ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

BONES~骨は語る~第3シーズン第44話~第49話(ハート・ハンソン総指揮)

2009-06-07 | Weblog
キャスト;エミリー・デシャネル、デヴィッド・ボレアナズ、ミカエラ・コンリン、エリック・ミレガン、T.J.サイン、ジョナサン・アダムズ

評価:☆☆☆

第44話「金庫室の晩餐」(The Widow's Son in the Windshield)  
 天才バイオリニストが意外な場所で意外な形で発見される。そして12世紀のアルカンタラ騎士団、グノーシス、カバラ、ドルイド教といったカソリックとは相容れない用語が…。そして犯人が捕まるが、人肉は鳥やブタよりも牛肉に似ている…と語ったあと、「父なき息子」と呼ばれる姿で牢獄で殺害されているのが発見される…「秘密結社」についてはwikipedia参照http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%98%E5%AF%86%E7%B5%90%E7%A4%BE。
 ただしこのwikipediaでもいまひとつはっきりしないのは公から隠された集団であるため定義自体がしにくいためだろう。「秘密結社」を政治的秘密結社と入社的秘密結社に大別したのは「秘密結社」(クセジュ文庫 白水社 セルジュ・ユタン著)に由来するものと考えられる。  
 アルカンタラ騎士団はスペインにおいてイスラム勢力に対抗するために実際に組織化された武装集団で1176年にレオン王国が設立したもの。「何か」を守るために秘密結社は存在するはずなのだが、カンニバリズムを特徴とする以外のヒントはまだこの第44話では示されない。おそらく4世紀後半以降からグノーシス派とよばれる異端の「知識の集積」が地下にもぐり、そこからカバラやオカルティズムへの流れを作るが、その「流れ」の中にゴルゴモンという架空の秘密結社が位置するのではないかと思われる。
 ただしこのドラマではゴルゴモンとフリーメーソンは対立した組織として描写されている。近代の秘密結社のかなりの部分はフリーメーソンの影響を受けているため、架空の存在だとしても相当にカルトな教団であることはわかる。

第45話「青空に散った正義と真実」(Soccer Mom in the Mini-Van)  
 サッカーママのミニバンが突然爆破される。70年代の反権力闘争集団NLAにかかわっていたが今では過去をかくして普通に暮らす主婦だった。真犯人はラストでみつかるがこのドラマにも秘密結社が暗示されるマークが登場する。

第46話「サラブレッドの最期」(Death in the Saddle)
  「ポニー・プレイ」の趣味をもつ男が殺された。食事はコーンと燕麦で、主人にかしづくという典型的なM.ありアリストテレスにも馬になる趣味があった(?)とかヴィクトリア朝の「馬の女」といった歴史の含蓄のすえ犯人は捕まるが…。

第47話「土の中の秘密」(The Secret in the Soil)  
 ペンシルバニア大学卒業22歳の臨床心理学博士ランス・スイーツが初登場。さらに有機農業(エコ資本家)の殺害事件が発生する。バイオディーゼル燃料で動く農機具やコンポスト場などエコ活動の一部が紹介されていて興味深い。

第48話「ハロウィーンの悪夢」(Mummy in the Maze)  
 ハロウィンを向かえ、ジェファソニアン研究所でも仮装する。キャット・ウーマンやワンダー・ウーマンといった色々なコスチュームのサービスがてんこ盛りの回。「ハロウィンそのものはエジプトでは2倍の歴史を持つのよ」とドラマの中で指摘される場面があるが、これはだいたい正しい指摘のようだ。エドワード・ジョン・スミス(タイタニックの船長の仮装)やシェールとかかなり面白いコスチュームも。精神科医のスイーツ博士も捜査に協力。呼吸器疾患系の薬物である「エフェドリン」がこの回では大きな役割を果たす。

第49話「燃え尽きた優等生」(Intern in the Incinerator)
 「大きな謎」であるゴルゴモンを巡るドラマ。18世紀にフリーメーソンを一掃しようとしていた秘密結社だが現時点では「ないはず」と指摘される。13世紀にテンプル騎士団が持ち帰ってきた銅のナイフや、イラクからの古代製品の密輸とゴルゴモンの関係などが浮かび上がる。クリステン・ディアロンという若手有望の学生が400度の熱で6時間から8時間燃やされた事件なのだが…はたして…という展開。