ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

逃走迷路(アルフレッド・ヒチコック監督)

2009-11-01 | Weblog
キャスト:プリシラ・レイン、ロバート・カミングス、ノーマン・ロイド
評価:☆☆☆☆☆
コメント:ロスアンゼルスの飛行機工場が突如火事に包まれるシーンから始まる。戦時中の映画だが、火事をみて立ち上がる工員たちの姿と顔がすでにサスペンス。「無実の男」が逃走しながら、真犯人を発見していくというヒチコック得意のストーリー。逃亡しながらも盲目の作曲家から「真犯人は別にいる」と指摘されるシーンなどは、現在であれば、モーガン・フリーマンに演じてもらいたい役どころ。ディープ・スプリング牧場へ移動するとドイツ系アメリカ人が登場してくるが、ここらあたりはやはり戦時中の映画ということでやむをえないのかも。橋の上から川に飛び降りたり、サーカスの一団に助けられたりと「逃亡者」のエッセンスはこの「逃走迷路」からかなり引用されていたことがわかる。そしてソーダシティのなんともいえない砂漠の地域や核爆発の実験私設は「ヒルズ・ハブ・アイズ」や「インディ・ジョーンズ」に連なるイメージも。フーバーダムも登場し、ハリウッド映画においてはダムというのは絶好のロケーションであることもわかる。そして舞台はブルックリン造船所から自由の女神へ。スプリンクラーや火災報知機がすでにビルに設置されているのが印象的だが、ラストでは「ダイ・ハード」でアラン・リックマンが見せた演技と通じる名シーンも登場…。最高だ。
ストーリー:ロスアンゼルスの飛行機工場で働く工員たち。採用基準は厳しく、身元もしっかりしていたが、突如塗装部門から火の手があがる。そして消火器の中はガソリンと入れ替えられていた。「フライ」と名乗る男が中身を入れ替えたと推定されたが警察は、真犯人をバリー・ケインと断定して指名手配する…。

スカイ・クロラ(押井守監督)

2009-11-01 | Weblog
キャスト:菊地凛子,加瀬亮,谷原章介, 竹中直人, 榊原良子,栗山千明
評価;☆☆☆☆
コメント;あるとき突然にキャラクターが入れ替わる。そしてまた無為とも思える単調な、そしてドラマチックな時間が始まる…。森博嗣の小説をアニメーション化したこの映画は、
リアルな戦闘シーンや青空を画面にうつしだしつつも、「物語」自体は平板に過ぎていく。説明らしきものは何もないが、「生身」の普通の人間と永遠に年齢をとらない「キルドレ」が並存しており、戦闘にたずさわるのは「キルドレ」のみ。そして誰かと誰かが戦争をしているが、それは生身の人間にはかかわりのない戦闘だ。すでに2009年現在の世界でも、「戦争請負会社」と「傭兵」同士の戦争が行われつつあることがルポされている。兵器は株式会社が調達し、兵士は給料で国籍に関係なく雇用する…。しかし押井監督はそうした現実感もアニメの中では放棄して、ただ淡々と人間の「生活」だけをアニメで描写していく。
 雲のイメージがとてつもなく繊細で美しい。また航空基地の木造の建物が昭和20年代を彷彿とさせる。イメージの連なりで121分をつないでいく見事な作品だが唯一「人間社会には戦争が不可欠なんだ…平和な場所はそうでなければ維持できない…」という矛盾した、あるいは自虐的なセリフが印象に残る。
ストーリー;契約戦闘企業ロストックとラウテルンのショーとしての戦争が続く世界。基地に、新しい「キルドレ」が配属されるが、上官であるスイトは新任の彼をなぜか知っているようでもある。4人のパイロットと日常生活を送るが、あるとき敵であるラウンテル社にに「ティーチャー」とよばれるエースパイロットが存在し、そのパイロットはキルドレではなく、普通の人間であることをユーイチは知る…

ヒーローズ第3シーズン第1話~第25話(ティム・クリング製作)

