関連ブログ記事・・・2024/5/28付「国道2号富海拡幅の2024/5/下旬時点の工事状況(前)」
富海拡幅の現況報告のため、まずJR山陽線富海駅に降り立ちました。
駅から南に少し歩けば海水浴場があり、かつては夏休み期間中の駅は大賑わいでした・・・現在電車を利用して海水浴にやってくるのは中高生か技能実習生くらいのはず
つい最近まで1898年建築の木造駅舎が健在でしたが(2022/9時点のストリートビューはこちら)、老朽化のため解体され、2023/12/17に駅舎機能を備えた交流施設(防府市が整備)に生まれ変わりました。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20231217-OYTNT50094/
駅舎は下りホームに面しており、上り電車利用の場合は跨線橋を渡る必要があります。
かつては上りホームにも待合所がありましたが、やはり老朽化のため撤去され、跡地にベンチが並べて置かれています。したがって、雨の日や暑い夏の日に電車を待つのは大変です・・・
解体直前の頃には、その待合所に素晴らしい大判ポスターが掲示されていました(私も実見しています)。
https://news.livedoor.com/article/detail/19192557/
左側は地元で生産される藍をイメージしたものです。右側は、同じデザインのものが富海地域おこし事業のサイトに掲載されていますが、ポイントは右下の「好きなんだもの。」のコピーです。
これは、半世紀以上前に南沙織さんが歌い、後に森高千里さんがカバーした「17才」の歌詞の一節です。この曲の作詞者である有馬三恵子さんは防府市の出身で、地元の原風景であるこの海水浴場をモチーフにしてつくられたというのが定説になっています。
https://yama.minato-yamaguchi.co.jp/e-yama/articles/73463
ということで早速海水浴場に向かいました。既に海の家の建設が進んでいましたが、その前にあるはずの砂浜が見当たりません・・・ ひな壇になった防潮堤の基部に直接波が打ち寄せています。
海水浴場の東側には砂浜が健在ですが、重機が多数入って砂を掘り返しています。土嚢も多数置かれており、他から砂を運び込んで砂浜を広げ海水浴シーズンに備えているのかと思いましたが・・・
これは、地元の建設会社が主催するビーチサッカー大会(2024年は6月1・2の両日に開催)に備え、砂浜を整地して試合会場を設営する工事でした。
https://www.sawata.com/news/sbsg2024_entry/
ちなみに、「17才」の世界観とは全く違う「海水浴場であるにもかかわらず砂浜が見当たらなくなっている」事象ですが、最近になって浸食が進んだわけでもなく、海岸を現在の形に整備した時点からのもののようです。念のために富海海水浴場一帯の海岸を管理する防府市の部署に聞いてみたところ、遠浅の海岸故に、干潮の時間帯には一面に砂浜が広がるものの、満潮の時間帯にはほとんどが海面下に没してしまうからだそうです・・・
最後に紹介するのは、ひなびた富海漁港(海水浴場の東側)の情景です。