歌の花園

なつかしい青春時代の歌、想い出の歌の花園へようこそ

夕笛-舟木一夫

2012-03-26 14:59:23 | 舟木一夫
                   
            
                 昭和42年 8月発売

             作詞 西條八十  作曲 船村徹


   「絶唱」の翌年に発売された「夕笛」もまた、映画化された。
   相手役は、ドラマ「雨の中に消えて」で共演した松原智恵子。
   私自身映画は見ていないが、兄が買ってきた雑誌、平凡それとも明星、どちらだったか
   定かではないが、この映画に関しての記事が掲載されていたのを見た記憶がある。
   
   この曲も「絶唱」に続き、西條八十氏が手掛けている。
   西條氏が三木露風の「ふるさとの」という詩をモチーフに書いた作品といわれており、
   五七調の古典的かつ格調高い楽曲である。
    
   ちなみに三木露風の「ふるさとの」の詩は次のとおり。
   
     
         ふるさとの  
                三木露風
      

       ふるさとの 小野の木立に 

       笛の音の うるむ月夜や。

      
       少女子(をとめご)は 熱きこゝろに 

       そをば聞き 涙ながしき

      
       十年(ととせ)経ぬ おなじ心に

       君泣くや 母となりても。


   また島倉千代子の楽曲の中に、昭和30年に発売された「ふるさとの笛」という曲
   がある。
   この曲も西條氏が作詞しており、冒頭の他にも「夕笛」と似ている個所がある。
   
   
         
         ふるさとの笛     

                 作詞 西條八十  作曲 八洲秀章
                 
                 歌唱 島倉千代子
    

      1 ふるさとの 青い月夜の

        河原鳩鳴く 橋の上

        遠くながれる 笛の音に

        君と二人で

        涙ながした 日が恋し


   詳細は分からないが「ふるさとの笛」が熟成され12年後に完成した作品が、
   舟木一夫の名曲「夕笛」ではないだろうか。
   
   いずれにしても西條氏は三木露風の「ふるさとの」が相当気に入っていたと
   思われ、この詩をモチーフに少なくとも2つの作品が生まれたということになる。

     
      ♪ふるさとの蒼い月夜に ながれくる 笛の音きいて ,



 雨の中に消えて―舟木一夫

2012-03-17 13:40:29 | 舟木一夫
                    雨の中に消えて
                  
                    昭和41年  8月発売

                作詞 丘 灯至夫    作曲 山路進一 
    
    

 思い出に残るテレビドラマと言えば、やはり昭和41年に放送された舟木一夫、松原智恵子
 主演の「雨の中に消えて」である。
    
 秋田から上京した大学生、川路あや子(松原智恵子)と同じ大学の村田栄吉(舟木一夫)は、
 お互い好意を持っているように見えたが、時々口論するシーンがあり印象的だった。
 当時中学1年生だった私は、大人の世界など解る筈もなく、この2人は今後どうなっていくの
 だろうと思いながら、毎週ハラハラしつつ見ていた記憶がある。
                                               
 またこのドラマの主題歌「雨の中に消えて」は、絶唱のB面曲である。
 彼のレコードで、以外にもB面の中に良い曲がある。
 その中でもこの「雨の中に消えて」は、私自身好きな曲でもある。

 作詞はデビュー曲「高校三年生」を手掛けた 丘灯至夫。
 丘氏は15歳の頃、西條八十に師事を受け、その後コロンビアの
 専属作詞家となった。
    
 「高校三年生」が大ヒットした際、丘氏は恩師である西條八十に
 『いい詩が書けたね』と褒められたというのである。
           
       
    
 A面の「絶唱」は西條氏、B面の「雨の中に消えて」は弟子の丘氏
 の作品という事で、このレコードは興味深い1枚でもある。
                                                                                                                            

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 童謡 うれしいひなまつり

2012-03-02 16:14:36 | 童謡、唱歌
                        うれしいひなまつり

                      昭和11年 1月発売
                  
                 作詞 サトウハチロー  作曲 河村光陽


童謡「うれしいひなまつり」は、サトウハチローが作詞した曲である。
彼の姉が嫁ぎ先が決まっていたにもかかわらず、18歳で結核で亡くなり、その思いをこの詞に
託したといわれている。

毎年ひな祭りが近づくと、スーパーやデパートなどでこの曲が流れてくるが、どことなくもの悲しく
聴こえるのは、そのせいだろうか。                                   
                           

             あかりをつけましょ ぼんぼりに
             お花をあげましょ 桃の花          
             五人ばやしの 笛太鼓
             今日はたのしい ひなまつり

             お内裏様と おひな様
             二人ならんで すまし顔     
             お嫁にいらした 姉様に            
             よく似た官女の しろい顔
 
             金のびょうぶに うつる灯を
             かすかにゆする 春の風
             すこししろ酒 めされたか
             あかいお顔の 右大臣

             着物をきかえて 帯しめて
             今日はわたしも はれ姿
             春のやよいの このよき日
             なによりうれしい ひなまつり

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