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地球温暖化

2010-01-21 16:58:35 | 日記
今日付けのニューヨークタイムスに「政府間パネル(IPCC)が2007年の報告書が誤りだったと公式に謝罪した言う記事が掲載された。この報告書はゴア元副大統領がノーベル賞を受賞するきっかけになったばかりでなく、常にその信頼性を疑われてきた。多くの人の査読を経て発表された論文が初めて科学的に評価の対象となるはずなのに、この報告書は根拠となるデータが論文として発表されないという異様な事態であった。

複雑な気持ちである。
科学の基本を無視した報告書の作成の仕方に政治の脅威を感じるともに、誤りをきちんと正せる自浄能力がまだ残っているという安心感が重なっている。

次回の1013年の報告書ではこの教訓を生かして、科学論文を根拠としてもらいたい。