関連ブログ記事・・・2021/4/1付「高松~小豆島のフェリー航路が1つなくなりました」、2022/11/6付「定期航路を失った小豆島・草壁港の2022/10末時点の様子=瀬戸芸の作品展示場に」
瀬戸内国際芸術祭2025の春会期は4月18日に始まります。大阪・関西万博開催との相乗効果で過去最多の来場者が予想されていますが、
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ec38ee1d894dda9aaba440bee2a9b72f3276a41
会場の島へ来場者を運ぶ航路のほうは労働力不足もあり、過去最多だった2019年や前回2022年ほどの臨時便は出せません。
そして、2019年には存在した小豆島の草壁港と高松港を結ぶ航路は2021年3月限りでなくなってしまい、今回の会期も臨時運航はありません。前回2022年は船を模した作品の展示場になった草壁港の埠頭は、今回は特段活用されないようです。
さて、この草壁港~高松港間の航路の休止が明らかになって以降の経緯が、地元小豆島町公式サイトに「草壁・高松航路問題の経緯」としてまとめられています(2024/3/25付公開)。
ページ内には誤った情報やうわさ話によって、一部の住民の皆様に誤解と混乱が生じていますの文言があり、町としても必要に迫られて公開したものと思われます。
草壁港周辺では復活を望む声はあるものの、関係各方面の見解は以下の通りです。
航路事業者=「採算が取れないので運航は困難」
四国運輸局=「民間事業者が自由競争で運航するフェリー事業に対し、国が再開を強要できない」「明らかに赤字が出る航路の再開を、国が促すことはできない」
香川県=「新たに参入する事業者がいないのなら、どうにもできない」
高松市=「草壁・高松航路の赤字補填はできない」
公正取引委員会=本件は独占禁止法第10条「市場の競争を実質的に制限する企業結合」にはあたらず、独占禁止法上の問題とすることは困難
小豆島町=「航路事業における経済的採算性に本質的課題があり、経済上の課題を克服しない限り、航路が再開することは難しいと考えています。このことは、これまでの航路再開に向けた署名活動をはじめとする数多くの要望・協議の結果からも明らかな状況です」
そして気になるのは、上記サイトにも書かれている通りせっかくの新造船にもかかわらず何の祝賀行事もなく、さらに2020/10/6の就航初日に陸上作業員に大けがを負わせる事故を発生させてしまい(運輸安全委員会の船舶事故調査報告書参照)、僅か半年で失業→係船を余儀なくされた(2022/8/15付ブログ記事「新造後わずか半年で失業した小豆島のフェリーのその後」参照)「ブルーライン」(4代目)のその後ですね。YouTubeに2024/11/8に投稿された動画によれば自力航行ではなくタグボートに曳航されて関門海峡を渡り釜山に向かったそうですが・・・
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