介護施設での事件に思う

川崎市の介護施設で起きた殺人事件。

逮捕された容疑者・今井隼人は、「世話をするのが大変だった」と供述しているらしい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160217-00000049-mai-soci



うん、大変だと思う。

「要介護」の人たちばかりだから、会話するのも大変だろうけど、身の回りのお世話ってもっと大変だと思う。

この２３才のガキも、最初から崇高な理念で介護の仕事に就こうと考えていたのか、それとも他に仕事がなかったから仕方なくなのか、もしかして「楽だ」と思ったのかはわからないけど、介護の仕事はホントに大変だと思う。

だけど、「だから殺す」という結論に至るということが理解できない。

その人がいなくなれば、確かにその人の世話は二度としなくてもいい。

でも、当然のことながら、今度は別の人の世話もしなければならないわけだ。

それだって大変なわけだから、またまた「じゃあ、殺す」となった結果が３人の殺害なんだろうかねえ。

もしかして、施設の人全員殺すつもりだったのか？

だいたい、ほとんど動けないような老人をベランダから転落させておいて、それでバレないと思ったのだろうか。

たぶん、誰にも見られていないから、しらばっくれれば大丈夫と思ったのか。

そのあたりは浅はかの極致だけど、一度やっちゃうと、もうわけがわからなくなってしまうのだろうな、という気もする。


もちろん、「大変だと思うのなら、施設を辞めりゃあいいじゃん」と誰しもが言うと思う。

でも、勤めているところを辞めるって、そう簡単なことではない。

「辞めます」って言いに行くのも大変だし、辞めた後のことを考えたら、どうしていいかわからない、という気にもなると思う。

確かに、簡単に職を変える人はいるけど、ほとんどの人は、そう簡単なことではないと思う。


別に、今回の犯人を擁護するつもりなどまったくない。

こんなヤツが介護施設にいたのでは、預ける家族の方も心配だろうし、こういう事件が続くと、要介護者を持つ家族はしんどいと思う。

でも、介護施設って、それほど大変なんだということが、あまり考えられて（知られて）いないような気もする。


何だか話がまとまらなくなってきた。

ただ、介護施設で事件が起こるたびに、イヤ～な気分になってしまう。