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軽自動車・新車販売台数ランキング2019!N-BOXが5年連続トップ。

2020年01月24日 08時57分02秒 | NBOX

軽自動車・新車販売台数ランキング2019!N-BOXが5年連続トップ。

一般社団法人 全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は、2019年(1~12月)の軽乗用車の新車販売台数を発表した。トップはホンダ・N-BOXで、5年連続の首位戴冠となった。

2019年の新車販売台数(軽自動車)は3年ぶりのマイナス

軽自動車|新車販売台数|2019|車種別販売台数

2019年における軽自動車の新車販売台数。 出典:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会 資料

 2019年1~12月における軽自動車の新車販売台数は、全体で191万346台(前年比99.3%)と3年ぶりのマイナスとなった。

 車種別で見ると軽乗用車は、147万9205台(前年比98.9%)と微減。一方、軽貨物車は43万1141台(前年比100.6%)と3年連続で増加した。

 軽貨物車のうちボンネットバンは5万2543台(前年比155.0%)で増加。キャブオーバーバンは19万6034台(前年比93.9%)。トラックは18万2564台(前年比98.3%)でともに減少した。

 軽自動車の中で唯一、ボンネットバンが販売台数を大きく伸ばしたのは、2018年7月に発売されたホンダ・N-VANの販売好調による影響が大きい。実にボンネットバンの販売台数のうち約86%をN-VANが占めているのだ。

 N-VANは、N-BOXで開発されたプラットフォームをベースとしたトールワゴンタイプの商用車。燃料タンクを車両中央(前部座席下)に配置したことにより、広い室内空間を実現。助手席側のセンターピラーを廃したことにより、長尺物などの積み下ろしやすさが向上するなど、商業車としての使い勝手と快適性を兼ね備えたことで人気を獲得したようだ。

2019年メーカー別新車販売台数ランキング

 次に2019年におけるメーカー別の新車販売台数(軽自動車)を見てみよう。

軽自動車|新車販売台数|2019|メーカー別新車販売台数ランキング

2019年におけるメーカー別の新車販売台数ランキング。出典:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会 資料

 1位はダイハツで61万5240台(前年比100.6%)と僅かながら販売台数を伸ばし、5年連続のトップとなった。

 一方、2位のスズキは57万3986台(前年比97.8%)と微減。主力のスペーシアと2018年7月にフルモデルチェンジしたジムニーは販売台数を伸ばしたが、それ以外の車種が振るわなかった。

 3位のホンダも36万4833台(前年比98.7%)と微減。主力のN-BOXの人気は相変わらずだが、N-WGNが大きく販売台数を落とした。このスズキとホンダの販売台数減は3年ぶりである。

車名別新車販売台数ランキング トップ10

 次に2019年における車名別の新車販売台数(軽自動車)をランキング形式で見てみよう。

軽自動車|新車販売台数|2019|1位|ホンダ・N-BOX

ホンダ・N-BOX 出典:ホンダ

1位:ホンダ・N-BOX 23万3500台(前年比104.8%)
 
 1位は、ホンダ・N-BOXで販売台数は23万3500台(前年比104.8%)と前年より増加。2位以下に約7万8000台の差をつけて5年連続で首位をキープする結果となった。ちなみに乗用車でトップのトヨタ・プリウスの販売台数が12万5587台なので、N-BOXは乗用車全体でも首位である。


軽自動車|新車販売台数|2019|2位|ダイハツ・タント

ダイハツ・タント 出典:ダイハツ

2位:ダイハツ・タント 17万5292台(前年比128.4%)

 2位は、ダイハツ・タントで昨年の3位から1ランクアップ。販売台数は17万5292台(前年比128.4%)と大幅に増加させた。

 タントは2019年7月にフルモデルチェンジ。プラットフォームを40kg軽量化し、エンジンにマルチスパーク(複数回点火)を採用するなどして低燃費化された。また、安全運転支援システムも刷新。衝突被害軽減ブレーキ、オートハイビームに加えACC(アクティブクルーズコントロール)、レーンキープコントロール、パーキングアシストなどを標準搭載したことが功を奏したようだ。


軽自動車|新車販売台数|2019|3位|スズキ・スペーシア

スズキ・スペーシアギア 出典:スズキ

3位:スズキ・スペーシア 16万6389台(前年比109.4%)

 3位は、スズキ・スペーシアで16万6389台(前年比109.4%)と前年よりを増加したが、2位のタントの伸び率に押される形で昨年2位からランクダウンして3位となった。

