歌の花園

なつかしい青春時代の歌、想い出の歌の花園へようこそ

絶唱ー舟木一夫

2012-02-26 11:16:16 | 舟木一夫
                             絶唱

                     昭和41年 8月発売

                   作詞 西條八十 作曲 市川昭介


     大江賢次の純愛小説を映画化した「絶唱」は、過去に3度上映されているが、記憶にある
     のは昭和41年の舟木一夫と和泉雅子、そして昭和50年の三浦友和と山口百恵コンビの
     作品である 。
       
     この映画は山陰地方の大地主の息子園田順吉と、山番の娘小雪との悲恋物語であり、
     到底涙なしでは観られない。
     
     2人は幾多の障害を乗り越え、一緒に暮らすようになるが、やがて順吉は出征。
     残された小雪は激しい労働を続ける中、いつしか病に侵される。
     病床の身となった小雪は、順吉の帰りを心待ちにしていた。
     やがて順吉が戦地から復員。小雪は順吉たちに見守られ、息を引き取った。
     順吉は小雪の亡骸を抱え、園田家に戻り、花嫁衣装の小雪と婚礼を挙げるのだった。

           

          ♪愛おしい 山鳩は
           山こえて どこの空
           名さえはかない 淡雪の娘よ
           なぜ死んだ ああ 小雪
 
           結ばれて 引き裂かれ
           七年を 西東
           いのち短く 待つ日は永く
           泣きぬれた ああ 小雪

           山番の 山小舎に
           春が来る 花が咲く
           着せて空しい 花嫁衣装
           とこしえの ああ 小雪

           なぜ死んだ ああ 小雪


     また映画の主題歌にもなったこの曲は、この年のレコード大賞にノミネートされたが、
     結果は歌唱賞。
     大賞は橋幸夫の「霧氷」だった。
     
  

 
   

高原のお嬢さん―舟木一夫

2012-02-16 14:23:39 | 舟木一夫
                         高原のお嬢さん
                 
                        昭和40年 10月発売
                             
                    作詞 関沢新一    作曲 松尾健司   
                                                        
        
        昭和40年、大みそかのNHK紅白歌合戦で、舟木は「高原のお嬢さん」を歌った。
        当時はまだカラーテレビが普及していなかった時代。
        白黒テレビの前で、彼の出番を心待ちにしていたのだった。
        そしていよいよ、その時がやって来た。
        司会者の紹介が終わると同時に、白っぽいジャケット姿で颯爽と階段を駆け
        下り、スタンドマイクの前に立ち 、熱唱した。   
        その光景は小学生だった私には、あまりにも眩しく大人に見えたのだった。
                                                  
                     ♪ あの人に逢いたい
                       たまらなく逢いたい
                       高原に風は渡り 白樺はゆれていた
                       夏がゆけば 恋も終わると
                       あの人はいつも言ってた
                       リーフ・リーフ
                       君にぼくの恋を語ろう



         この「高原のお嬢さん」は、近年のコンサートでも度々歌われる曲であり、私自身
         彼の楽曲の中で、ベスト5に入るほど好きな曲でもある。
           

東京は恋する―舟木一夫

2012-02-09 13:56:52 | 舟木一夫
                            東京は恋する   
                      
             
                        昭和40年 4月発売
         
                     作詞 丘 灯至夫  作曲 遠藤実         

                 
          1960年代、若者たちは中学や高校を卒業すると同時に、集団で大都市へと
          職を求めた。
          いわゆる集団就職である。
          特に東京は地方の若者たちにとって憧れの地でもあり、日本の未来は明るい
          と信じていた良き時代でもあった。
                  
          その時代に舟木は、歌手を志し上京。
          デビューするや否や、瞬く間に大スターへの階段を上っていったのだった。
          デビュー2年後に発売された「東京は恋する」は、それまでの学園ソングと
          違い、詩の内容も曲調も大人っぽく仕上がっている。
   
          この頃の彼の清涼感溢れる歌声 が、魅力的である。

あゝ青春の胸の血は―舟木一夫

2012-02-03 16:15:16 | 舟木一夫
                   あゝ青春の胸の血は
          
                 昭和39年 1月発売
              
               作詞 西沢爽  作曲 遠藤実
        
        

        日本がまさに高度経済成長期の時代に、舟木はデビューした。
        それ故彼の歌う青春歌謡が、この時代に求められたのだろうか。
        
        デビューの翌年に発売された「あゝ青春の胸の血は」も、 若さ、
        未来、太陽、友情など青春を彷彿とさせる言葉が散りばめられた
        詩と、軽快なメロディが絶妙にマッチした名曲である。