2009-11-01 | Weblog
評価:☆☆☆
コメント:第2シーズンが脚本家組合のストライキの関係で、盛りだくさんのエピソードのわりには消化不良の形で終わったのが残念だったが、いよいよ第3シーズンのレンタルが開始。見始めてみると第2シーズンよりも明らかに内容が濃くて、しかも登場人物の国籍もさらに拡大。クレア・ベネットがビーター・ペトレリに銃を突きつけるという衝撃の場面から始まり、第1シーズンと第2シーズンとで確定していた「善」と「悪」の役割や明確な境界線が崩れ始めていく。各回のテーマも「再臨」「天使と悪魔」などキリスト教を意識した内容に近づき、第2シーズンで火事にまきこまれたニキ・サンダースの「その後」も明らかとなる。個人的には面白そうだったキャラのマイカ・サンダース(機械と会話できる)、モリー・ウォーカー(探知能力)、エル・ビショップ(電磁波を発する)の出番が少ない、もしくは悲劇のラストとなるのがやや残念。テレビ番組のシリーズとしては「扱いにくい」超能力者というのは途中で消えてしまうか、あるいは出番が少なくなるかのいずれかになるのはしょうがないのかも。
 アフリカの超能力者も登場して「トーテムとはユングの分析心理学だよ」と語る場面も。
 モヒンダー・セレシュがシリーズの途中で見せるシーンのいくつかは映画「ザ・フライ」をコラージュしたものと思われる。さらに「超能力者狩り」のシーンのいくつかは「ブレードランナー」を思わせる場面も。また新顔のダフニ(もしくはネメシス)は俊足の超能力者だが、マットと将来結婚するという設定になっている。ダフニスとクロエ(ギリシアの古典)に由来する名前と思われるが、そこから類推すると途中でちょっとだけ登場する「父親」というのは「養父」ということになるのかもしれない。ヒロとアンドウはダフニとはよばずにあえて「ネメシス」とよぶのだが、ギリシア神話の復讐の神という意味とおそらく「オタク」という設定からして、バイオハザードあたりからの連想かもしれない。
 第3シリーズはエピソードが2つ盛り込まれており、後半はネイサンが自分自身が超能力者であるにもかかわらず、危険分子を隔離して対策を講じるという国家政策に乗り出していく場面から始まる。国家安全保障委員会の院長に就任し、国家の脅威を取り除くと宣言。その直属の部下は中南米(ハバナ)で軍人としても活躍したダンコ。ワシントンDCの第26ビルを隔離基地として用いる。それに対抗する超能力者たち、特に「反逆者」の名乗る人間からのメッセージが幾人かの超能力者を動かしていく。そして舞台は1960年代のイカロス計画へ。コヨーテ・サンズ収容所でアンジェラ、リンダーマン、ボブらが出会い、その後行方不明になったアンジェラの妹の行方も明らかになる。
 クレアも大学の進学時期だが、大学への進学前にコミュニティカレッジへ通うことに。「歴史、文学、スペイン語を選んでおいた」と父親がパンフレットを与える場面もあるが、こういう進学のしかたもあるのかとちょっと感心。また小道具としてデルのパソコンなどがファッショナブルに画面にでてくるのも興味深い。
ストーリー:ある未来を生きるピーター・ペトレリは、テロリストとしてアメリカ政府からマークされていた。超能力者狩りが始まり、そのきっかけはネイサン・ペトレリの自らの超能力の公表にあったことを知るピーターは過去にさかのぼり、公表を阻止する。しかしその「違い」は思わぬ形となって予測を超えた超能力者同士の争いに発展していく…。
1 (35) 再臨 (The Second Coming)
2 (36) バタフライ・エフェクト (The Butterfly Effect)
3 (37) パートナー (One of Us, One of Them)
4 (38) 破壊者 (I Am Become Death)
5 (39) 天使と悪魔 (Angels and Monsters)
6 (40) 死にゆく光 (Dying of the Light)
7 (41) 後継者 (Eris Quod Sum)
8 (42) 悪人 (Villains)
9 (43) 前兆 (It's Coming)
10 (44) 日食・前編 (The Eclipse - Part 1)
11 (45) 日食・後編 (The Eclipse - Part 2)
12 (46) 父の影 (Our Father)
13 (47) 裏切り (Dual)
14 (48) 今そこにある危機 (A Clear and Present Danger)
15 (49) 決別 (Trust and Blood)
16 (50) 謎のメッセージ (Building 26)
17 (51) 冷戦 (Cold Wars)
18 (52) 暴露 (Exposed)
19 (53) グレイ (Shades of Gray)
20 (54) 救出 (Cold Snap)
21 (55) 聖域 (Into Asylum)
22 (56) 異変 (Turn and Face the Strange)
23 (57) 1961年 (1961)
24 (58) サイラー (I Am Sylar)
25 (59) 見えざる糸 (An Invisible Thread)