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☆yabmaruとその仲間たちののほほん日記☆

あなたはきっと幸せです

2008年05月07日 23時55分39秒 | のほほん日記

以前mixiでも少し紹介させて頂いた、余命一ヶ月の花嫁。
本日再放送(少し追加されていました)されました。


前回は人から聞いた話で、mixiからご本人のブログを読ませて頂いたんですが、
今日初めてその全てを拝見することが出来ました。
2時間の放送中、1時間半は泣いてたでしょうか…
ごはんも喉を通らなくなるぐらい、切ないドキュメントでした。









長島千恵さんは、23歳で乳がんを発病。
最初に異変に気付いたのは左胸に触れたしこりでした。
でもすぐには病院に行かず結局1ヶ月が経ってしまい、
それでも治らないので病院に行ったそうです。

その時千恵さんには、好きな人がいました。
ところがちょうど検査結果を待ってる間に告白されたのです。
千恵さんは答えを保留にし、結果が出た数日後
彼に合って告白しました。



「私には付き合えない理由がある」



と。
そして自分が乳がんに冒されていると話したのです。
治らない可能性もあると、涙ながらに…。
でも彼は真正面から受け止めてくれました。
そして一緒に頑張ろうと誓ってくれたのです。




抗がん剤治療を受けながらも、
彼との時間で幸せをかみ締めていた千恵さん。
ところがそんな日々とは裏腹に、
病気はどんどん悪化していました。


そして肺と骨に転移…。
診断されたときは手術も出来ない状態でした。



骨に転移したことによって、痛みは増す一方。
それだけでなく肺転移による呼吸困難も併発。
酸素マスクがないと息さえし辛い生活が続きました。
それでも千恵さんは治ると信じて治療に専念していました。



ところが。



恐ろしくも速いスピードで浸潤していくがん。
そして家族と恋人が呼ばれ…
余命一ヶ月と告げられたのです。
最初にがんが見付かってから、
まだ1年も経っていない春の日でした。




周りにいるみんなは、出来るだけ千恵さんにたくさんの思い出を
残してあげようと、いろんなことを始めました。
その一つに挙がったのが、
千恵さんにウェディングドレスを着せてあげることでした。


友達が結婚式場や教会を探し回りましたが、
最短でも一ヶ月先と言うのが現状でした。
それじゃあ間に合わないかもしれない…
さらに友達は細かく探し、結果1週間後に出来る場所を探したのです。





そして当日。




千恵さんはこの日も体調が優れず、酸素ボンベを離せませんでした。
でもウェディングドレスに身を包み、
きれいに化粧をされて仕上がったその姿は、
とても美しい一人の花嫁でした



ほんとはここでドレスを着て写真を撮るだけの予定でした。
千恵さんはそう聞かされてたのです。
ところがみんなが用意してくれていたのは、
なんと結婚式だったのです。
それに驚く千恵さん。
彼は知恵さんが欲しがってたシャネルの結婚指輪も用意していました。


突然のみんなからのプレゼントに声も出ない千恵さん。
でも何よりも幸せいっぱいの表情でした




普通なら。




教会で涙をするのは本人ぐらいでしょう。
ところがこの式で違ったのは、
参列者がみんな涙を拭っていたのです。


母を10年前に亡くし千恵さんと二人きりで過ごしてきたお父さん。
お母さんの妹であるらしき、母代わりの叔母さんや親戚。
そしてこの日の為に動いてくれた、大事な友たち。


みんな。
みんな。
次から次へと溢れる涙を、
ただただ拭う姿がそこには映し出されていました。
そこにあるのは祝福と言う涙ではなく、
祈りに近い涙だったんだと思います。


