ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

レンタサイクル屋の休日

2019年06月22日 | サイクリング
最近、書くことがないのだ。

毎日ヒマなので自転車をいじっているけど、
ブレーキのワイヤーを締め増しとか、
車輪のボルトを締め増しとか、
ドロヨケ交換とか、
家庭菜園が絶好調とか、
スイカの苗になぜかカボチャの葉が茂ってきたとか、

話題としてはパッとしないのだ。

じゃ、
レンタサイクル屋の休日の話をしよう。

オフシーズンは何する人なの?レンタサイクル屋!
だいたい、こういうことをしている。

遠いところに行くのが好きなのだ。

日本だったり、海外だったり。
自分の自転車を分解して持っていくよ。

海外の場合は「水」が大事なので

↑この写真の場合は後ろに水タンクを積んで走っているよ。

自転車の積載荷物は水だらけになるよ。

↑一緒に写っている白い湖は塩なので飲めないし泳げない。真水は貴重品。

使えるものは何でも利用して旅を続けるよ。

放置タイヤだって立派なテーブルだ。真ん中にMSR(携行ガソリンストーブ)置いて、ひとり鍋大会。

テントにフライを張ってないけれど、
豪大陸の内陸部はほとんど雨が降らないから、シンプルに寝床だけでいいんだ。
サソリとかヒアリがいるから地べたに直接は寝ないよ。テントなら安心してぐっすり眠れる。

出会いもある。

世界中を旅してるナイスな男たちとの出会いは刺激でいっぱいだ。

こういう刺激を持ち帰ってレンタサイクル屋の仕事に反映させているよ。

僕にとっては最高の仕事だと思ってる。

これが、美馬牛のレンタサイクル屋の「素」の姿だよ。

ヒマだヒマだと思ってたけど、
日ごとにお客さんが増えてきた。
夏が近いね。

新しい電動自転車も買わなきゃいけないし、
新しいバッテリーの代金も払わなきゃ。
タイヤも40本買ったから、少しは稼がないと払えないね。
旅の資金も稼がなきゃ。

あんまり爽やかじゃない、ちょっと暑苦しいけど、
こんなレンタサイクル屋でよかったら、
北海道を旅するみんなの力になるよ!

美瑛町美馬牛(JR美馬牛駅)に来てね!




今からレンタサイクル屋がチャイルドシートを熱く語るぞ!

2019年06月13日 | 電動自転車など
レンタサイクル屋はきょうもヒマなのだ。
JR美瑛にはお客さんがけっこうワサワサ来ているというのに
JR美馬牛は閑散としている。

まあ、無理もない。
JR美馬牛の乗降客はJR美瑛の、
実に30分の1以下。

丘のうえの、めっちゃきれいな風景の村だというのに、
みんな、市街地にあり何かと便利な「JR美瑛」に行ってしまう。

ここは、つくづく商売には向かないなぁ。(涙)

さて。
それでも、
夏休みになると子供連れのお客さんがたくさんやってくる。

正直、レンタサイクルという商売では、
業者的には、
子供用自転車や子供乗せは敬遠される。

夏休み以外は店の奥で埃をかぶり、
ずっと不良在庫になってしまうからなのだ。

業者的には、
「儲からない。」
「面倒くさい。」
「手間かかる」
「子連れウザー、他の店に押し付けちゃえ!」

そういう声は、ヒソヒソ聞こえてくる。
業者的には。

確かに「業」には向かないと実感をもって思う。
業者的には。

しかし!

子供連れカモーンな店がひとつくらいあってもいいではないか!

美瑛のお店で断られたそこのママ!それからパパ!
うちにおいで。
歓迎するよ。

JR美馬牛へGo!

ガイドの山小屋は北海道で初めて電動自転車のレンタルを始めた。

1999年前後の第2世代のヤマハ製電動自転車から始まり、
品質やバッテリーの性能の問題から、途中からパナソニック製に変更して現在に至るのだが、
処分や損失もあるものの、かれこれ20年分、新旧あわせて100台以上の電動自転車在庫がある。
だから、10台やそこら子供乗せをつけたままにして埃をかぶっていても回転率には影響しない。
それに、夏休みに至ってもそんなに忙しくないし。(苦)

なんやかやで常時15台の「子供乗せ」付の電動自転車がアナタを待っているぞ。

子供乗せは日本製だ。
そこの疑り深いパパ。安心してくれ。

ママもにっこり。made in Japan.

さあさあ、ガイドの山小屋のブログは
そんな、きれいごとを書き散らかすブログじゃないぞ。

野良仕事やら、
整備の作業工程なんかを書いて喜ぶブログなのだ。

きょうは、

一部の車両を、このタイプに換装した。

これもちゃんと日本製。

ちょっと高かった。
値段は従来の倍だ。1台で諭吉が吹っ飛ぶ。
これじゃあ元をとるだけで3年かかる。

まず下準備に、

こいつの1本を、金属切断用ノコでガシガシ切り取る。
これは荷台フックだが、子供乗せには不要だし、これがあるとチャイルドシートを装着した自転車は、
施錠時に手が入りにくいのだ。

切り取ったらグラインダーで削って面取りする。
面取りを忘れたりしたらお客さんが手を切ってしまう。

なんやかやで1台あたり30分くらいかけて新しいチャイルドシートを装着。
このタイプは装着に時間がかかるなあ。

完成。

ん?
ヤンキーのバイクみたい?

