経営戦略コンサルの洞窟

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全体最適を求めてはいけない

2008-05-01 17:33:21 | Weblog
全体最適を求めると物事は先に進まない。
これは案件を議論するうえで大切なことである。

たとえばBPRにしても戦略が決まらないとできない、法規制の変化がどうなるかわからない、競合の出方次第、などと言われて進めないようでは厳しい。

これは分かりやすいが、他の例では「何でもやってください」とクライアントに言われたとき、または何も言われなかったけどクライアントに何かを提案するとき、または雑誌などに業界の知見の記事などを書くとき。

こんなときは全体最適とばかりに対象範囲を広くしても人に対してメッセージはでないし、クライアントの特定の人などにとって広げすぎると興味を持ってもらえない。

部分でもいいから、何ならかの論点・テーマ設定を思い切って行うことが必要である。

逆にそのようなことを必要としない、クライアントなどによって特定された課題を解決しているようではコンサルの能力は開発されないと思っていい。