コミュニティバスは一般的に地域住民の利便性を図るため自治体が主体になって運行するバスを指し、路線は自治体内で完結するのが一般的です(一部に住民がよく利用する隣の自治体の駅とか病院まで運行する例もありますが)。車両は利用実態を踏まえ中小型バスとかワゴン車が使われることが多いですが、通学生が多い場合などは大型バスも使われます。
しかし、滋賀県には「高速道路を延々と走るコミュニティバス」が存在します。車両はコミュニティバスらしくワゴン車ですが・・・ 忍者の里らしい派手なラッピングです。
これは、滋賀県南東部の甲賀市のうち「鉄道駅から遠く離れているが、地区内を新名神高速道路が通る」土山地区と、JR琵琶湖線の南草津駅を結ぶ路線です。
https://www.city.koka.lg.jp/15230.htm
https://www.city.koka.lg.jp/secure/25629/R4.4.minamikusatsutsuchiyamasen.pdf
バス停にも「新名神経由」と明記されています。
運行日は平日だけで、さらに学休日<夏冬春の長期休暇など>は平日であっても運休です。つまり、土山地区から草津市や大津市などに通う高校生のために運行しているようです。
所要時間は55分ですが、高速道路上を走る距離は30km程度となり(草津田上IC~甲賀土山IC間)、結構乗りでがあります。運賃は500円と格安です。
ただ、私が乗車した夕方の便には高校生はおらず、一般客1人を含め2人だけでした。
車内の様子・・・もうすぐ甲賀土山ICに到着するところ。
終点の田村神社バス停の様子。
<2025/4/4追記>
このコミュニティバス「南草津土山線」ですが、利用が少ないため2025/3限り廃止となりました。
https://www.city.koka.lg.jp/secure/39596/%E6%94%B9%E6%AD%A3%E6%A6%82%E8%A6%81.pdf
廃止間際の頃は夕方の便がなくなり「朝通学時間帯の1往復のみ」となっていました。