静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

「やいづ」乗船実習 西マリアナ海で、かつおの魚群探索を開始! (11月22日)

2013年11月23日 08時59分48秒 | 25年度 乗船実習
実習船「やいづ」は、西マリアナ海の漁場に到着し、これから臨戦態勢です。
かつおを発見したら直ちに操業に入りますが、魚群を発見した時、運悪く当直だったりすると、操業に参加できません。
そんな時には、仲間が釣り上げる様子を窓ごしから (はやる気持ちをおさえて) 見ていなければいけません。

(21日の主直日誌から)

焼津を出港してからもう9日経ってしまいました。
1ヶ月ぶりの航海であるため、忘れていることがいろいろありました。
積極的に手を出して、早く取り戻したいです。

今日から当直見張りの体制で調査を開始しました。
朝食を摂ってからコンパスデッキに上がり、双眼鏡で鳥の群れを探しました。
学園の生徒も一緒です。

早く漁場に着き、カツオが沢山釣れることを期待しています。
学園さんの生徒も、明日こそは釣りたいと言っていたので、みんなでしっかり見張りをしたいと思います。


船からのデータ通信が不良、魚はシイラ

   
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「やいづ」乗船実習 漁場を目指して南下中 (11月21日)

2013年11月22日 09時35分01秒 | 25年度 乗船実習
実習船「やいづ」は漁場を目指して南下中で、もうすぐ漁場に到着するものと思われます。
漁場までは、かつお一本釣りの餌イワシの飼育管理と操業準備が大切な仕事となります。
生徒達も気合いが入ってきた様子が写真からうかがえます。

(19日の主直日誌から)

  漁場に向け順調にやいづは航行しています。
  活餌管理は、漁業高等学園の生徒にとっては初めての実習です。
  自分たち専攻科が積極的に教える必要がありました。

  餌管理は単純な作業ながらとても重要な作業のため、できるだけ細かく丁寧に教えていきました。
 初めての餌管理を終えて、鰯の死滅量の多さや水槽内の水が冷たかったことに驚いたそうです。

 死滅量を量るのに初めて天びんはかりを使用したようですが、
 重さで指が痛くなったことや、なかなか錘の位置を合わせても水平にならないなど、
 計測するだけでもとても大変だったそうです。

 漁業高等学園の生徒は、慣れない当直や船酔いで疲れている様子も見受けられますが、
 自由時間はみな笑顔で楽しそうに教室で時間を過ごしていました。
 初め、仲良くなれるか不安でしたが、当直や作業を通して少しずつではありますが、会話も増えてとても嬉しいです。

 これから操業が始まり沖縄にも行きます。
 それらを通してもっと仲を深め、充実した楽しい航海にしたいです。


    
     (右:学園生徒)

(20日の主直日誌から)

 第5次航が始まり1週間が経ちました。
 学園の生徒と専攻科生との会話が多くなり、船で共同生活している者同士、仲が段々深まっている気がしています。
 船酔いしている生徒もなくなり、みんな元気に実習を行っています。

 今日は、もうすぐ始まる操業のために作業班全員で漁具の準備や整備を行いました。
 その後、学園の生徒はロープワークやマグロ縄の刺し継ぎを行っていました。
 ボートデッキでは筋トレをしていました。

 大きな声で楽しそうにしているのを見て、船内生活にだいぶ慣れ、楽しく生活できているなと思いました。
 教室での笑い声も増え、良い雰囲気で生活しています。
 また、ワッチの仕事にも慣れしっかり仕事をしている様子が見られました。

 明日から当直見張りが始まります。
 この航海における大きな仕事の1つである操業が始まります。
 今回は全部で何トン釣って焼津に帰るのか、すごく楽しみな反面、体力的に大変な部分が出てくると思うと不安な面もあります。


    



 
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「やいづ」乗船実習 機関専攻のT君の決意  

2013年11月21日 09時04分49秒 | 25年度 乗船実習
実習船「やいづ」は、現在、漁場を目指して南下中で、明日には漁場付近に到着するものと思われます。
ここで紹介するT君は鹿児島県出身、かつお一本釣り漁師になりたくて学園にやってきました。
そのT君、機関を専攻してしていますが、初めて大きな船に乗る決意を送ってくれました。

 最初の出航式では、本当にこのメンバーが1ヶ月の実習に出ると思ったら、不安な気持ちがたくさんありました。
 それは、自分達にとって1ヶ月海の上の生活を考えたら、想像もつかないことだったからです。
 出航式が終わり、船員さんから紙テープをもらった時、陸の上にいる人達に、そのテープを渡す時、色々なことを考えていました。

 この1ヶ月間、親や親戚の人達にも会えないと思ったり、もしかしたら、この航海で事故にあって、
 もう2度と帰ることなく終わってしまったりとかです。
 でも逆に、この航海で更にたくましくなった自分を見せてやりたい気持ちもありました。

