新しく導入する事になったチューブラー手組ホイール、無謀にも・・・やってみましょう。
まず、ホイールの基本構造から。
いろいろな組み方がありますが、初挑戦ですし今回は最も一般的な6本組(又は3クロス)のイタリアン組みでやります。
まず、6本組とはなんぞや??
サイクルベースあさひのHPに解説があったので、画像も拝借して引用してみましょう。
「左の赤いスポークを1本目とすると、交差している青いスポークまでの本数が 1・2・3・4・5・6 と 6本目 になります。」
要はフランジの穴に通るスポークが1個目と6個目で交差するんだよ~ってことらしい。
ちなみにスポークが3回クロス(交差)するので3クロスとも呼ばれるんだとか。フムフム
そして、イタリアン組みとは??
赤い矢印が進行方向です。
あさひのページにも
「言葉で説明するのが非常に難しいので、下の図を覚えてください。
(無理やり言葉で説明すると、「フランジの内側から外側に向かって通してあるスポークで、一番上にあるものが、後に向かっている」となります。)」
と書かれてますので(笑)こういうもんだと覚えましょう。
と概要はこんな感じです。
ここまでを読んで「なるほどね!」と思えた方はすぐにでも組めるので、ブラウザを閉じて今すぐ実行しましょう。
自分はさっぱり分かりまへん(笑)
という訳でちょっと整理しましょう。
まず、使用するリムは32Hなので、スポークは当然32本使います。
で、その32本のうち、スポークを通すハブのフランジには右側と左側があるので、片側に16本使う。
その16本のうち、スポークはフランジの外側→内側、内側→外側と交互に通していくので、8本+8本に分けることができます。
意味が分かるでしょうか?
上の図を見てもスポークが右向いたり左向いたりしてるし、6本組だとか言うからややこしいんであって、
要は同じ働き(通り方)をするスポークが8本づつ4セットあると考えればいいのです。
え?! まだよく分からないって?
拙い文章で説明するよりも動画を見てもらった方が早いですね。
今回ホイール組みをするのに非常に参考になった動画↓↓
この動画が非常に解りやすくて、おそらくこの動画に出会わなければ未だ理解できないままだったかもしれません。
ものすごく簡単そうに組んでますが、
①右側フランジに外側からスポークを、穴一つ飛ばしで8本通して仮止め。
②ホイールを裏返して、左側フランジに~①と同様。
③フランジのまだ通してない穴に内側から8本通して仮止め。
④裏返して③と同様。
おおまかな流れはこうです。
馴れた人はあらかじめフランジ穴に全部スポークを通しておいてから、
それをクロスさせながらリムに固定していくって方法でやられてると思います。
でも自分にはそれだと何が何だか分からなくなりそうだし、綾取り(スポーク交差の方向)を間違える自信があるw
というわけで、動画のように同じ働きの8本はめる、そして次の8本・・・という風にやったほうが間違えないかなと。
ヨシ!では実際にやってみましょう。
まずは準備として、スポークのネジ部には、スポークプレップというケミカルや、グリスを薄く塗るなんて人によって様々のようですが、
自分はCRCを吹いておくことにしました。理由は家にあったから(笑)
フィルムケースにぶち込んで、多めにスプレーしてシェイク。
ま、これは何も付けないって人もおられるようなので特にしなくてもいいかも。
いよいよ最初のスポークを通していきます。
基本的には動画を参考にしてもらうとして、以下は動画では分からない、若しくは分かりにくいとこを書いていきますのでよろしく。
リアの方が分かりやすかったかもしれませんが、フロントで実際の手順を見ていくことにしましょう。
なんせフロント側しか写真撮ってなかったので(笑)
フロントは回転方向の決まりが無い(と思う)のですが、一応リア側とハブのロゴを合わせる方向でいきます。
まずハブを右側(ギア側)を下にしておき、上側のフランジに穴を一つ飛ばしで外側からスポークを差していきます。
