ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸が頭につく固有名詞(1)

2017-04-02 21:00:22 | 水戸

水戸黒
 寛文年間(1661-1673)から水戸黒という染め物の言い方があったそうです。水戸黒は、藍(あい)を下地にして、その上に何度も黒を染めるという、深い黒色が特長だそうで、紅の上に黒を染めた当時一般的な黒とは違っていたそうです。藩の御用藍屋だった亀屋清兵衛(益子氏)がたずさわっていたそうです。その流れが、大谷染工場や阿波屋染物店に引き継がれているそうです。

 

水戸拓
 水戸の藩校・弘道館にあった武士の書を拓本にしたのが水戸拓だそうです。幕末から明治にかけての寺子屋の教科書としても使われたそうです。弘道館敷地内の北澤氏が、桜の版木を使用して、今も出版しているそうです。弘道館碑の拓本は、東日本大震災で破損した碑の貴重な原本です。

 

水戸っぽ
 みとっぽという居酒屋は、水戸では一軒だけだそうです。ほかの業界でも、この名前の店名は聞いたことがありません。地元では現在、あまり好感度がないのでしょうか。「怒りっぽい、理屈っぽい、骨っぽい」からきているそうですが、「ぽ」ということばとともに、たしかにあまりいいイメージではないようです。肥後もっこすや、薩摩隼人と同じ発想だとは思うのですが。

 

水戸納豆
 水戸納豆㈱(宮町1-7-31)があり、おいしい納豆を製造していますが、今この名前で商標をとろうとしてもたぶん無理でしょう。それくらい水戸納豆のいう名称は、小粒で食べやすい水戸の納豆の固有名詞になっているといっていいでしょう。

 

水戸柔甘ねぎ
 柔甘は、やわらかと読むようです。農協の直売所などで売っています。茎を遮光して低農薬で育てたそうで、細めで白い部分が長くて甘味があり、緑色の部分も食べられる、サラダ感覚で使えるねぎだそうです。平成30年に、農水省の地理的表示(GI)保護制度に登録されたそうです。


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