ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

行動科学主義

2007-01-03 | Weblog
 認知心理の用語だが要は「まずやらなきゃやらないことをとにかくはじめる」という意味での「行動主義」。その際、行動する主体の心理状態などは考慮しないで、目先のタスクを乗り越えていくうちに心理状況も目的に沿った働きをしていく…というやや乱暴だがそうした考え方だ。
 行動しているうちに環境状態などが「前より変わって見えてくる」という効果も期待できるし、それまで自分がもっていた一種の偏見(フレームワーク)が変化してくる効果も期待できるだろう。ソクラテスのいう「己を知れ」というのは、やはり机の前でじっとしていても己を知ることはできないという逆説的な意味もある。ある程度アクションを起こしてそのリアクションから自分自身を分析していくという方法もあるし、もしかするとじっと黙って座っているよりも効果があるかもしれない。
 目標をもつということは今ある自分よりも未来のある時点における理想像を設定することでもある。理想像を描くのは気ままで自由だが、やはりそれも一定の行動主義が伴わなければ現実化するのは難しい。


 でたとえばある企画を商品化していく場合、いきなり目標を10万売上といったとてつもないものよりもまずは過去の実績の平均値からちょっと上ぐらいを設定して目標達成をめざして目標設定をおこない、自分の「認知」の範囲内で努力を積み上げていくべきなのだろう。その結果をフィードバックしていくことである程度は改良や欠点の改善は期待できる。「商品化」って結局試行錯誤の結末なのだし、試行錯誤こそ行動主義の拠り所でもある。

編集者

2007-01-03 | Weblog
 編集ってなに…という疑問は常々あれど、一番シンプルな定義は「必要なコンテンツを集めて不必要なコンテンツを削除すること」に尽きるだろう。資格試験問題集などでは余計な情報よりも合格に必要なスキルを育成する内容でなければその本の訴求力は間違いなく落ちる。むしろ合格ために必要なスキルや知識な何か、という視点でコンテンツを作成して、それからデザインやイラストを決定していくという作りこみのほうがおそらく読者にとっては優しい本になるはずだ。そして読者への配慮が盛り込まれている本ほど価格が同じ程度であれば、読者の購買意欲をそそる内容として訴求力をもつはずである。また、差別化についても意識して他の会社が出版していないような本でなければ差別化の意味がない。とってもはっきりくっきりした内容でわかりやすく売りやすいというのが書籍としての商品価値の第一次的条件だと思う。
 たださらにその前提として編集者は「必要な情報だからこそ掲載」するが「不必要だと思われることこそ削除していく」といった残酷な切り刻みを要求されることにもなる。この取捨選択をするさいに、どうしても編集者は編集権をたてにとって、内容を切り刻み、あるいは加筆していく必要性すら生じる。それが不満なら言論の自由があるのでその原稿を別の出版社に持っていってもらうだけの話になるのだが。編集工学という学問についてはまだ学習していないが、おそらくこの「必要な情報」「不必要な情報」の組み合わせをよりソフィストケートした形での議論が尽くされているのではないかと思われる。