saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

大峰山脈・雪の大天井ヶ岳

2017-12-22 17:49:50 | Weblog
この年末は23日に「エスカルゴ山の会」の納山山行に参加させて頂く以外、出歩かない決心だったが、17日には、死んだふりしてた棺桶から引きずりだされ、さんざん歩かされたので、もう、突然、歩かされることもないと思っていたが・・・。
年末に入ると、今日は△△指揮○○響の第九を××コンサートホール、明日は○○指揮++オーケストラと、第九のハシゴで忙しくなる“桜井の仙人”に正月の3日から明神平へでも・・・と、早めに声をかけたのが運の尽き、でした。
‟明後日、大天井ヶ岳へゆく、7時45分、迎えにゆくからネ、☎ガチャン!”、ア~・・・というわけで雪の大峰、大天井ヶ岳へゆく羽目になりました。
思った通り、数日前から張り出しているシベリア寒気団のため、四寸岩山も山頂付近は霧氷、遥かに眺める大天井ヶ岳、山上ヶ岳は完全に冬の装い。ルビコン川を渡ってしまったからには行くしかないかァ、仁蔵小屋で一休みできると思っていたら、完全に釘打ちされ、来年3月末まで閉鎖さする、と張り紙されていた(確か避難小屋になっていたはずだが・・・)。
仁蔵小屋からは尾根へてて、大天井ヶ岳を最初に望むあたりまでは、足首までの雪、数日前に歩いたと思われるトレースが途絶えがちだが残っていた。モノレールが現れるあたりからはトレースも消え、少しずつ雪が深くなってくる。大天井茶屋跡の祠あたりまでくると、周囲は霧氷におおわれ、真っ青な空に素晴らしいコントラストを見せてくれる。
大天井茶屋跡からは急坂になるため、脛から膝のあたりまでのラッセルになった。無雪期なら20分程度で山頂にでられるが、夏道は完全に埋まり、フイックスロープも掘り起こせないので、やむなく自前の補助ザイルをだして40分以上かかって登りました。
北西側、わずかに木の間から金剛山方面が眺められるだけの山頂ですが、真っ青な空と霧氷が美しく、見飽きることはありませんでした。終日出会う人も無かった静かな今年最後の雪山を振り返ると、大天井ヶ岳や山上ヶ岳が西に傾いた日差しに輝いていました(小さい写真はクリックで拡大)。

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