「今期終了アニメの評価をしてみないかい？4」にお誘い頂きました。

いつもTBでお世話になっている「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」の管理人でいらっしゃるピッコロ様より、「今期終了アニメの評価をしてみないかい？4」企画への参加のお誘いを頂きましたので、下記の６作品に点数をつけてみました。


詳細は「今期終了アニメの評価をしてみないかい？4」にてご確認くださいませ。


各項目の採点要素は以下の通りです（引用）。

ストーリー・・・脚本、設定も含めて、破綻がないか。テーマ性を貫けていたか。そしてオチがしっかりしていたか等。

キャラクター性・・・キャラクターの魅力。キャラクターと声優の声のイメージが合っているか等。

画・・・キャラクターデザインに忠実か。作画の破綻、崩壊がないか。よく動いてるか等。

演出・・・声優の演技。盛り上がりを作れているか。ＢＧＭや挿入歌が効果的に使われているか。カメラワークや構図の工夫。各話の引き等。

音楽・・・ＯＰ・ＥＤが作品の雰囲気に合っているか。ＢＧＭや挿入歌の評価等。

総合評価・・・この作品を面白いと思ったか、また満足度。他人に薦められる作品か等。


それでは、各作品への評価です。

☆とらドラ！

ストーリー　４
キャラクター性　５
画　４
演出　５
音楽　５
総合的な評価　５

個人的今期本命超弩級ラブコメでした。
ヒロイン三者三様の魅力の描き分け、アニメ版用に再構成＆追加されたエピソードによる演出、ラノベ版と差別化を図りつつも原作のイメージを壊さないラスト等、スタッフさん達の丁寧な仕事ぶりがうかがえて好印象でした。
高校時代の恋愛に対する一喜一憂が等身大で描かれていて、ラブコメ好きにはたまらない、完成度の高い作品だったと思います。
原作とほぼ同時期に完結させるという偉業を成し遂げた事にも拍手を送りたいです。
ただ、１冊分のエピソードを大体２話でまとめていった分、拾えなかったギャグや心理描写があったことも事実。
未見の方には是非、原作ライトノベルもお読み頂きたいです。
既読の方も、未読の方も、それぞれに楽しめる配慮がなされた良作。



☆とある魔術の禁書目録

ストーリー　４
キャラクター性　５
画　４
演出　３
音楽　４
総合的な評価　４


インデックス＆美琴のダブルヒロインや、熱血主人公上条さんが動き回るところを見られただけでも大満足な作品でした。
ただ、本作の最大の魅力でもある複雑に入り組んだ魔術関係の設定説明の描写については、文章に大きく水をあけられざるを得ないのも仕方ないところ。
インデックスの秘密を丁寧に描くためとはいえ、原作１巻のエピソードを６話に渡って放送する事になった序盤が、かなりの冗長さに感じられたのは残念でした。
原作組には周知の事実ですが、毎巻ゲストヒロインが入れ替わる展開のため、メインヒロインであるところのインデックスの活躍するパート自体が少ないこともネック。
人気キャラ美琴の活躍については、アニメ版とある科学の超電磁砲の方に期待をつなぎたいです。



☆CLANNAD～AFTER STORY～

ストーリー　４
キャラクター性　５
画　５
演出　５
音楽　４
総合的な評価　４


点数化すると、どうしても高得点をつけざるを得ない感動超大作。
個人的にはラブコメというジャンルが好きなので、どちらかといえば１期の方が好きなのですが、涙腺ブレイカーとしては、他作品が足元にも及ばない、圧倒的な作品であったように思います。
光の玉と幻想世界関連のエピソードについてはやや説明不足な感もありましたが、人間同士の関わり合い、さまざまな愛について描いたエピソードのひとつひとつが珠玉と呼ぶにふさわしいものでした。
「クラナドは人生」という言葉も頷けます。



☆天体戦士サンレッド

ストーリー　３
キャラクター性　５
画　３
演出　３
音楽　３
総合的な評価　３


ヴァンプ様超ラブ！な作品ですｗｗ
少し大げさですが、毎週ニコニコ動画でも配信という試みに未来のアニメ作品についての可能性を感じられたのも良かったと思います。
声優として芸人さん達がゲスト出演していたのも、ギャグアニメというジャンルにあっていて良かったと思います。
映画やゲームなら、芸能人よりも上手い声優さんに演技してもらいたいと思う場合が個人的に多いのですが、サンレッドではセリフの読み方自体が味になっていて良かったかと。



