今回は植物のとげをさがしてみました。とげは植物が身を守るために進化させた武器なのでしょうが、伸びるときに、引っ掛けるフックのような役目がある場合もあるようです。
ワルナスビ(逆川緑地 千波町)
ナス科。茎にも葉にもガクにもトゲがある、繁殖力のあるやっかいな雑草のようです。ソラニンという毒の成分も含んでいるそうで、防御力はそうとう大きそうです。アメリカの原産で、牧野富太郎が千葉県で発見し、命名したそうです。食べる茄子のガク(ヘタ)のトゲも同じようなものなのでしょう。
サイカチ(堀町)
マメ科。いかにもトゲといった感じで幹にはえています。これは枝が変化したのだそうで、木の成長とともに伸びるようです。
カラタチ(常磐共有墓地 松本町13-34)
ミカン科。中国原産だそうですが、早くから日本に来ていたようで、万葉集に詠われているそうです。扁平で鋭いトゲだらけなので防犯用に生垣に使われたようですが、今は、あぶないのであまり使われないようです。写真の生垣も、歩行者の安全を考慮したのか、そうとう刈り込まれているようです。
サボテン(水戸市植物公園 小吹町504)
サボテン科。ボリビア原産で、天賜玉(てんしぎょく)というそうです。トゲの1-2本は垂直に伸びていますが、あとは表面をおおうように内側に巻き込んで体表を保護しているように見えます。トゲは葉が変化したようです。
ヒイラギ(大串町)
モクセイ科。「ひひく」「ひひらく」という「ひりひりする」といった意味の古語からきた名前だそうです。葉にあるトゲに触れた痛みをいっているようです。古木になると葉のトゲがなくなっていく傾向があるようです。写真は大串町で見た生垣のヒイラギです。
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