関連ブログ記事・・・2025/3/13付「万博会場の水上アクセスはほぼ貸切便、淡路島からは定期便あり?」
上記ブログ記事で、パソナグループが主体となって淡路交流の翼港と夢洲<大阪・関西万博会場最寄り>を結ぶ定期旅客船航路を万博会期中に運航予定と記載しました(少なくとも2025年日本国際博覧会協会への夢洲北岸浮桟橋使用許可申請書の提出はなされています)。確かにパソナグループは万博にパビリオン「PASONA NATUREVERSE」を出展し、淡路島北部で多くの観光関係などの施設を運営していますが、同社からの本航路に関する公式発表はこのブログ記事を書いている時点ではなされていません。
ということで、その淡路交流の翼港の現状を見てきましたので、紹介します。
淡路交流の翼港は淡路島の東海岸に整備された「淡路夢舞台」(関西空港向けなどの土砂採取場の跡地を活用した複合文化リゾート施設)の一部で、もともとは小型船舶(クルーザーやヨットなど)や観光目的の旅客船の発着を主眼として建設され、2000年に淡路夢舞台を主会場として開催されたジャパンフローラ2000の会期中には淡路交流の翼港と神戸港を結ぶ旅客航路が就航していましたが、その後は社会実験系の航路がたまに就航するだけで、2005年に「海の駅」に指定されたこともあり小型船舶はそこそこ発着しているもののコロナ禍前で年間600隻程度ということで、どちらかというと「人気釣りスポット」として評価されています。
ターミナルビルの玄関。
ターミナルビル内のカウンター。
ターミナルビル内では、釣り客向けのグッズを販売しています。
浮桟橋は小型船舶の発着に使われているほか、旅客船が発着する際に利用可能なタラップも設置されています。一般的な高速船であれば普通に発着できる状態ですね。ちなみに、現地係員には万博航路に関する情報は届いていませんでした。
浮桟橋上からホテルグランドニッコー淡路(旧ウェスティンホテル淡路)や国際会議場を望む。
ちなみに、この浮桟橋は、兵庫県の「淡路交流の翼港〔楠本地区〕 利便性向上事業」の一環として2024年6~8月の間に改良工事が行われました。
https://www.yumebutai.co.jp/wp/wp-content/themes/yumebutai/topics/pdf/2405_tsubasakou.pdf
・浮桟橋を固定しているチェーンから切り離し、浮桟橋を津名港へ海上運搬します
・津名港で浮桟橋内部にコンクリートを打設し再び淡路交流の翼港に運搬します
・新たに製作したチェーンやコンクリートブロックで浮桟橋を固定します
とありますが、浮桟橋の水上部分については再整備が行われた形跡はなく、支柱はサビサビのままです。
<2025/4/4追記>
淡路交流の翼港には、万博会期中毎日1往復の高速船が発着します。詳細は、ブログ記事「 淡路島~万博会場間のパソナの高速船、就航する船は新潟の離島からやってきます」をご覧ください。