静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

第43期生 生徒作文(2) ~この1年で得たもの~  

2013年03月22日 10時40分54秒 | 学園紹介
僕は21年生きているが、この1年は色々なことがありすぎた。
この1年を細かく振り返っていたら、この紙1枚ではとても書ききれないので、大きく2つのことを書こうと思う。

まずは、実習についてであるが、実習は入学してから卒業までずっとやってきた。
中でも 「差し継ぎ」 は、一番楽しかった。
最初の 「3本差し」 が全くうまくいかず、不安だったが、数を重ねていくうちに少しづつできるようになったのが面白かった。

特に、1番最後にやったクロスロープの 「8本差し」 は、1、2ヶ月かかったが、きれいに丸くなるとかなり嬉しかった。
2月には、網実習をやり、最後の方にやった少し複雑な網直しは大変だったが、キチンと直せた時の達成感は大きかった。
網実習の終わりに、網の袋を一から作った。

中々うまく出来たと思うし、自分で作った物ということで、こんなことも出来るんだなと思った。
ここでやった実習は、これからとても大切になるものだと思うので、ここでの経験を活かしていきたいと思う。

次は、勉強について書こうと思う。
この1年の勉強量は、小中高の12年間を合せても足りないくらいの量だった。
僕は、もともと勉強が大嫌いだったので、本当に辛かった。

入学前も取れる資格はしっかり取ろうと思い、そのためには勉強だなと思っていたが、ここまで勉強漬けになるとは思わなかった。
そのおかげで、第二級海上特殊無線、小型船舶一級、「機関の四級」 、「航海の五級」 に合格することが出来てよかった。


特に、「機関の四級」 と 「航海の五級」 なんかはこの先、日本人の船員には必ず求められると思うので、
筆記試験だけでも取ることが出来て本当に良かったと思う。
後は、3年船に乗り続け、きちんとした(海技士)免許にしたい。

そして、後輩ができた時に教えることが出来るように、しっかりと身につけたい。
この1年での大きなものは、この2つだと思う。
この2つを土台に、僕の漁師人生をしっかり生き抜けるようにもっと精進したい。




コメント
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