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全国交通ニュースブログ

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三岐鉄道北勢線のICカード対応に伴い、普通乗車券で無人駅を利用するのが大変になりました

2025-03-22 00:04:17 | 交通系ICカード

2025/1/10付ブログ記事「三岐鉄道北勢線は2025/3/1から交通系ICカード対応」の続報です。

2025/3/1からICOCAなど全国相互利用対象交通系ICカードが利用可能になった三岐鉄道北勢線ですが、ICOCAの普及には相当力を入れています。

https://sangirail.co.jp/hokuseisenic/

各駅には上記ブログ記事で書いた通りICカード専用の扉付き自動改札機を設置しており、従来の磁気券対応の自動改札機は撤去されました。これに伴い磁気定期券を2025/3/1以降も継続利用する場合はその都度係員またはインターホンにその旨を知らせる必要が生じるため、ICOCA定期券への発行替えを強力に推し進めています。

https://sangirail.co.jp/files/ICOCAhakkougae.pdf

紙の回数券は三岐線も含め、そして障がい者用も含め2024/11/30限りで発売終了となりました。有効期限は3か月なので、2025/3/1時点では通学用割引回数券(通信教育学校および放送大学の学生専用なのでかなりレアな存在のはず)以外に有効な紙の回数券は存在しなくなったわけです。

https://sangirail.co.jp/files/kaisukenhaishi.pdf

そして、従来は三岐線・北勢線両方に乗れた紙の1日乗り放題パスは三岐線のみ有効となり、北勢線についてはICOCAあるいはモバイルICOCAに1日乗り放題パス機能を搭載する形となりました。

https://sangirail.co.jp/files/1daypass.pdf

ということで、2025/3/21に実際に利用した様子(といっても西桑名~馬道間の1駅だけですが)を報告します。

西桑名駅に3通路分設置されていた自動改札機は全てICカード専用となり、磁気券(乗車券・定期券)については有人窓口を通る必要が生じました。

2台設置された自動券売機での普通乗車券(磁気券)の発売は継続していますが、新札対応はしておらず、上部には「ICOCAカードはこんなに便利です!」の案内告知が掲出されています。

磁気券対応の自動精算機は撤去され、その前にICチャージ機(JR西日本の駅に設置されているのと同タイプ)が設置されました。降車しようとして残額不足でエラーになっても、ここでチャージすれば事足ります。

次の馬道駅は無人駅ですが、ICカード専用の扉付き自動改札機が1通路のみとなっており、この駅まで有効な磁気券を持っていても脇をすり抜けることはできません(有人駅ならば係員のいる通路を通れば出られるのですが・・・)。チャージ機と自動改札機の間にはインターホンと乗車券の確認台が設置されています。

磁気券の場合は、以下のプロセスを経ないと改札の外に出られません。

1.乗客が、インターホンで「磁気券で降車したい」旨をリモートの係員に申し出る

2.乗客が、その磁気券を確認台の上に置く

3.リモートの係員が、確認台の上に置かれたのがこの駅まで有効な磁気券であることを確認でき次第、この自動改札機の扉を開ける

4.(普通乗車券の場合のみ)乗客が、乗車券回収箱に乗車券を投入する

5.乗客が、一時的に扉が開けられた状態の自動改札機を通過する

馬道駅にも自動券売機は継続設置されていますが、たとえ普通乗車券を購入したとしても、やはり上記のプロセスを経ないと改札口を通過することはできません。インターホンと乗車券の確認台は自動券売機の左側に設置されています。

馬道駅のホームは上下で別れており、改札内ではつながっていません。したがって、馬道から西桑名まで乗車する場合は駅舎とは反対側の改札を通る必要があります。

ICカード導入以前は西桑名方面のホーム入口には自動改札機が設置されておらず、乗車する場合は入口脇に設置された乗車駅証明書発行機から証明書を取って西桑名駅の有人改札で精算)、普通乗車券で降車する場合は運転士に切符を手渡しするか回収箱に入れるという扱いになっていました・・・いずれも北勢線で唯一

しかしICカード導入に伴い他の改札と同じく扉付き自動改札機が新たに設置されたので、交通系ICカードを持たずに西桑名まで乗車する場合は、以下のプロセスを経る必要が生じました! 一気に大変になったわけですね。

1.乗客が、反対側の駅舎内に設置された自動券売機で乗車券を購入する

2.乗客が、こちら側の改札の前に移動する

3.乗客が、インターホンで「磁気券で乗車したい」旨をリモートの係員に申し出る

4.乗客が、その磁気券を確認台の上に置く

5.リモートの係員が、確認台の上に置かれたのがこの駅から有効な磁気券であることを確認でき次第、この自動改札機の扉を開ける

6.乗客が、一時的に扉が開けられた状態の自動改札機を通過する

この対応の変化により、各駅の自動券売機の使用頻度は確実に激減しそうですね。この分だと、どこかのタイミングで自動券売機を完全撤去し、「原則として全国相互利用対象交通系ICカードでしか乗車できない日本最初の鉄道路線」になったりして・・・



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