心に何か言うシーンなどは、ず~っと能面みたいな顔をしていたので、ちょっとビックリしました。
次作「The Biginnin」では、出番も多くなると思うのですが、大丈夫でしょうか。
などなど、ツッコミどころ満載で、その都度唖然としたりもしましたが、大好きな時代劇(?)ですし、全体としては面白く見ることができたので、評価は「B」にしておきます。
和月伸宏のコミックを原作にしたアクションシリーズの最終章である2部作の第1弾。志々雄真実との死闘後、穏やかに暮らしていた緋村剣心たちに忍び寄る敵と、剣心の秘められた過去が明らかになる。監督は前3作に続いて大友啓史。主演の佐藤健をはじめ、武井咲、青木崇高、蒼井優、江口洋介らシリーズおなじみの俳優陣に加え、新田真剣佑が最凶の敵・雪代縁(えにし)役で出演する。
主演:佐藤健
共演武井咲、新田真剣佑、青木崇高、蒼井優、伊勢谷友介、土屋太鳳
その他:三浦涼介、音尾琢真、鶴見辰吾、中原丈雄、北村一輝、有村架純、江口洋介、大西利空、阿部進之介、柳俊太郎、天門丞威など
<ストーリー>
“人斬り抜刀斎”の異名で知られた緋村剣心(佐藤健)は、日本転覆を企てた志々雄真実と死闘を繰り広げた後、神谷道場でのどかに生活していた。あるとき、東京の中心部を何者かが連続して攻撃し、剣心と仲間たちにも危険が及ぶ。その事件は、剣心の過去と頬に刻まれた十字傷の謎に関わっていた
5年ぶりの作品ということで、今日は舞台挨拶付きで見ました。
このシリーズも、今回で完結するわけですが、2部作でしたので、今回の敵役である雪代縁との死闘が、志々雄真実の時みたいに2回にわたって繰り広げられると思っていました。
ところが、実際には今回で実質完結し、パート2はタイトルに「The Biginnig」とあるように、緋村剣心が今のようになった、その回顧録的な映画になるそうです。
さて、かなり期待していた作品ですが、結論から言うと・・・
まずまず面白かったです。
しかし、ツッコミどころもたくさんありました。
まず、今回の敵役の雪代縁ですが、志々雄真実と同じように、東京の街をボロボロにします。
そして、その理由が剣心を恨んでいる、ということなのですが、その強さ、仲間(子分?)の多さ、仕掛けの大きさ等からも、相当なものだと思っていましたが・・・
何のことはない、実はただのシスコンで、亡くなった(というか、剣心に斬殺された)姉のことが忘れられず、その復讐のためだけに剣心を狙う、というものでした。
これは、いくら何でも設定に無理があるでしょう。
剣心を恨むあまり、剣心の周りの人たちまで傷つけて剣心を苦しめる、というのなら、まだわかりますが、あそこまで東京の街をボコボコにする理由にはならないでしょう。
志々雄真実の場合は、自分を切り捨てたこの国そのものを恨んでいましたから、あそこまでやる気持ちはわからないでもないです。
でも、雪代縁の場合はそうではないので、恨む理由が判明した時点で「はあ?」となってしまいました。
しかも、その復讐について、姉自身が剣心に対して思っていたこととは違っていたわけですから、その時点で結末はある程度見えていました。
そのあたりは原作ではどうなっているのか知りませんが、ちょっと違和感がありました。
次に、今回のアクションですが、全体的に「ワイヤーアクション」が過ぎていました。
志々雄真実とのバトルでは、そこまで感じませんでしたし、そこまでやる理由がなかったのでしょう。
それは、志々雄真実と雪代縁との差、というか、藤原竜也と新田真剣佑との「格」の違いでしょうか。
藤原竜也の貫録で、前2作は見せていましたが、今回の真剣佑クンには、そこまでの迫力は残念ながらありませんでした。
もともとあまり芝居がうまいとは思わないのですが、見た目がいいので、朴訥としたしゃべりに徹していればいいものを、時々ニヤッとしてみたりするあたりで、化けの皮がはがれてしまいます。
敵役があまり泣いたり、絶叫したりしたらイカンでしょう。
あと、無駄なバトルというか、「これはいったい、何のためのバトルだったの?」というシーンが所々にありました。
今回は、お馴染みの面々もたくさん出てきたものの、登場人物が多かっただけに、それぞれの見せ場を作ろうとしたのかも知れませんが、少なくとも斎藤一がニセ志々雄真実と戦うシーンはなくても良かったと思います。
それに、バトルシーンがやたらと暗くて、誰が誰と何をやっているのかよくわからない部分がありました。
声が小さいところもあって、時々何を言っているのかわからないシーンもあったかな?
瀬田宗次郎(神木隆之介)が出てきた時には、「お~っ」と思いましたが、彼と剣心とで敵方とバトルをした際、敵の異常な多さには驚くばかりで、あんな大勢が一気に迫ってきたら、いくら剣達者な二人でも勝てないでしょう。
何で、あんな異常な数にしてのでしょうね。
そして、その随所で展開されるバトルの結果ですが、整合性がまったく取れていない、というのか、「何で、こういう展開にしたの?」というシーンもいくつかありました。
左之助が雪代縁にボコボコにされた時、確か相当殴られてましたし、最後の方では背中から刃物で刺されていました。
たぶん、しばらくは立てないだろう、というくらいボロボロでしたが、次のシーンでは、たいしたことがなかったかのように、「おりゃー」とばかりに大八車で突っ込んでましたが、あまりにも違和感バリバリでした。
最後の剣心と縁とのバトルも、どう見ても縁の方が強くて、最後は剣心も立てそうにないくらいにボコられていたにもかかわらず、何のきっかけもないのに、一気に形勢逆転して縁を追い詰めます。
志々雄真実とのバトルでは、そういう極端な展開はなかったような気がします。
そして、ラストは予想通り「姉の日記」で号泣、というシーンでしたが、別に悪くはないと思いますが、もうひとヒネり欲しかったです。
最後に演じている役者さんですが・・・
佐藤健はいいと思います。
武井咲は、相変わらずア〇面なので、セリフの一つひとつが軽く感じられるうえに、いちおう道場の師範のはずですが、貫録がなさすぎるというか、とても強そうには見えません。
あと、伊勢谷友介が出てきたと気には、さすがの貫録がありましたが、大人の事情なのか、あっさりとやられてしまい、後は土屋太鳳にその座を奪われてしまった感じかな。
今回初登場の人たちのうち、新田真剣佑は先に触れたので付け加えることはありませんが、どうせなら、もっと感情の起伏のない役柄の方がいいと思います。
問題は、有村架純でしょう。
かわいいのはかわいいですが、元々あまり演技がうまいとは思っていなかったとはいえ、今回はヒドかったです。
ほぼ無表情でしたので、許嫁を斬殺された無念さや、剣心に対する思いとか、とにかく何の感情も読み取れませんでした。
特に剣心に斬られるシーン・その後の剣心に何か言うシーンなどは、ず~っと能面みたいな顔をしていたので、ちょっとビックリしました。
次作「The Biginnin」では、出番も多くなると思うのですが、大丈夫でしょうか。
などなど、ツッコミどころ満載で、その都度唖然としたりもしましたが、大好きな時代劇(?)ですし、全体としては面白く見ることができたので、評価は「B」にしておきます。
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