静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

座学 水産技術

2024年06月25日 14時23分31秒 | 授業・講演
6月24日
水産・海洋技術研究所の青山さんを講師に招き、2つの話題を紹介していただきました。
1時限目には、カツオの生態、漁業、資源管理などを紹介していただきました。
カツオは、熱帯から温帯域に生息しています。カツオを狙う日本漁船は、日本周辺海域からオーストラリア周辺海域の太平洋で操業しています。
資源(大まかにカツオの数と考えてください)は、日本を含む、米国や太平洋の島国など26カ国・地域でつくる中西部太平洋まぐろ類委員会において、科学的なデータに基づいた議論により評価されています。最新の状況は、「高位(多く生息している)・減少(この先減る傾向にある)」と評価されています。
カツオ漁業の維持・発展には、国際的な枠組みによる資源管理が重要です。
生徒諸君は、興味があったようで、身を乗り出して青山さんの話を聞いていました。

2時限目は、黒潮の紹介でした。
黒潮は、日本の太平洋沿岸を流れる海流で、その速さは最速で4ノットほどあり、流れの中の水温はその周辺海域に比べて高くなっています。また、南から魚の卵や稚仔魚などを運んできます。
黒潮と日本に挟まれた海域には、黒潮から枝分かれした流れが発生することがあり、その流域に魚の群れがいることが多く、漁場を選択する場合の助けとなっています。

資源管理の重要性、海流と漁場の関係など、生徒諸君の好奇心を刺激していました。青山さん、ありがとうございました。

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