静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

第44期生の就職懇談会(生徒作文)

2013年07月17日 10時43分03秒 | 学園行事
先週の就職懇談会は、船主さん達から現場の話を聴くことができ、生徒達に大きなインパクトを与えたようです。
特に、学園に入学した目的がはっきりしている生徒にとっては、大変有意義な懇談会となりました。
ここでは、K君の作文を紹介します。

今日は、就職懇談会を行いました。
就職懇談会では、12人の漁業関係者の人が来てくださいました。
自分が将来乗りたいと思っている「かつお一本釣り漁船」の人が2名来てくださいました。

1航海は、どういう流れになっているかとか、月によって行く場所(漁場)が違うらしいです。
遠洋かつお漁船では、やっぱり外国人が多いそうです。
その方は、僕達が知らないことを色々教えてくれました。

遠洋まぐろ漁船では、若い人が少なく、若い人が欲しいそうです。
特に、資格を持って将来、外国人の上に立つ人材が欲しいと言われました。
力では、外国人に劣る日本人なので、日本人は頭を使わないと外国人に勝てません。

資格を持たない日本人などはっきり言ってしまえば、用無しです。
この先、資格を取ることは、絶対に考えた方が良いと思います。

そして、挨拶のできる人間にならないと船に乗っていけない、と言われました。
船に乗る以前に、挨拶など(人間としての)一般常識が大切だということです。
また、まぐろ船の人は、船ではエンジン音などがあり、大きな声で話す必要があると言ってました。

したがって、船で一番必要とされる人は、常識があり、資格を持っていて、行動が速く、声が大きい人だと思いました。
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富士山と7月の雲(23日更新)

2013年07月17日 08時06分28秒 | 富士山と雲
(7月23日投稿)
富士山の世界文化遺産登録について、T大学G先生から話を伺うことができました。
昔の人は、富士山を信仰と芸術、詩文等、文化と言えるものを持っていたが、現代人は文化と言えるものを持っているだろうかと。
まずは、ありのままの美しい富士山を見ることから始めたいと思います。

7月18日 18時45分頃


7月19日 5時10分~40分
  

  

7月23日 7時頃  笠雲


(7月18日 更新)
富士山は、すっかり夏山に変身しました。
梅雨明けらしからぬ曇り空の日が多くなっています。
富士山の景色は、ピンク色に染まる朝が一番です。

7月14日 5時14分
  

南風が吹いて入道雲がたてば、梅雨明けと私なりに判断しています。
夏の訪れを示す富士山と(夕焼けの)入道雲です。

 7月8日18時55分      18時59分
  
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第44期生の就職懇談会(7月10日)

2013年07月13日 10時16分27秒 | 学園行事
学園では、この時期に生徒の就業意識を高めることを目的として、就職懇談会を開催しています。
入学以来、生徒達は学園内の座学や実習で漁業や海、船について学び、自分が就職したい漁業種類や船、専攻などを意識していますが、
実際に就職したら、船の勤務条件はどうなんだろうか、生活はどのように変わるんだろうか等、分からないことばかりです。

この就職懇談会では、船主さん達から生徒達にこれら点について説明してもらいます。
また、船主さん達にとっては、生徒達と直接、話をすることによって今年の生徒達の希望や意欲を知ることにもなります。
この就職懇談会が、船主さん達と生徒との間のギャップを埋めて、今後の勉強の励みになることを期待しています。

今年は、遠洋まぐろ船、遠洋かつお船、大中型まき網船、さば棒受け船、沿岸一本釣り船など12社の船主さんらが参加してくださいました。
このように多くの船主さんら出席いただいたこと、学園の生徒に対する期待の表れとも考えられ、本当に有り難いことです。
生徒達には、これを機会に自分の目標(ゴール)をはっきりと定めて、学園生活を頑張ってもらいたいと思ってます。

    
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ダイビング講習 (生徒作文)

2013年07月10日 09時30分05秒 | 学園行事
生徒達は、先週5日間の日程でインストラクターの指導のもと、ダイビング講習を受けました。
特に、4日目には、全国でも有数なダイビング・スポットである沼津の「大瀬崎」で、ダイビングの実技試験を行いました。

実際に自分で海の中に潜って、海の中を見たときの驚きは、映像で見るのと違って一生忘れることができないでしょう。
なぜなら、自分の力で海に潜った場合には、体の感覚器官すべてを使って、体全体で海を感じることが出来るからです。
ここでは、山形県出身N君の感想を紹介します。

今週は、1週間かけてダイビングの講習をやりました。
藤枝マリンダイビングから先生が来てくださって、ダイビングを一度もやったことがない自分達のために、一から教えてくれました。
1日目(7月1日)は、テキストを読んでダイビングとはどのようなもので、どうやってやるのか等を学びました。

テキストを読んでみて、今までの自分は、ダイビングはボンベを背負ってウエットスーツ、フィン、マスク等を着け、
潜るだけで海の中の世界を思う存分満喫できるレジャーとしか思っていなかったが、
実際は、しっかりとダイビングについて分かっていないと、死の危険もあることを知りました。

潜水中にボンベの空気がなくなったり、誤って毒のある魚を触ってしまったりと大変危険だが、
しっかりと学んでおけば大丈夫なので、しっかりとテキストを読みました。

2日目と3日目は、(焼津)水産高校のプールを借りて、シュノーケルとダイビングの練習をしました。
シュノーケルで呼吸するのも案外大変でした。
レギュレーターを使って潜水した時は、プールの中なのに、とても楽しかったです。
水中にいるのに、しっかりと呼吸ができるなんてすごいと思いました。

4日目は、沼津の大瀬崎というところに行って、実際の海に潜りました。
天気は、大雨で心配でしたが、最初にシュノーケルで素潜りの練習をした時に、海中を見ると透き通っていて魚が泳いでいました。
自分は、とても感動しました。

海の中の世界は、水族館やテレビでしか見たことがなかったので、ずっと興奮でした。
そして、BCジャケット等を着けて、インストラクターの先生と潜っていくと水深15mまで行けました。

そこには、大きなアジやきれいな魚が沢山いました。
自分の数センチ横をウツボが通っていったのには、びっくりしました。

潜水が終わり、素潜りをしていると岩の下にタコを見つけたので、頑張って捕まえました。
自分の手くらいの大きさで可愛かったです。
タコを逃がしてあげたら、また岩に隠れたので、少し見ていました。
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「漁師になろうよ」~すてきな「海の男たち」の生き方(吉村喜彦著)を読んで

2013年07月06日 09時32分00秒 | 所感
この本は、私が学園に前回 (平成14~17年度) 勤務した時に購入して読んだ本です。
ふとしたことから目にとまり、もう一度読み返してみましたが、漁師がどんな職業かみごとに伝えていました。
北海道から鹿児島までの13人の漁師が紹介されており、新たに漁師になろうと思う人には、ぜひ読んでもらいたい本です。

「漁師」がどのようなものか言い当てている文章が、この本の「あとがき」の中にありましたので、紹介します。

漁師は、基本的に 「魚を獲る職人」 として、自分ひとりのみを頼みとする。
サラリーマンのように、バックの組織が月給やボーナスをくれるわけでない。
自分が働かなければ、魚は獲れないし、自分が病気になっても有給休暇あるわけでない。

大自然のなかで、自分の持てる知恵と力と勇気を使って仕事をする。
個人として、世界とリアルに対峙する仕事だ。
しかも、獲るものは生き物の生命。


生命をいただいているからこそ、ぼくらは生きていくことができるのだ、ということも、また、リアルに感じざるを得ない。
そして、考えざるを得ない。

  


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