静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

学園に来るメリット

2022年10月31日 12時00分00秒 | 学園紹介

10月31日 月曜日

本日も無線の一海特講習を行っています。明日が修了試験ですので、生徒達も真剣に取り組んでいると思いますが、今日は少し落ち着かない日でもあります。なぜなら午後に今月中旬に受験した海技士試験の合格発表があるからです。

漁業高等学園は漁師になるための専門校ですが、毎日8コマある授業のおよそ、半分が海技士試験合格を目指した勉強になっています。海技士は20トン以上の船の運航に必要な資格です。 ではなぜ、漁業高等学園では多くの時間を割いて海技士の勉強をするのでしょう?

現在、海技士が不足していて大型漁船を使用する遠洋漁業などでは大きな問題となっており、海技士になると数少ない資格持ちの漁師として、幹部船員としての道が開けます。 海技士になるには実務経験も必要ですので、修学期間が1年間の漁業高等学園では筆記試験に合格できるだけで、実際に資格取得できるのは就職して実務経験を積んでからとなります。 しかし、仕事をしながら勉強するのは大変なことです。漁業高等学園に来れば、海技士の資格を持った先生が分かりやすく教えてくれます。

海技士の資格を取得できる学校は、商船大学、水産系大学、水産高校、海技教育機構、海技大学校など、他にも沢山あります。したがって、純粋に船乗りになりたいなら選択肢は沢山ありますが、漁師になるのなら別です。海事教育機関には漁業高等学園のように漁業現場を知る教員がいないし、卒業生を漁師にすることも想定していません。

漁師になるには、海技士以外の知識や技術も必要になります。だから学園で海技士の勉強は半分なんです。残り半分の授業と実習で、水産業について様々な知識を身につけ、漁師になったときに即戦力として活躍できるよう、ロープワーク・漁具制作などの基礎技術を学んでもらいます。さらに、授業や漁船および水産関連施設の視察見学等を通じて、自分が進む漁業種類を考える参考にしてもらいます。

 

入学希望者向けに学園の週末見学説明会を開催します。11月の開催日は12日(土 午前)、13日(日 午前・午後)です。13日はまだ十分空きがあります。ご参加いただける方は開催日の4日前までに申し込みをお願いします。 遠方あるいは週末は都合が付かなくて見学会に来れないという方向けに、見学会で私が説明しているスライドの要約版をYoutubeでご覧いただけるようにしましたのでこちらもご利用ください。詳細はホームページ(https://gyogaku.com/)をご覧ください。


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