ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

もしも昨日が選べたら…(フランク・コラチ監督)

2008-02-20 | Weblog
キャスト:アダム・サンドラー、ケイト・ベッケンセール、クリストファー・ウォーケン
ストーリー;建築技師のマイケルは仕事人間。ユイマー社で代表社員になれるかどうかの瀬戸際の中、イスラムのプリンス・バビブーの無茶な設計提案や56丁目に新たにビルを建築する日本の会社ワツヒタの接待に追われていた。そんな中、夜中のスーパーマーケットでモーティといういわくありげな店員に「ややこしい生活が楽になる。お隣のオドイル家よりも優秀な万能リモコンがあります」という誘いにのって無料で購入。「way beyond」(その他の商品)と銘打たれたコーナーでそのままリモコンを家に持ち帰りクリック。そうするとわずらわしい時間が早送りされて仕事に熱中できることに…。
コメント;
 ザ・カーズの「マジック」が映画の中で流れたりしてすごく楽しい。コロンビア・ピクチャーズの映画だが、こうしたタイムトラベル的な映画は非常に手際よくうまくまとめて製作してしまう印象。同時画面再生では松井の2ランホームランのシーンが流れたり、話題の中にイチローが出てきたりと日本のアダム・サンドラーのファンにも配慮。セクハラ講座ではしゃべり手の英語をスペイン語に同時通訳したりと遊び心も満点。「人生は才能じゃない、ボスにへつらうことだ」というアメリカも日本も同じだなあなどと思わせる台詞も。クランベリー図の「リンガー」なんていう曲も流れたりして世代によっては結構、涙も流すシーンもあるかも。心臓発作のシーンで黒い傘が患者を取り巻くシーンには昔からある黒い傘の「不吉」「哀しみ」といった映画的イメージが引用されていて、予算が少ないながらもすごくよくできたコメディではないかと思う。

ウェディング・クラッシャー(デヴィッド・ドブキン監督)

2008-02-20 | Weblog
キャスト:オーウェン・ウィルソン、ヴィンス・ボーン、クリストファー・ウォーケン、アイラ・フィッシャー、レイチェル・マクアダムス
ストーリー;ジョンとジェレミーの本業は弁護士。毎日毎日夫婦の離婚調停に付き合わされるが、そのストレスを解消するのが他人の結婚式に紛れ込み、一流の料理を楽しんだ後に女性とベッドを共にすること。宗教も国籍も問わずユダヤ教やギリシア正教の結婚式に紛れ込み、楽しく過ごす毎日だったが、ある日「嘘」を見破られた瞬間から、日々の生活を考え直しはじめる。そんな矢先に、財務長官ウィリアムの結婚式に紛れ込み、冗談のつもりで始まった「嘘」が本当の愛に発展していく。嘘で固めた人生と本当の愛のすべてを愛する女性に告白する二人だが…。
コメント:「結婚式といえばコリント書だな」とか「結婚という現実的な制度」「人々の注目はいい面で集めるべし」といった格言めいた言葉が飛び交い、「師匠チャズ」とあがめる人物がラスト近くで現れるのだが、あまりの「非常識さ」にウェディング・クラッシャー図の二人もわが身を反省するという落ちもある。ウィリアム長官に接近する場面ではラテンアメリカの経済政策について論じる場面もあるが、実際に詐欺師の中でも一流といわれる人間にとっては、詐欺の対象となる人物の経済論文その他まで目を通してある程度の「しっかりした経済論」もたたかわせる知的準備が必要ということなのだろう。コメディとしてはあまり笑えない場面も多かったのだが、これは日本の結婚式が家と家との結びつきを重視しており、突然の「客」が紛れ込む余地がきわめて少ないためかもしれない。フリーでフランクで来た人だれでもほとんどノーチェックで式場に入れるアメリカと日本の文化の差でもあるのだろう。クリストファー・ウォーケンが相変わらずの不気味な役どころで、その三女の役を演じたアイラ・フィッシャーが素敵な魅力を醸し出している。アイラ・フィッシャーは独身なのかとおもいきや、夫のためにユダヤ教に改宗した子供もいらしゃる主婦。お姉さん役のレイチェル・マクアダムスとは1976年生まれで同い年だが、映画ではとてもそうは見えない…。シナリオはいまひとつだがキャストの魅力でかなり見栄えのするコメディ映画に仕上がった一つの例だろう。