「そんなこと言うなー!」

安全第一なのだ。
万が一、転んだときに子供が放り出されたら大変じゃないか。

2台しか買えなかったので、ご利用は先着2名。

予約優先なので、
そこのママ。
これ読んだら速攻で予約してくれ。
古いのも、新しいのも、値段は同じだ。

さあ、
午前の作業は終わったが、午後も相変わらずヒマだ。
大丈夫か?ガイドの山小屋。

店の周辺に続いて、
JR美馬牛駅、
物足りないので、さらに頼まれもしないのに近所の藪の草刈りもする。

働くのが大好きなレンタサイクル屋なのだ。
野良仕事ハッピー。

それにしても、クマザサすごい。
草刈り燃える。 (昔のNHK大河かよ)
自慢の45cc2STガソリンエンジンの草刈り機が吠える。
何しろ機械いじりマニアのボクの愛機なので、
キャブレターのOHは完璧だし、
レース用オートバイの2STオイルを配合しているのでエンジンの回転が半端ない。

ん?

ウド発見。
こいつはお馴染みのうまい山菜だ。
これは刈らない。

ん?ん?

あちこちに群生しているぞ。

お?おおお?

ここにも!

ここにも!

なんだか一生食うに困らないウドの鉱脈発見って感じじゃないか。

3本だけ採って持って帰ったが、

デカすぎて(笑)

台所が大変なことになっちゃった。
シンクからコンロまであるやん。

マグロの解体みたいだ。
しかも、予想に反して根元まで柔らかい。

ありがたく頂こう。
身近な自然に感謝なのだ。



【怒】美瑛、レンタサイクル屋の怒り【炎上】

2019年06月06日 | 北海道の暮らし・生活
きょうのレンタサイクル屋は、
怒っているぞ!

まあ聞いてくれ。
きょうもヒマなので、

ちょっくらオートバイに乗ってくる!

と、気軽に出かけようとした正午前。

ガレージにポンと置いてある
ヘルメットを手にとって、

さあ被ろう、としたわけだ。

ん?

何?

何なん?

えー!

えええええー!

こらー!
蜂!
お前!
何すんねん!


頭、ボコボコになるやん!

まったく、
油断も隙もないわ!

無慈悲に叩き落として、

ヘルメットの内張
外して、

洗濯してやったわ。

ブンブン文句ゆうとったけど、
アースジェットだけは

勘弁してやったわ。

そーゆーことは、
よそでやれ!
ゆーたった。

まあ、内張なくても被れるけど、

なんかスカスカして頼りなかった。

北海道の自然、
恐るべし。

北海道の生活、
油断ならん。






レンタサイクル屋、輪行自転車を組み立てる。

2019年06月02日 | サイクリング


自転車は、
世界中どこでも持っていける。
国内だけでなく、
国際線だって、航空会社はちゃんと預かってくれる。

さて。
レンタサイクル屋は、きょうもヒマ。

ヒマだ、ヒマだ、ヒマだー!!
お客さーん! カモーン!

遠い目。

あ、そうだ。
輪行自転車を組み立てよう。

昨年の晩秋から初冬にかけて、
北海道から九州へ自転車で旅した。
ニッポンを知るには、実際に人力で旅するに限る。
それは案外と容易いのでオススメだ。

「日本縦断自転車の旅」などは
会社や学校を辞めなくても、
全然平気。
気楽にできる旅だ。
そのへん僕が太鼓判を押すぞ。


この自転車はいま、

こうなっている。

旅先から戻って、手付かずのまま。

この袋に収納して、飛行機を乗り継いで帰ってきた。
そのまま物置に直行、きょうまで手付かずだったのだ。

さあ、開くぞ!

開錠して、

開いていく。

現れた。
半年ぶりの再会だなあ。

フロントフォークの先端部やディスクブレーキユニットは、

軍手で包んである。

ブレーキレバーは、

こんな感じ。

わかりやすい👍

ディレーラー(外装9段変速機)は傷みやすいので、

タオルで包んで固定してある。(重要)

いろんなところを固定している、

このベルトは、

秀岳荘。

これは超便利!!

さあ!

組み立て開始。

車体から取り外したものなど。

ペダル付けなきゃ。

左右でネジ方向が違うから、ボクは印を付けてる。

あまり締めすぎない。

五分もかからない。

もう走り出せる。
てゆうか、旅先なら実際に走り出す。

残された、

輪行袋、締めベルト、ショルダーベルトなど

これは、

こうして、

巻き寿司にして、

突っ込んで、

完成。

軍手と比較の図。

これに自転車本体が収納されてたんだ。

工具入れ。

これが、中身。

これで国内用。海外用はもう少しだけ増えるけど、予備チューブとパンク修理材が若干増えるだけ。
あとはシートポスト下のフレームの中に予備スポークが10本くらい入ってるな。

ちゃんと、

収まる。

これがボクの旅自転車だ。

どこのグループにも属さずに
我流で一人旅で、40年近くやってきました。
だから、
「そこおかしいんじゃないの?」とか、
「けっ!間違ってるじやねーか素人野郎め」みたいな点も多々あるとおもうけれど、
どうかご勘弁を願いたいです。

色んなところに連れて行ってくれた

愛しいシート。
馬の革で作った手作りの品。

まだまだ現役。
これからもよろしく。

レンタサイクル屋は、もうすぐ忙しい季節を迎える。
美瑛の短い夏が始まる。

僕はしばらく貸自転車屋のオヤジ化するけれど、

お盆が終わり、
秋になり、
美瑛の丘に雪虫が舞い、
観光客の姿が途絶えたころ、

また、走り出すのだ。

旅はいいよね。