ニップルは仮締めなので、とりあえずスポークのネジ山が半分くらい隠れる辺りまで回しておきましょう。
それをリムに止める位置関係はこんな感じです。
ポイントは、
・ハブのロゴのすぐ右隣のスポークをバルブ穴より左に3個目の穴に通す。これを一本目としましょう。
・右側に穴を一つ飛ばしてバルブ穴の右2個目に通す。
・上記の要領で、フランジは右側に一つおきに外側からスポークをさし、リム穴は3個空けて通す。
あ、言い忘れてましたが、リムの穴は↑↓↑↓って具合にオフセット(ズレる)してます。
オフセットしてる方のフランジ穴とスポークが繋がるという事なので、それを見ながらやっていけば穴を間違え難いかと。
これを一周すると8本のスポークが取り付けれたことになります。
最初の8本1セットが出来た状態ですね。
よく見ると・・・なぜか後輪の写真になってますが・・・(汗 やり方は同じなので気にしないようにしましょう(笑)
そしたらホイールを裏表にひっくり返します。
ひっくり返した状態。ハブのギア側が上になります。
フランジの穴ってよく見ると、左右同じ位置ではなくて、半個分ズレてます。
で、さっき通したのスポークの半個右側の穴に、スポークを外側から通します。
そのスポークを、下側の通ってるスポークのリムの右側の穴に通します。
どこから始めてもいいですが、一本はバルブ穴のすぐ左にくるはずです。
これを8回繰り返して一周します。8本の2セット目(合計16本)が完了しましたね。
で、この状態で、上の矢印のように時計と反対周りにハブを回します。
今まで説明した位置にスポークを通していくと、バルブ穴の方向にハブのロゴがきちんと合います。
こんな感じで。
ホイール性能には全く影響のない事ですが、どうせならここはこだわりたいですよね。
そして今度は、ハブの空いてる穴(一個おきに穴が空いてるはずです)に内側からスポークを通します。
そのスポークを前の工程で通したスポークとは反対方向(交差するように)に、下の写真のように通します。
クロス①~③の三回交差した3クロスですね。
1、フランジのとこで最初に交差(クロス①)※今回のスポークは上(外側)を通る。
2、少し上で2回目の交差(クロス②)※これも上(外側)を通る。
3、5個左のフランジ穴から出てるスポークを交差(クロス③) ※ここは下(内側)を通る。
スポークを通す向きは外→外→内、または上→上→下と覚えましょう。
さっきまではリムからスポークが飛び出るのでニップルを手ではめれるんですが、今度はリムからは飛び出ないのでちょっとした道具が必要になります。
動画ではオリジナルのニップル回しを使ってましたが、そんなのはないのでどこの家庭にもあるあるスペッシャルなのを使います。
爪楊枝w これが意外と便利w
でも爪楊枝は何度か途中で折れました(笑) なので料理に使う串の方がベストです。
8本3セット目が完了しました。
ホイールをひっくり返して、同じようにハブの内側から上→上→下とクロスさせてスポークを通します。
これで仮組みが完了!!イヤッホー!!
この手順でやると、バルブ穴のとこはスポークがクロスしないようになります。
これ気を付けないとホイールが組みあがっても空気が入れられない事態になっちゃいますのでね。
というか、ここまで結構簡単じゃないですか?
書き方が解りにくいのはまあ仕方がないとしても・・・(笑)
何点かの抑えるべきとこだけ注意すれば「なんだ、意外とできそうじゃん♪」って思われた方も多いかと。
実際自分もそんな感じでした。
ネットで検索して色んな人のブログを参考にさせてもらいましたが、実際やってみるとすごくよく理解できました。
自転車って、難しいと思って手を出さなかった事もやってみれば案外単純だったなんて多いと思います。
何より面白いっす♪
長くなったので振れ取り編はまた後日。
読んでくれてありがとう。
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