静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

平成24年度漁業高等学園卒業式 ~知事祝辞~ 

2013年03月15日 14時04分48秒 | 学園行事
生徒達は、この1年間で大きく成長して見違えるほど大人になり、いよいよ巣立って大海原に羽ばたく時がきました。
卒業式では、川勝平太 静岡県知事から祝辞を頂戴し、望月知子 県経済産業部就業支援局長が代読されました。
漁業高等学園 第43期生の卒業式に寄せられた知事祝辞を紹介します。

(知事祝辞)
平成24年度「静岡県立漁業高等学園」の卒業式に当たり、一言お祝いを申し上げます。
ただいま卒業証書を授与されました10名の皆さん、御卒業おめでとうございます。
また、本日このように新しい門出の日を迎えられました御家族の皆様に、心からお喜びを申し上げます。

本日、卒業される皆さんは、この漁業高等学園で、専門知識の習得や海技士を始めとする様々な資格を取得されるとともに、
実技では基礎的な漁業技術から、約1か月に及ぶ本格的な遠洋航海実習まで、十分に研鑽を積まれてきており、
これからその知識・技術・経験を活かして、漁業の担い手の道へと進まれます。

本学園を卒業した皆さんの先輩方は、昭和45年の設立以来800余名を数え、本県の水産業を支える優れた人材として
県内各地で幅広く活躍されておられます。皆さんには、多くの先輩方が築かれました伝統をしっかりと受け継ぎ、
この漁業高等学園で学ばれたことに自信と誇りを持って、それぞれの分野で十分に力を発揮されることを御期待申し上げます。

本県は、多種多様な農林水産物が生産され、さくらえび、きんめだいなど全国一位となる219の生産品目数を誇る
日本一の「食材王国」であります。
県では、その豊富な県産食材を活用し、「食の都」を実現するため、優れた農林水産物を
「しずおか食セレクション」としてブランド認定するほか、一次産業に携わる方々が一体となって消費者にアピールする
「ふじのくに農芸品フェア」を開催するなど、農林水産業の一層の振興に力を注いでおります。

また、昨年4月には、新東名高速道路の県内区間162kmが開通し、サービスエリアなどでは大変な賑わいをみせております。
これは、本県の高品質な農産物や、新鮮な水産物をPRする絶好の機会であり、サービスエリア等から
「食の都」である本県の魅力を広く情報発信をしているところです。

このような新しい試みが多く行われる時には、皆さんのような若い方々の熱意やフレッシュな感性が必要とされてまいります。
御卒業される皆さんも高い志とチャレンジ精神をもって、こうした「ふじのくに静岡県づくり」の取組に御参加いただきたいと思います。

本日ここから巣立って行かれる皆さんが、本県漁業における新しい時代を切り拓く原動力となられることを、
県民の皆様とともに心から期待をしております。結びに、本日御臨席の皆様には、引き続き卒業生並びに「県立漁業高等学園」に
変わらぬ御支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、卒業生の皆様の御活躍を祈念申し上げて、お祝いの言葉といたします。

 本日は、誠におめでとうございます。
                                  平成25年3月15日  静岡県知事 川勝 平太
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