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とらドラ!第14話『しあわせの手乗りタイガー』の感想レビュー

2009年01月08日 17時20分41秒 | とらドラ!
『私は…何を、願うんだろう?』

『今はまだ、自分の願いの形はよく見えないけれど。』

『…見たくも、ないけれど。』

それぞれの想いは、そのままではいられず。
少しずつ進んでいく季節と気持ちが切ないお話です。

てっきり幸太&さくらがメインになるかと思いきや、個人的にはずっと亜美のターン!
サブタイトルは原作2巻、ギャグ関係(みのりんの巻き舌チックなネタの喋り方がツボでした)は6巻のエッセンスを取り入れつつも、亜美の気持ちを丁寧に描くオリジナル部分も多く、良回だったと思います。
(*^-^)b

まず、生徒会メンバーである幸太については、多分すみれ兄貴の妹であるさくらと幸せになるために、幸せの手乗りタイガー伝説にあやかるべく大河に近付いてきていましたが、元々が不幸体質なのでことごとく失敗。

不幸体質のことには一切触れられていなかったのが、登場キャラとして不幸な気もしますが、大河にボコボコにされたおかげで結果的に触った扱いになったのか、様子を見に来たさくらに密着されることになったので、一応ご利益はあったという感じなのでしょうね。

幸太とさくらのエピソードは、コレで終わりなのだとしたらちょっと寂しい気もします。
すみれと北村のエピソードに入れば、少しは出番があっても良さそうですし、もう少し様子見かなというところかも。

そのすみれ(横顔色っぽいヾ(≧∇≦*)ゝ)は、遂に北村にマジ顔で何事かを告げたわけですが、それがかなり北村をへこませたご様子。
放課後の河辺で必死に元気付けようとした大河に触れた北村ですが、ここから幸せになれるのか気になりますね。

すみれのセリフでは、

『噂でも嘘でも良い。確信の無いものに頼ってみたい。』

と、今回のお話のテーマを告げていた事も印象的でしたね。
そんな「確信の無いもの」が、ようやく見え始めた人や、なんとかしようと悩んでいる人、既に変えられないという確信がある人など、キャラ毎に違うのが面白いなと思います。

みのりんにとっては、竜児と一緒に写った写真と、それを買うことにした自分の気持ちが大きな意味を持っていました。
一緒に大河を救おうとした事で絆が深まったことは勿論ですが、「自分の写っている写真を竜児が買っていた」という事実を、みのりんがどう感じたか考えると、奥が深い気がします。

「記念に」と、とりあえず購入を決意したあと、ぼんやりと注文表を眺めるみのりん。
…もうほとんどUFOが見えているような気が。

(ちなみに、原作ラノベでは先にみのりんが写真を見つけ、自分から竜児に2人で買わないか?と誘うのですが、どちらの方が甘酸っぱいか、甲乙つけ難いですね。)

しかし、更にスゴいのは、みのりんの気持ちをわかった上で、さり気なくアドバイスしてあげる亜美ですよ!
(≧▽≦)ゞ

みのりんは照れてごまかしたので、結局核心には至りませんでしたが、亜美は自分自身と大河、竜児、みのりんそれぞれの気持ちと関係を唯一把握していると言って良いかと思います。

竜児の自分に対する気持ちの中に、恋愛対象としての要素はほとんど無いことも分かっている亜美。そう深読みすると、切なさが増してくる気がしますね。

そんな亜美だからこそ、他の人達とは違って、素の自分を見てくれていることがわかる「竜児の態度」が、大切なものになってくるのではないでしょうか?

大人っぽくて気が利き、頼れるというイメージの裏側で、実はある悩みを抱えていた亜美。
他の友達は誰もそれに気付いていませんでしたが、竜児だけは何か悩み事があるんだろ?と気付いてくれました。

言葉と一緒に渡したのが豚肉というのは色気が無いですし、そもそもその豚肉自体が大河を元気付けるために選んだものだった訳ですが、そんな竜児を見て、亜美も自分の悩みである、「そろそろ実家に帰らないか?という誘い」を断って、竜児達と一緒に過ごすことを決意しました。
竜児も罪作りな奴よのぅ。
(^~^)

竜児自身は何気なくかけた言葉でしょうが、自分が欲しいと思っている言葉を、ベストなタイミングで貰えることは、ありがたいことですよね。
ましてや、意識している相手となれば尚更かと。

普段は冷静な亜美ですが、竜児の見返りを求めない素朴な気遣いを目の当たりにして、却ってあたふたしてしまう様子が可愛かったと思います。
(b^-゜)
序盤に大河の頭を触ったご利益があったという綺麗なオチもついて、良かったですね。

で、先週まで父親に振り回されていた大河はというと、それを感じさせないパワフルな活躍を見せていましたが、竜児やみのりんに自分はもう大丈夫だとアピールする意味もあったのでしょう。

大河を気遣う竜児と、竜児を心配させまいとする大河。
やっちゃんが言うとおり、家族も同然の絆の深さですが、それこそが大河の求める幸せであった、と、こちらもオチが綺麗でした。

竜児が側にいてくれることが、大河の幸せであるというわけで、またもや亜美の観察眼の鋭さが浮き彫りになっていましたね。

大河も亜美も、本当の自分を見て欲しいと思う気持ち自体は似通った部分があると思いますが、竜児との出会い方のせいで、そのポジションにはかなりの差があります。
この差が、亜美にとって非常に厚い壁となっているわけですが、大橋高校に留まる決意をした亜美には、なんとか頑張って竜児と接近してほしいところですね。

次回、第15話、『星は、遠く』

すみれ兄貴の告げた言葉とは?
遂にまるおこと北村のターンかと。
北村の行動に対し、大河がどの様にふるまうかが見所かも。
新オープニングとエンディングも待ち遠しいですね。
♪(*^ ・^)ノ⌒☆

この記事を書いている途中でスピンオフの2巻も買ってきました。
ファンの方は是非書店をのぞいてみて下さいませ~。



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