歌の花園

なつかしい青春時代の歌、想い出の歌の花園へようこそ

初恋ー舟木一夫

2012-04-09 13:57:22 | 舟木一夫
                         初恋             
                 
                     昭和46年 9月発売

                作詞:島崎藤村  作曲:若松甲
   

    初恋というタイトルの曲は数多いが、最初に思い浮かぶのはやはり舟木一夫の「初恋」
    である。

    この曲は、島崎藤村の若菜集『初恋』に、作曲家の若松甲が曲を付けた作品である。

    しかしこの曲を最初に歌っていたのは、小林旭だった。
    昭和38年に発売されたレコード「男の道」のB面曲が「初恋」なのだが、残念ながら
    ヒットはしなかったという。
    
    どのような経緯で8年後にこの「初恋」を舟木が歌うようになったのかは不明だが、
    彼の瑞々しい歌声によって新たに蘇ったと言えるだろう。
   
   

           初恋
                 島崎藤村「若菜集」より


        まだあげ初めし前髪の
        林檎のもとに見えしとき
        前にさしたる花櫛の
        花ある君と思ひけり

        やさしく白き手をのべて
        林檎をわれにあたへしは
        薄紅の秋の実に
        人こひ初めしはじめなり

        わがこゝろなきためいきの
        その髪の毛にかゝるとき
        たのしき恋の盃を
        君が情けに酌みしかな

        林檎畠の樹の下に
        おのずからなる細道は
        誰が踏みそめしかたみぞと
        問ひたまふこそこいしけれ

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