 だから、この1ヶ月間、頑張って自分の変わった自分を見せてやりたいと思います。
 乗船しての初日は、昼ごはんを食べましたが、凪もよく、ご飯をおいしくいただくことが出来ました。
 でも、逆に凪がいつ悪くなるか分からないから、船酔いも心配でした。

 自分は、今まで親の手伝いで小さな船には乗っていたけど、大きな船は初めてです。
 しかも、人生で一度も船酔いをしたことがないから、船酔いしたらやばいという不安もあります。
 でも初日は、何人かの生徒が酔ったけど、自分は酔いませんでした。

 2日目は、初めて当直があり、ファースト・エンジニアと機関員、専攻科の人たちの4人で行いました。
 機関の当直は、入ってすぐにエンジンの点検をしてから、1時間ごとに回転数などを見に行って、記入することもあります。
 学園で、何回かしたことがあるけど、「やいづ」の方がたくさん覚えることが多くて大変でした。

 でも、何回か繰り返すことによって計測位置は覚えたので、しっかり忘れないようにしていきたいです。
 この1ヶ月は、大変だと思うけど、しっかり覚えて、学園に帰りたいと思いました。

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「やいづ」乗船実習 餌イワシの積み込んで漁場へ! (11月20日)

2013年11月20日 08時49分21秒 | 25年度 乗船実習
実習船「やいづ」は、鹿児島隼人でかつお一本釣りの餌となる活きカタクチイワシを積み込んで、18日12時に出港しました。
船は、若干時化の中、南太平洋のマリアナ海を目指して進み、いよいよ戦闘モードに入りました。

(17日の主直日誌から)

 15日に入港してから鹿児島停泊3日目です。
 鹿児島の特徴である桜島などの地理、風土、文化を自分の足で歩き、見聞を深めることが出来ました。
 (専攻科の)私は桜島に行きマグマ温泉や足湯などに浸かり、航海で事故や怪我のないように体力の回復につとめました。

 漁業学園の一部の生徒さんは知覧に行き、知覧特攻平和会館を見学してきたそうです。
 特攻隊のビデオを見たり、本物の遺品や家族への手紙などを見て、衝撃を受けていました。

 特攻兵の中には20歳にも満たない自分たちとほぼ同じ歳頃の人達がいて、すごく胸が苦しく、見ていてとても辛かったそうです。
 今の日本があるのは、彼らの犠牲があったからなんだと思ったそうです。
 漁業学園の生徒さん達も、いろんな事を学んでいます。

(18日の主直日誌から)

 18日は、鹿児島最終日でした。
 その鹿児島も本日出港し、隼人で活餌の鰯を積み込みました。
 今回の餌はいつもどおりのカタクチイワシで、3つの魚槽にそれぞれバケツ60杯、合計180杯を、みんなで協力して積みこみました。
 
  

 学園の生徒は初めての作業に戸惑いながらも、乗組員の方々や専攻科生と協力して行っていました。
 餌の積み込みに限らず、初めての作業が多いにも関わらず、学園の生徒はどれも積極的に取り組んでいると思います。
 また、海技士の勉強にも毎日真剣に取り組んでいて、自分たちも見習わなければならないと感じる部分も多々あります。

 もちろん、これからもまだ沢山分からないことや大変な事が待ち受けていると思いますが、
 それらをしっかりと乗り越えて、立派な漁師になって欲しいと感じました。
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「やいづ」 乗船実習 初めての当直でイルカを!  (M君の作文)

2013年11月19日 08時33分01秒 | 25年度 乗船実習
生徒達にとっては、初めて経験する長期の航海実習です。
その初めての体験、感激を作文にして、鹿児島から学園に送ってくれました。
実習船「やいづ」の当直は、1日4時間づつ2回ありますが、ぶっつけ本番の挑戦となります。

 焼津を出航して2日が経ち(14日)、初めてのことばかりでした。
 船で寝ている時、船が揺れているので、悪い時には30分に1回くらい起きてしまいました。
 その日は当直があるため、あまり熟睡できず、ちょっと早めに目が覚めてしまいました。

 (早朝)4時からの航海当直で、初めから闇夜の当直だったので、真っ暗でした。
 夜は、本当に何も見えず、目慣れしないとブリッジにいる人が全く見えませんでした。
 灯りをつけると周りの船の航海灯が見えなくなってしまうので、海図を書く場所と見張りをする場所は、カテーンで仕切られていました。

 そして、(その日2回目の)16時から20時の当直では、室戸岬の正横距離を取ったりしました。
 曳船をやっている人がいたりして、船が多く輻輳していました。

 あたりが暗くなり、船の近くにイルカが泳いできました。
 イルカが船と遊んでいたようです。
 イルカをあんなに間近に見たのは初めてでした。


 途中、外国の車運搬船がいて、デッキでフットサルか何かが分からないけど、何かスポーツをしていました。
 よく見ると、その船は、運転不自由船の灯火をあげて走っていました。
 船の上でもこういうことをする船もあるんだなと思いました。

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