☆鉄のラインバレル

ストーリー　３
キャラクター性　４
画　３
演出　４
音楽　３
総合的な評価　３

放送が始まる前と後でかなり予想が違っていた作品でした。
はじめから違うものを作るという噂を聞いていたので、これはこれでありかと。
視聴者を楽しませようという小ネタ演出が全編に渡ってたくさん仕掛けられていたのがニヤニヤでした。
主人公浩一のフリーダムっぷりが、前評判で話題になっていたアビスの初期ルークを超える勢いだったのが個人的にツボでしたが、そんな彼がラストでは立派な正義の味方として開花するという展開もパワーがあって良かったと思います。
マキナのバトルシーンは毎回安定していたのに対し、キャラの作画は不安定だったのは残念。
各キャラとも個性的だったのですが、同時に掘り下げ不足だったため、プラス部分とマイナス部分が相殺しあった結果、評点自体は平凡なものになってしまって自分でもびっくりしてしまいました。
ただ、見ていて楽しい作品であったことは間違いないかと。




☆機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン

ストーリー　３
キャラクター性　５
画　５
演出　４
音楽　４
総合的な評価　４


結末が劇場版に持ち越されてしまったことは、個人的にはマイナス。
武力介入による戦争根絶、歪んだ再生に対する破壊という看板テーマについては一応の成果が見られたものの、この作品ならではというオリジナリティには欠ける印象のまま逃げてしまったので評価は下げました。
キャラクターに関しても、１期で思い入れがあるかどうかが大きく評価に影響しそうですが、刹那にしても、ティエリアにしても、確実に成長した部分が見られたことは素直に良かったと思います。
肝であるモビルスーツ同士のバトルシーンのカッコ良さは折り紙つきでしたし、毎回Cパートで見せた驚異の引きは素晴らしかったです。
特番で語られた『こ、故国燃ゆ～！』には激しく同意ｗｗ
しかし、人員整理と評されるほどの終盤のキャラの退場っぷりには、やはりがっかりさせられたと言わざるを得ず、長い間鼻先にぶら下げられた人参を食べる直前に奪われてしまったかのような脱力感がorz
音楽はタイアップされたOP自体が良かった事や、アニューの最期にEDが重なってくるところ等、見所が多かったですが、マリナの歌が・・・（汗）
とりあえず、ガンダム好きなら１度は見ておきたい作品であることは間違いないものの、１期ほど綺麗に結べなかったことは残念です。



続いて各部門賞への投票です。


☆ベストキャラクター賞

ヴァンプ様（天体戦士サンレッド）

万能カリスマ主夫というキャラ自体の斬新さを評価しました。
理想の上司でもあり、苦労人でもあるヴァンプ様は、怪人との絡みもある分レッドよりも目立っていたような気がします。
他作品のヒロイン系のキャラクターはどれも甲乙つけ難かったのも選んだ理由かもｗｗ


☆ベストＯＰ賞

silky heart（とらドラ！）

みのりんが全力疾走のシーンは、本編放映前から鳥肌でした。
大河の半泣き笑い顔に、毎週こちらももらい泣きしそうになったりしてました。


☆ベストＥＤ賞

オレンジ（とらドラ！）

やはり雪山遭難シーンに被せて来たのが好印象。
どんどんシリアスになった本編終盤エピソードの後でこの歌が流れて来ると、ホッとしました。


☆ベスト声優賞・男性

山田ルイ５３世さん（天体戦士サンレッド、ヴァンプ様役）

ある意味ダークホースｗｗ
ヴァンプ様というキャラがあってこそな訳ですが、予想以上に上手かったのでプッシュしてみたり。
話題性だけで終わらず、声優業界にルネッサンスを起こしたかもｗｗ


☆ベスト声優賞・女性

釘宮理恵さん（とらドラ！、大河役）

人気という意味なら元々鉄板な訳ですが、とらドラ！開始前は大河＝ルイズ的なツンデレくくりで予想していた原作未読視聴者を良い意味で裏切る好演技でした。
大河というキャラクターに命を吹き込み、アニメ版ならではの魅力を感じさせてくれた最も大きな要因は釘宮さんの声の演技だったと思います。


作品を御覧になった方の１人１人が違った意見をお持ちのことだと思いますので、その辺りはご了承くださいませ。
当初は総評、点数化共に予定しておりませんでしたが、見返してみると自分でも気付いていなかった発見があったりして新鮮でした。
このような機会を与えて頂いたピッコロ様に改めて敬意と感謝を贈らせて頂きたいと思います。
集計の方も大変だと思いますが、１ファンとして楽しみにしております。
今後ともよろしくお願い致します。