現在、建立時期のわかる石仏は、水戸では延宝(1673-81)の頃までのようです。どんどん風化して文字などがわからなくなってゆく石仏のうちで、残しておくべきものを少しでも早く選んでそれなりの対策を講じるのは必要なのではないでしょうか。

長福寺(塩崎町1135)
享和元年(1801)、寺坪女人講中とある子安観音です。長福寺の石造物群は、古いものが多く、また、いろいろなものが集められているようです。

香積寺(渡里町111)
文政2年(1819)、原坪女人講中とあります。ここは地蔵講だったようです。ここにもいろいろな石造物が置かれています。

八坂神社(高田町209-1)
天保14年(1843)、両村女人講中とありますので、二つの村にあった女人講が資金をだしあって建てたのでしょう。よい形で残っています。

下国井町
地蔵像で、嘉永と読めますが、もうそうとうわからなくなりつつあります。

上国井町
嘉永2年(1849)、女人講中とあります。