キャスト;キャリスタ・フロックハート、リチャード・ロクスバーグ、エレナ・アナヤ、 ジェマ・ジョーンズ
英国ワイト島マーシーフォールズ小児病棟。なにか金属的なものが電車と衝突して、病院に怪我人が大量に運び出されているというニュースがテレビ画像で流れてくる。死者10人以上。それは病院の中に住む「シャーロット」のせいだったのかもしれない。不治の病におかされた少女とある理由でアメリカから英国のはずれの島まで逃れるようにあらわれた看護婦。そして、少年の両足が原因不明の骨折をしたときに前任の看護婦スーザンは病院に住んでいるといわれる「シャーロット」の姿を見てしまった。謎を解明しようとする看護婦には強い動機が存在した。前の病院で自分は手抜きをしていたのではなかったかと自責感にかられていたのだ。そして禁断の2階を探索したときにある仮説にたどりつく…。
どちらかといえば島の狭い空間と豊かな自然は「リング」の中にでてきたマイラのすんでいた島を思わせる。実際はそう思わせておいて最後には「違う」という展開になるのだが、占い師の双子が登場してきたり、英国国教会の牧師が占い師を紹介したりといった場面がやはりアメリカでもなく日本でもなく英国のホラーだなあと思う。ちょっとおどろおどろしい「化け物」も出てくるには出てくるのだが、わりとあっさりしている。むしろ、几帳面なまでに科学的に不可思議な現象を解明していこうとする主任医師のほうが不可思議にみえるほど。島の病院というかなり閉ざされた空間なので予算もスタントもエキストラもきわめて少ない低予算映画だが、アイデアとしてはなかなかのもの。また原題が「fragile」となっていたのだが、映画のストーリーをうまく汲み取った日本語タイトル「機械仕掛の小児病棟」もなかなかのセンスだと思う。「機械仕掛」なのは実は、病院ではなかったりするのだが、タイトルにそそられて見てしまった人が多いのではないだろうか。
看護や介護、医療の立場にある人間と患者や被介護者との間にうまれてくる同一化…ラポールとかいったと思うが、あれは本当に不可思議な現象。ラポールが絶対的に悪いというわけではないが、本来の趣旨を逸脱し始めると確かにこの映画にあるような「非常識なできごと」が「常識的なできごと」に変化してしまう…。
英国ワイト島マーシーフォールズ小児病棟。なにか金属的なものが電車と衝突して、病院に怪我人が大量に運び出されているというニュースがテレビ画像で流れてくる。死者10人以上。それは病院の中に住む「シャーロット」のせいだったのかもしれない。不治の病におかされた少女とある理由でアメリカから英国のはずれの島まで逃れるようにあらわれた看護婦。そして、少年の両足が原因不明の骨折をしたときに前任の看護婦スーザンは病院に住んでいるといわれる「シャーロット」の姿を見てしまった。謎を解明しようとする看護婦には強い動機が存在した。前の病院で自分は手抜きをしていたのではなかったかと自責感にかられていたのだ。そして禁断の2階を探索したときにある仮説にたどりつく…。
どちらかといえば島の狭い空間と豊かな自然は「リング」の中にでてきたマイラのすんでいた島を思わせる。実際はそう思わせておいて最後には「違う」という展開になるのだが、占い師の双子が登場してきたり、英国国教会の牧師が占い師を紹介したりといった場面がやはりアメリカでもなく日本でもなく英国のホラーだなあと思う。ちょっとおどろおどろしい「化け物」も出てくるには出てくるのだが、わりとあっさりしている。むしろ、几帳面なまでに科学的に不可思議な現象を解明していこうとする主任医師のほうが不可思議にみえるほど。島の病院というかなり閉ざされた空間なので予算もスタントもエキストラもきわめて少ない低予算映画だが、アイデアとしてはなかなかのもの。また原題が「fragile」となっていたのだが、映画のストーリーをうまく汲み取った日本語タイトル「機械仕掛の小児病棟」もなかなかのセンスだと思う。「機械仕掛」なのは実は、病院ではなかったりするのだが、タイトルにそそられて見てしまった人が多いのではないだろうか。
看護や介護、医療の立場にある人間と患者や被介護者との間にうまれてくる同一化…ラポールとかいったと思うが、あれは本当に不可思議な現象。ラポールが絶対的に悪いというわけではないが、本来の趣旨を逸脱し始めると確かにこの映画にあるような「非常識なできごと」が「常識的なできごと」に変化してしまう…。