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水戸の見て歩き

水戸の石造如意輪観音(1)

2017-11-07 21:37:55 | 水戸

 如意は如意宝珠という宝の珠(たま)、輪は法輪のことだそうで、その力によって衆生の願いを満たし、苦を救うという観音だそうです。六本の手を持つ姿が多いそうで、その内の二本で宝珠と法輪を持つそうです。
 石像では二本の手で、右膝を立てて右ひじを膝に置いて手はほおにあてる、いわゆる半跏思惟像(はんかしいぞう)が圧倒的に多いようです。その姿から虫歯の神様などといわれる所もあるそうです。
 建立年の分かる石仏をおもに選びました。最後の一つも、年号はありませんが、六本の手にある持ち物から如意輪観音と思われます。左手の法輪が失われていますが、右手の宝珠はあります。この形の石仏は、水戸ではここでしか見られないようです。(後日 木造六臂の如意輪観音は有賀町にありました。)

 

長福寺(塩崎町1135) 延宝4年(1676)。境内一段下の石仏群の中にあります。

 

円通寺(千波町1227) 宝暦10年(1761)。山門横の石仏群の中ににあります。

 

酒門町(市道上大野9号線の谷田町公園近く) 宝暦12年(1763)。

 

 

中河内町共同墓地(中河内信号近く) 天明2年(1782)。共同墓地の入口あたりには、石仏等が集められていることが多いようです。

 

藤内神社近く(岩根・藤井線 藤内神社先) 文化8年(1811)。道路角の屋根をかけた石仏群の中にあります。

 

台宝院墓地(西大野 マルイチ自動車隣) 少し胴長ですが、なかなかよい雰囲気をもった石仏です。


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