何をまた大袈裟に。
てゆうかパタゴニアに行ったことあるのか?
ない。
まあ聞いてくれ。
きょうは鳥取から米子まで走ったのだが、
やたら風が強いのだ。
最初は、たまたま今日だけだろうと思っていたが、
どうやらココはそもそも強風地帯のようなのだ。
南緯45度を越えると、亜南極圏強風帯と言われる地域となる。
「吠える45度」と呼ばれ、昔から船乗りに恐れられた。
パタゴニアは南緯40度から50度の地域で、恐ろしく風が強く、チャリダー泣かせだという。
南米は体験していないが、ニュージーランドの最南端地域(南緯45〜47度)なら10回くらい走ってきたぞ。
世界最南端のスタバにもチャリで行ってきたし、
(恐ろしく普通だった)
世界最南端のマクドにチャリで行き、ビックマックを食ってきた。
だから、ちょっとだけ、偉そうに書かせてくれ。
そこはもう、嫌になるくらい風が強い。
きょうは、そのことを思い出した日だったのだ。
鳥取には、パタゴニアがあるぞ。
さあ、行ってみよう。
鳥取に住む学生時代の親友と再会して濃厚ナイトを楽しみ、聖地巡礼に励んだ鳥取。
楽しかった鳥取をあとにする。
町外れの川を覗き込む。
北海道を出てずっとやってきた「鮭探し」。
だけど川を遡上する鮭は流石にもう見当たらなかった。
京都府が最後だったかな。
もしかしたら?ほっちゃれ?(産卵後の鮭の死骸?)
ヒレは鮭の特徴に似るが、確信は持てず。
しばらく走ると、鳥取大学前。
米子まで90キロを切った。
鳥取市内の驚愕事実。
見てくれ!
段差を削っているのだ。
普通はこうだ。
特に新潟はこれが極めて厳しかった。
鳥取、どんだけ自転車に優しいんだ。
いや、早とちりは良くない。
これは、お年寄り対策だと考えられる。
自転車のためだと思うのはチャリダーの思いあがりじゃないか。
よく言うではないか。
お年寄りは、畳や絨毯の縁でもつまずいて転ぶと。
少しでも安心して歩けるように。
それがこの配慮ではないだろうか。
金沢や富山でも段差を解消させる工夫がされていた。
鳥取もなかなかやる。
神話の「因幡の白兎」の舞台が見えてきた。
波高し。風なお強し。おれ剛。(知らねーよ!)
なんだって⁈
砂が飛んでくるらしいぞ!
えー!
国道9号線だよ?
こんなの初めて見た。
マジすか⁈
国道が…
国道9号線が…⁈
この写真は冗談だよ。
歩道にはあちこち砂の吹き溜まりがある。
だから砂丘ができるのだ。
砂丘の形成には強風も関係あるに違いない。
米子までは、程度の差こそあれ、
ずっとそんな感じだった。
波高く、風が海からぶつかってくる。
鳥取方面が混雑している。
土曜日ということもあるだろう。
県民みな聖地巡礼かもしれない。
トンネルの名前が良くないかい?
ここからしばらくはトンネル多発地帯だ。
GPSの性能を再確認。
ぴったり7m。
さすが鳥取。
路肩にサボテン。
トンネルの歩道を走る。
歩道があれば安心だ。
家に帰るのだという地元チャリダーに出会う。
行く方向が同じ。
風車ぶんぶん回る回る。
日本海側ではお馴染みの光景だ。
時々、裏道を走る。
国道には大抵、旧道(旧山陰道)がある。
砂丘は積極的に緑化されているのだが、
畑にするのは並大抵のことではないと素人目にもわかる。
そもそも、
とても「土」とは思えない。砂だ。
これは大変だ。
ハワイなう。
親友が教えてくれた牛骨ラーメンの美味い店がある倉吉市が近いが、風との闘いで、バテバテ。
とてもそんな余裕がない。
なあ、木々が斜めってないか?
斜めってるよ。
今日だけじゃないんだ。
いつも強風なのだな。
地元チャリダーが急に国道を逸れたので、真似てみたら、
いい道!
やっぱり地元チャリダーはリスペクトだ。
街道感あるある。
信号なく、概ね平坦で、交通量少なく、
凄くいい。
ラブホあります。
誰かいるよ。笑
国道9号線に復帰。
海岸沿いの道だけど、小さな峠はある。
登れば、下りもある。
下ります。
米子、だいぶ近くなってきた。
ここまできて、ようやく風が穏やかになってきた。
風に反比例して、砂の丘陵が緑に覆われている。
風車の回転も、ゆっくりになってきた。
ずっと米子市の町外れまで風車群は続く。
米子市に入った。
歩道を走っていたら、
田舎では、こういうことも多々ある。
凄くカッコイイじゃないですか!
橋マニア興奮。
めちゃ喜んでる、
橋マニアなチャリダー。
米子市内を走行中に見かけた溝。
西日本でたまに見かける。
ロードレーサー(競技用に似た高速自転車。クルマに例えるならスポーツカー)の細いタイヤなら挟まりそうだ。
僕のはハードな旅用自転車だからタイヤはあまり細くはないけど、バランスを崩しそうになる。
いろんな道路がある。
地域性があり、場合によってはローカルルールらしきものもある。
気をつけなきゃ。
米子市内に着いた。
予約したビジネスホテルは部屋に自転車を入れさせてくれた。
ここ10年ほど急激な自転車ブームでロードレーサーが激増した。
ロードレーサーという自転車は非常に高価なため、オーナーはホテルの部屋に持ち込みたがる。
そんなこんな、いろいろあって、海外のように部屋に持ち込めるホテルが増えてきたのだ。
正直これは、有り難い。
本日の走行距離、
93.1km。