このまま病気が良くなってくれたら…
このままこの幸せが続いてくれたら…


流れる涙には痛いほどの祈りが溢れていました




結婚式を終えた千恵さんはブログにこう書いています。



「明日が来ることは奇跡です。
そう思えるだけで、全ては幸せです。」




きっとみなさん誰でも悩みはあるでしょう。
でもそんな悩みさえ、抱えられることの方が幸せだと思いませんか?
自分だけが…と悲観していませんか?
そんなものは、命の制限をつけられた者にとっては、
たんなるわがままに過ぎないのです。
明日があることの意味をもっと深く解っていれば、
命あることがどれだけ幸せなことか、
何よりも感謝出来るはずなのです。

私は誰かの悩みを聞くたび、いつもそう思ってしまいます。
あなた自身で片付く悩みなんて、ちっぽけなんだって。
健康でいられるんでしょう?って。



彼女は弱音も吐きました。


「不安です。」
「怖いよ。。。」



その言葉さえ、
私たちが使う「不安」とは、
「怖い」とは、、
意味が全く違うのです。



私は彼女のことを知ったとき、この番組を見てはいなかったけど
自分が情けなくて涙が出ました。
彼女の強さに涙が出ました。
でも今日TVで見ても、
やっぱり涙が出ました。
そしてそれは、彼女の気持ちそのものなんだって思えました。





残念ながら千恵さんは、結婚式から一ヵ月後、
お亡くなりになりました。
お父さんは大事な人を、二人もがんで失ってしまいました。
告知されたことも千恵さんには告げず、
一人で抱え込んで来た日々。
自分に出来ることはこのぐらいしかないと、
毎日毎日千恵さんの身体をさすってあげてたのが印象的でした。
ただ私には、そのさすっている姿も
涙なしでは見ることが出来ませんでした。


番組スタッフの問いに
「あの娘が1ヶ月先にいなくなるなんて考えられない。
怖い。とっても怖い。」って答えたお父さん。
その怖さを娘さんに抱えさせまいと、
きっと一人で抱えられたんでしょう。
そのお父さんの想いを汲み取ると、
辛くてたまらなかったです


そして全てを受け入れた彼も。
きっとずっと辛かったでしょう。
でも彼は最後に言ったんです。
「千恵はありがとうって言ってると思います」と。
それだけたくさんの愛情で以って、
過ごすことが出来たのかもしれません。






みんなに愛された千恵さん



そんな千恵さんからのメッセージは
「若い人にも乳がん検診をして欲しい」と言うことでした。
でも彼女が残したものは、
それだけではなかったように思います。





生きるとは何か。




その意味を自分の命で以って、
証明してくれたんじゃないかと思います。









フッと風に吹かれることを気持ちいいと思いますか?
都会でも外の空気をおいしいと思いますか?
親の一言にうるさいと思ったりしてませんか?
友の気持ちを面倒で片付けたりしてませんか?


何気ない日々、
何気ない瞬間、
生きてるだけで幸せなことだらけです。
悩みや不安を抱えてることは、
誰かと繋がって生きてる証です。



それだけで、
きっとあなたは、
幸せなんですよ




お互い一番大事なこと、
忘れることなく生きて行きましょうね。



※もしこの放送の全てを見たい方がいらっしゃれば、
 DVDお貸しするので遠慮なく言って下さいねー。


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
生きるということ (あぴ)
2008-05-08 09:28:59
TVは見逃してしまいましたが、ブログを読んだだけで涙が出てきました。

「生きている」ということを幸せに感じ毎日を大切に過ごしいてきたいですね。

私も姉を32歳の若さで乳ガンで亡くしました。
やはり見つかるのが遅く、リンパ・肺への転移で手遅れでした。

でも最後まで生きることをあきらめなかった姉の姿はいつまでも私の心に残っています。

生きていることのありがたさを感じるとともに、「乳ガン検診うけてください」っていう千恵さんからのメッセージたくさんの人に響いてほしいなぁ☆






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そっか… (ヤブ丸)
2008-05-08 13:11:36
お姉ちゃん、おんなじ病気やってんね。
家族は、本人以上に辛いかもしれない。
闘病の番組を見るといつも思います。

あぴちゃんは。
そんなお姉ちゃんと一緒に生きてきたから。
きっと誰よりも生に対しての重み、大切さを解ってると思うよ。
そしてその気持ちをずっと持ち続ける限り、
あぴちゃんの中でお姉さんが生き続けてるんじゃないかな?

