歌の花園

なつかしい青春時代の歌、想い出の歌の花園へようこそ

友を送る歌―舟木一夫

2021-03-05 18:49:54 | 舟木一夫
  
      昭和41年 4月発売
    作詞:植田梯子 作曲:戸塚三博



舟木氏のデビュー3年目の青春ソング「友を送る歌」は、冒頭から男声コーラスが
入る印象的な曲である。
女声コーラスが圧倒的に多い彼の楽曲の中で、たぶんこの曲だけなのではないか。
なぜだろうと疑問に思っていたが、なぞは解けた。
たぶん歌詞の内容が男の友情を描いているからなのだろうと、かって推理してみた。
あたっているかはともかく、アップテンポのこの曲が発売当時から好きなのである。


  ♪ 君は別れてゆく風の中    君は別れてゆく 遠い道

青春の鐘―舟木一夫

2021-01-08 18:44:33 | 舟木一夫
       
               1968年 1月発売 

           作詞:丘灯至夫  作曲:古関裕而

舟木一夫の代表曲と言えば、「高校三年生」や「絶唱」、「夕笛」などが掲げられるが、
「青春の鐘」は、隠れた名曲と言っても過言ではない。
作詞は、「高校三年生」などを手掛けた丘灯至夫氏。
そして作曲が昨年NHK朝ドラ「エール」の主人公のモデルとなった古関裕而氏によるもの
だったと、最近になって知った。
もともと好きな曲だったので、妙に納得したのを覚えている。
詩、曲共に格式高い優れた楽曲であり、私の応援歌のひとつでもある。
  
   
  ♪ 水色の空鳴る鳴る鐘は  花いまひらく大地の春よ   

           

初恋ー舟木一夫

2012-04-09 13:57:22 | 舟木一夫
                         初恋             
                 
                     昭和46年 9月発売

                作詞:島崎藤村  作曲:若松甲
   

    初恋というタイトルの曲は数多いが、最初に思い浮かぶのはやはり舟木一夫の「初恋」
    である。

    この曲は、島崎藤村の若菜集『初恋』に、作曲家の若松甲が曲を付けた作品である。

    しかしこの曲を最初に歌っていたのは、小林旭だった。
    昭和38年に発売されたレコード「男の道」のB面曲が「初恋」なのだが、残念ながら
    ヒットはしなかったという。
    
    どのような経緯で8年後にこの「初恋」を舟木が歌うようになったのかは不明だが、
    彼の瑞々しい歌声によって新たに蘇ったと言えるだろう。
   
   

           初恋
                 島崎藤村「若菜集」より


        まだあげ初めし前髪の
        林檎のもとに見えしとき
        前にさしたる花櫛の
        花ある君と思ひけり

        やさしく白き手をのべて
        林檎をわれにあたへしは
        薄紅の秋の実に
        人こひ初めしはじめなり

        わがこゝろなきためいきの
        その髪の毛にかゝるとき
        たのしき恋の盃を
        君が情けに酌みしかな

        林檎畠の樹の下に
        おのずからなる細道は
        誰が踏みそめしかたみぞと
        問ひたまふこそこいしけれ

夕笛-舟木一夫

2012-03-26 14:59:23 | 舟木一夫
                   
            
                 昭和42年 8月発売

             作詞 西條八十  作曲 船村徹


   「絶唱」の翌年に発売された「夕笛」もまた、映画化された。
   相手役は、ドラマ「雨の中に消えて」で共演した松原智恵子。
   私自身映画は見ていないが、兄が買ってきた雑誌、平凡それとも明星、どちらだったか
   定かではないが、この映画に関しての記事が掲載されていたのを見た記憶がある。
   
   この曲も「絶唱」に続き、西條八十氏が手掛けている。
   西條氏が三木露風の「ふるさとの」という詩をモチーフに書いた作品といわれており、
   五七調の古典的かつ格調高い楽曲である。
    
   ちなみに三木露風の「ふるさとの」の詩は次のとおり。
   
     
         ふるさとの  
                三木露風
      

       ふるさとの 小野の木立に 

       笛の音の うるむ月夜や。

      
       少女子(をとめご)は 熱きこゝろに 

       そをば聞き 涙ながしき

      
       十年(ととせ)経ぬ おなじ心に

       君泣くや 母となりても。


   また島倉千代子の楽曲の中に、昭和30年に発売された「ふるさとの笛」という曲
   がある。
   この曲も西條氏が作詞しており、冒頭の他にも「夕笛」と似ている個所がある。
   
   
         
         ふるさとの笛     

                 作詞 西條八十  作曲 八洲秀章
                 
                 歌唱 島倉千代子
    

      1 ふるさとの 青い月夜の

        河原鳩鳴く 橋の上

        遠くながれる 笛の音に

        君と二人で

        涙ながした 日が恋し


   詳細は分からないが「ふるさとの笛」が熟成され12年後に完成した作品が、
   舟木一夫の名曲「夕笛」ではないだろうか。
   
   いずれにしても西條氏は三木露風の「ふるさとの」が相当気に入っていたと
   思われ、この詩をモチーフに少なくとも2つの作品が生まれたということになる。

     
      ♪ふるさとの蒼い月夜に ながれくる 笛の音きいて ,