ひなたぼっこ

「まだ見ぬ素晴らしい景色」を求めて自転車で。

高知 ~前編~

2014-10-13 | Bicycle ride
10月8日。5:30起床。

サイクリストの朝は早い。

6:00開始の朝食バイキングに一番乗りで入ります。
自転車旅の宿選びで最も重視するのは、朝食がバイキング形式で尚且つその評価が高いこと。
種類が豊富なのと味は勿論のこと、エネルギーとなる炭水化物のご飯やパスタをもりもり食べるのは絶対必要です。

準備を整えて、7:00きっかりに高知城に程近い宿を発ちます。



お城って好きなんだけど・・・すまん、今日は君をゆっくり見てる時間はないんだ。
ゆうべ展望浴場からしっかり見といたから、どうか気を悪くしないでおくれ。


通勤車に混じって朝の高知の街を駆け抜けます。



雲ひとつない青空! 俺ってやっぱり晴れ男なんじゃない?

秋晴れの空に気分良く南下し、まずは土佐湾を目指します。



これは仁淀川の河口。
この川にはこの日の中盤以降でまたお世話になることになります。


土佐湾





黒潮が近海を流れ、温暖な気候は多くの食材の産地となっております。
昨日食べた鰹もきっとここで獲れたのの・・・はず。

そして古くは捕鯨が盛んだったくらい鯨との遭遇率が高く、なんと現在でも50頭くらいの鯨がここに定住してるんだとか!
それを生かしたホエールウオッチングが近年盛んなようです。
今回は時間的に叶わなかったが、鯨の泳ぐ生の姿、是非見てみたーい!



横波黒潮ライン



リアス式海岸の横浪半島を縦断する絶景ロード。
楠みちはるの漫画「シャコタン☆ブギ」に度々登場する「ヨコナミ」とはここの事である。






日本百名道にも、名道50選にも名を連ねる四国を代表するドライブウェイ。
まさにその名に恥じないくらいの素晴らしい道でした。

変化に富んだアップダウンと複合コーナー、そして雄大な海岸の景色。
車の通行も少なく、総延長18kmと走り応えもバッチリ。

我ら山陰が誇るジオパークの海岸線も素晴らしいと思うし、単純なリアス式海岸の景観だけなら絶対に負けてない。
でもなんて言うんだろう・・・ヨコナミは終始その「見え方」が秀逸だと思う。
これは、海からいきなり急峻な山となる厳しい四国の地形ならではなんでしょう。

こんな絶景な道なのに自分にしては撮影枚数がとても少なかった。
それくらい走るのが夢中になってた道だった・・・という事です。




アップダウンの区間を終えたら、海に浮いた食事処で伊勢海老なんかが食べれるみたいですよ。



須崎を通過してR494で北上するルートを選ぶとしばらく山岳区間です。

九十九折の狭い区間をショートカットするバイパスが出来てたんですが、



その区間をただ単純に直線で結んだだけみたいな急勾配の道が突然目の前に現れて思わず笑っちゃいましたよw




立派な山岳区間です。 しっかし天気最高だなー!



R494からR33に移る佐川の町の手前で、進行方向とは反対の山方向に進みます。



まあ、どっち向いても山なんですけど(笑)




里 山




ここ凄かったです。今回の旅の中で一番強烈に印象に残りました。







僕が以前から一番楽しみに読んでるチタンフレームオーナーさんの素晴らしいブログ「FeTicizm」にここの写真が載ってて、
その素晴らしいまでの田舎の里山風景を見た瞬間、高知に行ったら絶対に行くと決めた場所です。
この為にわざわざ遠回りの今回のルートを選んだと言ってもいい。

ブログの文中にも書いてありますが、ここの地名をググってみても、ほとんど何もヒットしません。
まるでそんな場所は存在しないかのように・・・でも現実にはきっちりと存在してます。
ここはそういう場所なんだろう。
だから自分も今回あえて地名は伏せておく事にします。






ありそうなんだけど、探すと案外見つけられない。
ただ古いだけじゃない、ここまで「美しい里山」の集落ってちょっとないと思う。




急斜面にへばりつくようにある集落。
高知というか、四国ではよく見られる光景で、自分が最も四国らしさを感じる場面です。
「なんで・・・そんな上に家を建てたん??」って問いたくなるよね。
もしここの人が自転車乗りだったら、めっちゃヒルクライム強くなるはず。


今回はこのへんで区切ります。
後編へ続く。


読んでくれてありがとう。
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