あぴちゃんが輝いてるワケが
私にはそこにあるように思いました
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涙なしでは・・・ (よっしい~)
2008-05-08 19:56:51
目が涙でかすんでみるのが大変でした。
この番組を見るのは2回目。1回目も涙・涙。
内容知ってるのはずなのに・・・
やはり本人の辛さ苦しさは想像を
絶するものがあると思いますが、残されたお父さんの
姿・言葉・千恵さんの背中をさする後姿にはかけてあげる言葉も見つからないくらいの気持ちでいっぱいでした。
 毎日を何気なく過ごしてきましたが、当たり前だと思える幸せをもっと大事にしていこうと思いました
返信する
やっぱり… (ヤブ丸)
2008-05-09 09:49:30
あの番組はそんなに冷静には見れんよな。
ブログ巡りをしてたら結構冷静沈着な記事書いてる人いたけど、
私は返ってそう言う風にしか捉えられへん人が可哀相に思えたわ。

毎日軽い気持ちで過ごしてるワケじゃないけど、
そこにある幸せの1つ1つをどれだけ感じられるか、
それがいい生き方に繋がるような気はするよな。
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見れんかった… (あ●~き)
2008-05-09 12:29:46
ラスト15分くらいしか見れんかった…

でも15分だけで号泣やった

最後しか知らんけど、だんなさんが今もお父さんにちょくちょく会いにいってあげてるとこも泣けました

今度DVD貸してほしいのだ~
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たった15分で (ヤブ丸)
2008-05-10 10:36:54
(携帯からの投稿につき、文字化けしてたらゴメン)
涙ですか?
最後んとこと言えば、命の授業んとこやな。
確かにあれも涙やったわ?
また今度じっくり見て下さい。
あの番組は、ほんま自分自身への問い掛けも出来る番組やったわ~。
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 (ヤブ丸)
2008-05-10 10:38:04
やっぱり絵文字が?に文字化けしたみたいー。
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わたしも (yumiko)
2008-05-11 11:14:30
一番最後でいいのでDVD見せてほしいです!
前回の放送のとき、ちょうど結婚式の辺りからしか見れなくて、、、
最初から見たいなぁと思ってたんです。
先日の放送はやってるの知らなくて・・・。
本も読もうかなと思ってたところでした。

私も一人乳がんで亡くなった友達がいるので、冷静には見れません。
泣きまくりです。
でも、おかげで命の大切さを感じることができて、自分頑張って生きようと思えます。
今、命の大切さに気付けないでいる方たちに見てもらいたいですよね。

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母も。。。 (botti)
2008-05-11 22:19:50
昨年母が乳がんだと分かりました。
幸い初期だったので摘出しましたが、毎月検診で
不安は尽きません。。。

そう~生きてるだけで幸せ!
人間次々欲がでてくるから~あかんわ~

日々感謝~
そして、今日は母の日~母に感謝です
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私も (ヤブ丸)
2008-05-12 00:17:04
yumiちゃん
義姉さんを乳がんで亡くしました。
千恵さんの場合もそうだったけど、
若い人は進行が速いのかもしれませんね。
友人でも一緒のこと。
そんな時は、どんな近くの存在であっても
無力なような気がします。
それでも変わらず接してあげること、
それが友人に出来る一番の優しさなのかもしれないね。
DVD了解です。
また持ってくね


bottiさん
お母さんも、そうだったんですね。
乳がんはホルモンの病気でもあるので、
他のがんと違って10年は不安が尽きませんよね。
お母さん、大事にしてあげて下さい。

>人間次々欲がでてくるから
そう!
だから人間困り者!!
でも逆に言えば、欲があるから人生楽しいのかもね~。
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