静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

カットスプライス

2018年05月17日 09時00分00秒 | 実習

今週は実習は二手に分かれています。
カッター訓練に行かない人は、航海実習棟で刺し継ぎの練習です。

やっているのはカットスプライス。漁師用語で「さつま」です。
二本のロープをつなぎます。

練習用の黒いロープは「まぐろ縄」。
マグロはえ縄の幹縄に使うロープです。
幹縄は200kmの長さがあるのに、こんな細いロープなんですよ!
だから、切れることも珍しくないので、素早くつなげる必要があります。


まぐろ縄が黒いのはコールタールを付けてあるから。
そして細い割に固いので、刺し継ぎは簡単に行きません。
でも、漁業の現場で柔らかいロープを使う方が少ないですからね。
固いロープで練習しないと意味がありません。


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
今週末は見学会がありますよ。お申込みをお待ちしています。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/kengakukai5.html

 園長のつぶやき
業界用語ってご存じですか?
業界の中で使われる専用語です。

私が就職してすぐ、ニジマス養殖関連の仕事に就きました。
ニジマスで150gサイズ(塩焼き用)を「成魚」と呼びます。
成魚??
なぜ??かというと、ニジマスの150gサイズは子供です。幼魚なんですね。
これが業界用語。
ちなみに大人になったニジマスは「親魚(しんぎょ)」と呼びます。

漁業の世界にも業界用語はたくさんあります。
なかでも「はしご=タラップ」は船によって呼び方がバラバラです。
我々も、一部しか知らないのが実状です。

だから、卒業生が遊びに来た時に教えてもらいます。
用語だけでなく、船によって違う流儀を聞くのは楽しいものです。

学園では上の「さつま」のように、漁師用語もなるべく教えます。
すべての漁師用語は教えることができませんが、それでもよく使うものを知っておくのが大事です。
これも、「漁師の専門学校ならでは」です。

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