 スペーシアは、2017年12月のフルモデルチェンジ以降、大きな刷新はない。2位のタントにACCが標準装備されたことで、トップ3の中で唯一ACCを標準装備していない(※)クルマとなったことがランクダウン要因かもしれない。
 
 ※スペーシアカスタムの最上位グレードのみ標準装備


軽自動車|新車販売台数|2019|4位|日産・デイズ

日産・デイズ 出典:日産

4位:日産・デイズ 15万7439台

 4位の日産・デイズは15万7439台(前年比111.3%)と増加。昨年の順位をキープした。

 デイズは2019年3月28日にフルモデルチェンジして発売以来、6か月連続で前月比110%以上と販売台数を上積み。それ以降は失速したが結果としてトップ5入りを果たした。


軽自動車|新車販売台数|2019|5位|ダイハツ・ムーヴ

ダイハツ・ムーヴ 出典:ダイハツ

5位:ダイハツ・ムーヴ 12万2835台(前年比90.4%) 

 5位のダイハツ・ムーヴは12万2835台(前年比90.4%)とトップ5のなかで唯一販売台数が減少した。

 ムーヴは2017年にマイナーチェンジして販売台数を伸ばしたが、それ以降に大きな刷新はなく、2018年から2年連続で販売台数を落とした。

軽自動車のトールワゴン人気は継続!

軽自動車|新車販売台数|2019|車名別新車販売台数ランキング(軽自動車)

2019年における車名別新車販売台数ランキング(軽乗用車)。赤枠は全高1700㎜を超えるトールワゴン(スーパーハイトワゴン)。水色枠は全高1680㎜以下のトールワゴン(ハイトワゴン)を示している。 出典:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会 資料

 ランキングを見てみると軽自動車のトールワゴン人気は継続しているようだ。トップ10にランクインした車種のうち、実に7台がトールワゴンだった。

 7車種のうちトップ3は、すべて全高が1700mmを超えるトールワゴン(スーパーハイトワゴン)で後席にスライドドアを配している。残り4車種のトールワゴンは、全高1680mm以下とトップ3よりもわずかに高さが低いトールワゴン(ハイトワゴン)で、後席は普通のヒンジドアである。

 同じトールタイプでも車内空間が一回り大きく、スライドドアの利便性を持った車両が人気だったことがハッキリと分かる結果であった。さらに4位までにランクインした車種は、普通・小型乗用車でトップであった「プリウス」を超える新車販売台数を誇っており、この人気は乗用車全体の潮流ともいえよう。2020年に、このトールワゴン人気を打ち破る車種は現れるのだろうか? 新車販売台数の動向を見守りたい


【高くても売れる!!?? 徹底分析】令和の販売王者 N-BOXはなぜ勝ち続けられるのか?

2020年01月24日 08時30分24秒 | NBOX

標準とカスタムの販売比率

■N-BOX:49%
■N-BOXカスタム:51%

N-BOXは標準タイプ(写真右)とエアロタイプのカスタム(写真左)をラインナップし、両モデルがほぼ半々で売れているのにはビックリ

N-BOXの場合、標準タイプに安っぽさがなく、安心感のあるフロントマスクがある意味アイコンになっていることも無視できない。

N-BOXの標準タイプは安っぽさとは無縁で安心感がある。旧型から変わり映えしないと言われるデザインだが、質感は大幅にアップしているのも人気の要因

NAとターボの販売比率

【N-BOX】
NA:90%/ターボ:10%

【N-BOXカスタム】
NA:80%/ターボ:20%

標準とカスタムでNAとターボの販売比率が10%違うのは、標準タイプよりもカスタムのほうが若い世代や走り好きが購入していると予想できる。

動力性能を比較すればターボに軍配が上がるが、NAでも加速感は不満ない。ただし高速道路での燃費はトルクに余裕のあるターボのほうが有利

FFと4WDの販売比率

【N-BOX】
FF:86%/4WD:14%

【N-BOXカスタム】
FF:86%/4WD:14%

降雪地域の人すべてが4WDを買うわけでないない。今ではスタッドレスタイヤはバリエーション豊富だし、何よりも性能アップして雪上性能に優れていているため、ヘビー地域を除けばFF+スタッドレスをチョイスするケースが多いのも事実だ。

