続いては、綾辻行人の作品2作。
まずは③綾辻行人「十角館の殺人」
彼のデビュー作であり、「ミステリー史上最大級の驚愕の結末が読者を待ち受ける」といううたい文句がついている。
アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」を意識したと思われる内容だが、いわゆる「叙述トリック」ものであり、途中までミスリードしながら、終盤の一行でもって、一気に流れをひっくり返す、という展開となっている。
確か . . . 本文を読む
続く3本は、いずれも風変りな建物を題材とした殺人事件ものです。
② 周木律「眼球堂の殺人」
放浪の天才数学者が主人公として、狂気の天才建築学者が建てた「眼球堂」が舞台となっているのだけど、建物を利用したトリックについては、特に言うことはない。
途中でわかったという人も多いみたいだけど、壮大な仕掛けとなっている。
ただ、それ以前の問題として、この建築学者が各界の天才たちを殺そうとしたその動機 . . . 本文を読む