はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1117 ~ ロスト・フライト

2023-12-01 | 映画評
今回は「ロスト・フライト」です。

ジェラルド・バトラー主演で、ゲリラ組織が支配する島に不時着した飛行機の機長が、犯罪者と手を組みながら窮地を乗り越えていく姿を描いたサバイバルアクション。
乗客を守るという機長としての責務を全うしようと奮闘するトランス役をバトラーが務め、トランスと手を組むことになる謎めいた犯罪者のガスパール役にドラマ「ルーク・ケイジ」で知られるマイケル・コルター。元MI6という経歴を持つスパイ小説家チャールズ・カミングが執筆した脚本をもとに、「アサルト13 要塞警察」「ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男」のジャン=フランソワ・リシェ監督がメガホンをとった。

主演:ジェラルド・バトラー
共演:マイク・コルター、ヨーソン・アン、ダニエラ・ピネダ、ポール・ベン=ビクター
その他:レミ・アデレケ、ジョーイ・スロトニック、エバン・デイン・テイラー、クラロー・デ・ロス・レイス、トニー・ゴールドウィンなど

<ストーリー>
悪天候のなか、落雷でコントロールを失った航空機のブレイザー119便は、奇跡的にフィリピンのホロ島に不時着する。機長のトランスや乗客ら17名はからくも一命をとりとめたが、不時着した場所は凶暴な反政府ゲリラが支配する無法地帯だった。ゲリラたちが迫りくる中、トランス機長は生き残りをかけ、乗客の1人だった移送中の犯罪者ガスパールと手を組む。


これは普通に面白かったです。

映画館での予告編ではやってなかったとは思いますが、私の好きなジェラルド・バトラー主演のアクションものなので、見ることにしたものです。

物語は、反政府ゲリラが支配する無法地帯に不時着した一行が、何だかんだと内輪揉めしているところにゲリラが迫る中、何とか協力して脱出する話・・・だと思っていたのですが、意外にもあっさりとゲリラたちに捕まってしまいます。

ジェラルド・バトラーは、弱小航空会社の機長役ですが、責任感の強いリーダーとは言え、ちょっと短絡的なところがあり、ちょうど乗客たちがゲリラに捕まったところに出会ったら、すぐさま飛び出していこうとします。

そりゃあ、ムチャでしょうに。

さらに、ゲリラに捕まった乗客たちを救出した後に、そこから脱出することが困難だとわかった時には、自らを犠牲にして皆を逃がそうとしますが、その時には「オレは機長だから利用価値があるので、すぐに殺すはずがない」とゲリラたちの前に姿を晒したものの、ゲリラは「ただの乗客より機長を殺した方が見せしめになる」と言って、その場で殺されそうになります。

アンタ判断が甘すぎ!

結局のところ、そういう危ない場面を救ってくれたのは、同乗していた殺人犯であり、的確な判断と行動をしたのは、航空会社のトップではなく、トニー・ゴールドウィン演じる危機管理コンサルタントのスカースデイルでした。

まず、この殺人犯は実は元傭兵であり、18歳の時に事故に近い形で人を殺してしまっただけで、根っからの悪人ではなかったわけです。

彼が短絡的に行動しようとする機長を制したおかげで、機長は一度目の命拾いをする。

そして、自ら人質になろうと、これまた短絡的に行動した二度目の危機を救ったのが、スカースデイルです。

航空会社のトップが体面しか考えず、マニュアル通りの対応しかできないところを、彼はまず「いったいどこのバカがこんな嵐の中を航行させたんだ」と言い、その指示を出した本人に向かって「エセ気象予報士」と呼んだり、トップが「フィリピン軍に応援を頼みましょう」と提案したのを一蹴して「あそこは無法地帯で警察や軍もあまり近寄りたがらない。だから別の手を考える」と言って、傭兵部隊に救出を要請する。

機長が二度目の危機を脱出することができたのは、この傭兵部隊のおかげだ。

結局のところ、機長自身はあまり活躍していない?

いつもの(?)のジェラルド・バトラーなら、ゲリラ部隊なんぞ一人で片づけていただろうけど、今回の元軍人とは言え、ただのパイロットだったので、どちらかと言うと殴られる一方だ。

ということで、思ったよりジェラルド・バトラーが活躍しない点はちょっと期待はずれだったけど、内容としてはハラハラ・ドキドキ感もあり面白かったので、評価は「B」にします。

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