終わった人

昨晩　読み終えた本

終わった人　　　　　内館　牧子


昨年まで新聞に連載されていた小説

定年後の男を書いているが　東大出のメガバンク勤務エリート
「定年って生前葬だな　これからどうする」　と　仕事以外に生きがいを見つけようとするあたりは面白かった

後半　IT企業の顧問になり　不慮の事故で社長になったあたりから　ダラダラしだした

９０００万円の負債を追って　女房は激怒
やがて　故郷に「卒婚」して帰る

６３歳で　出向先専務で引退　雇用延長しない
実際は　４０代後半で　「ライン」から外れた時に　「終わった人」になっている



僕も　充分「終わった人」

会社組織は　成長するために　常に新陳代謝していく

２０代で成長し　３０代で経験を積み　４０代でピークを迎える

周りをみても　それなりの役職についている人は　若いころから　違っていたし
納得できる

たまに「？」　と　思う人事は　すぐに　結果が出る

ただ会社の中で　「えらい人」は　ただ　その組織にいるときだけ　「えらい人」だ



呼ばれてもいない会合に出かけたり　後輩に偉そうにするのは　すでに　「終わった」証拠

最近　若い人と話すときに
自分の過去や経験を　偉そうに言わないように注意している

そうすると　あまり話すことがない

ついつい　自慢して　自己嫌悪



人の話も　
「～～だったんですよ」　と　言われて　　
「あ～そうなんだ」　と同調で終わり
「俺は　～～だったよ」　と　言わないように

挨拶だけして　
「はいはい　　そうですか」　と言っていれば　問題は起きない


余計　無口になるだけだ