豪雪地域などでは4WDが必須となるが、ちょっとした雪などではFF+スタッドレスで対応するユーザーは多い

人気グレード

【N-BOX】
1位/G・L Honda SENSING(154万3300円) 63%
2位/G・Honda SENSING(141万1300円) 21%
3位/G・L ターボ Honda SENSING(173万8000円) 8%
4位/G・EX Honda SENSING(164万2300円) 6%
5位/G・EX ターボ Honda SENSING(179万3000円) 2%

【N-BOXカスタム】
1位/G・L Honda SENSING(174万6800円) 53%
2位/G・L ターボ Honda SENSING(194万1500円) 36%
3位/G・EX ターボ Honda SENSING(199万6500円) 6%
4位/G・EX Honda SENSING(180万1800円) 4%

グレード名を見てもわかるとおり、グレードの高い安いに関係なく安全装備のホンダセンシングが搭載されているのは安心

カスタムで一番人気は標準と同じG・Lホンダセンシングで、こちらも質実剛健ぶりを見せているが、FFで194万1500円と高額のG・L ターボ Honda SENSINGが40%近く売れているのは注目に値する。

標準タイプのインテリア。優しい色遣いが特徴で、ゆったりとくつろぐことができる空間をうまく演出している 基本的なデザインは同じながらカスタムは素材を変更するなどしてスポーティなムードを好演出して別物のように仕上げている

 エアロ系のカスタムを購入する人はコスト重視ではないことは明らか。軽自動車でほぼほぼ200万円の価格は一昔前なら考えられなかったが、いいものには対価を払う、という傾向が顕著に出ていると言える。

 日本車は安さにこだわり、ユーザーもそれを当たり前と思ってきたが、決して安くなくてもいいものは売れる、という潮流が見られるのはいいことだ。

カスタムはターボ比率も高く、軽自動車ながら乗り出し200万円を超える上級グレードが好まれている。これは日本車にとって歓迎すべき潮流だ

人気ボディカラー

【N-BOX】
1位/プラチナホワイトパール  34%
2位/クリスタルブラックパール 18%
3位/モーニングミストブルーメタリック 14%
4位/ルナシルバーメタリック 8%
5位/プレミアムアガットブラウンパール 7%
5位/ブリティッシュグリーンパール 7%
7位/プレミアムアイボリーパールII 6%
8位/ブリリアントスポーティブルーメタリック 5%
9位/ピーチブロッサムパール 2%

【N-BOXカスタム】
1位/プラチナホワイトパール 45%
2位/クリスタルブラックパール 28%
3位/シャイニンググレーメタリック 9%
4位/プレミアムグラマラスブロンズパール 8%
5位/プレミアムベルベットパープルパール 6%
6位/ブリリアントスポーティブルーメタリック 4%

N-BOXは標準タイプ、カスタムでキャラクターが違うため、販売データにもそれぞれのキャラクターが大きく反映されている

N-BOX、N-BOXカスタムともプラチナホワイトパールが一番人気というのは、日本のこれまでのトレンドから外れていない順当な結果と言えるだろう。

 カラーラインナップから見ても、ソリッドカラーではなくメタリックカラー、パールカラーのオンパレードで、これもユーザーの嗜好を如実に表している。

N-BOXでは標準、カスタムとも一番人気はプラチナホワイトパール。安心の白かつ高級感のある光沢が人気の要因となっている

 最も目を引くのがN-BOXカスタムで2番人気がクリスタルブラックパールという点で(標準タイプも2位だが比率が違う!!)、イメージカラーでもあるプレミアムベルベットパープルパールと合わせると、3台に1台が濃色というのが特徴だ。

 黒、紫系は高級感と同時にワイルドな感じをアピールするには最適で、N-BOXカスタムのキャラクターが反映されている。

 実際にN-BOX以外の軽自動車に黒のボディカラーを設定するケースが増えているし、それ以外のカテゴリーでも人気も人気が高い。黒系は艶や輝きをキープするのが難しかったが、塗装技術、コーティング技術の進化により安心して購入できる環境になってきている点も見逃せない。

標準、カスタムとも人気ボディカラーの2位のクリスタルブラックパール。特にカスタムでは4台に1台以上の割合で売れている

まとめ

 N-BOX、N-BOXカスタムでそれぞれのキャラクターにピッタリの販売結果になっているが、これは軽自動車、そのほかのカテゴリーにも言えることだろう。

 何よりも感心したのは、非常に賢い買い方をしているなという点だ。安さだけではなく、いいものはしっかりと売れるというのは日本車にとって光明と言えるだろう。