日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 6月16日】

2006-09-04 03:47:48 | Weblog
《浜北市役所で整理》

 3時半頃目が覚めて、雨は降っていない、良かったと思いながら、コーヒを入れ、飲んでいると、雨音『ヤバイなー降り出したな~!』と、思っている内に、すこし雨脚が強くなった。『これは早く片付けたなきゃ!』と、即刻、片付けを始めた。
 雨具のズボンを出すのは手間取るから、上着だけを着て、そのままで開始。今日のところは全面アスファルトなので、覆いシート用のステイが取れないので、桜の木に何とか結わいつけてはいたのだが、前後がどうしても短いので、あきらめていたものだから、片づけ中に、幾らかは雨がテント内に入り、トイレの屋根の下で何とかテントを畳み、形にはなった。

 次の目的地、浜北市を地図で方向を確認し、出発。
 浜名湖を右手に見ながら、進む。通学の中学生が居たので、道を尋ねると、きちんと対応してくれて、自転車の女の子は後ろを見て、にこっとして会釈して、学校へ急いで向かって行った。「日本一周・・・」の文字を見て、応援の笑顔だったのだろう。『頑張ります!』
 また、途中道がおかしくなったので、対向車線のお方に聞くと、『あっち、私が行くからついてきなさい。』と、私は反対方向へ向かっていた。大勢の渋滞の中に割り込ませていただき、ず~っとついて行き、左折されたので、こちらも左折、すぐ止まられて、『私は北へ行くけど、あなたはどちらへ行きたいのですか?』 『市役所です』 『じゃ、今の道まっすぐ。案内板出てるから…。』と、お教え戴き、お別れした。

 相当の距離を走ったが、それらしき案内板が見えない。そこでまた、信号待ちの前の車に尋ねた『私がそちらへ行くからついておいでなさい。』またも良い人にお聞きしたものだ。ずっとついて行くと、止まられたので、私も降りようとすると、先様がもう降りてこられて、市役所の位置を教えてくださり、近いので、即、理解できた。
 市役所のトイレで先ずはひげと頭を剃り、さっぱりした所で、『ここの椅子と電源をお借りしたいのですが・・・、』と、お願いすると、二人の若い男性があちこち見て、探して下さり、自販機のある部屋で椅子・テーブルのある場所を、使わせてくださり、一時間ほどならと言うお言葉でしたけど、結局2時間半も使わせていただいた。帰りに、お例を言ってお別れした。『ありがとうございました!』
天竜川の広い川原
 それから、天竜川へ向かい、土手へ着いた。川原へ降りる所が沢山あり、『ワー、大きい!大~きい~、色々な川へ行ってるけど、こんな大きな川見たことが無いよ~。』と、思わず声が出た。
 土手から水辺へ行くだけでも、相当に走らねばならない。確かに、新幹線などで鉄橋を走っている時、大きい川だなと、理解ってはいるけど、来て見て実感!すんごい川だ!「浜北大橋」の下へ行くと、結構多くの車が止まっている。本読んだり、寝ていたり…。私もここを今夜のねぐらと決め、スーパーで食品の買い物したり、ゆっくりと過ごす。
 5時になっても、まだ、駐車中の皆さん、帰らない、5時半でも帰らない。実は、隣の車の位置が、テント張るのに、良い条件のところだったので、早く動いて欲しかったのだけど、仕方ないから、少し条件は悪いけど、7メートルほどこちらを整地しようと、石をはねたり、平らにしたりし、テントを張り、荷物を運び込み、車を風上に回すと、風の影響が楽になった。

 6時が来たら、途端に周りの車が動いた。隣の車も動いた。沖側の川べりの方からも幾台もの車が出てきた。
 こんなにたくさんの車が沖にもいたんだ。サラリーマン達が時間調整をしていたのだな!可愛そうに、仕事からか、家族からか、わからないけど…。多分、つらい人生しているんだろうなぁ。
 雨が降り出し、橋の水が、樋を通して、どんどん落ちてくる、その位置が、テントの前と後の両方に落ち、しぶきが飛んでくる。7メートル外れたばかりに、やはりいけなかった。もう少し我慢するべきだった。反省!
《浜北大橋下泊》

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 同 【2003年 6月15日】

2006-09-04 03:30:45 | Weblog
《矢作(やはぎ)川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備 考
52 矢作川 117(内約2,7)   橋 豊田大橋 距離は取れない

 325:起床。先ずはテントを収容し、4時頃、橋の下で、自転車の整備をしておいた。これで、しばらくは安心だ。
 まだ、朝は早いけど、矢作川(やはぎがわ)を済まそうと、下へ自転車を置き、上流へ。ここでは、昨夜、若い男女6、7名がテントを張り、川原で楽しいキャンプをした模様だ、自然に親しむことは良いことだ。その点、三重県の人たちはかわいそうだ。
 635:舟出。
 結構流れもあり、瀬は数箇所、スタートからおや鮎(普通は「おとり鮎」と言うのだが、この辺りでは昔から「おや鮎」と言っているのだそうだ。)のところまでは、自然が残ってて、両岸とも、うっそうとした、林、林、林、自然がしっかり残っている。20分ほどでおや鮎の下を通ったので、パドルを横に振り、挨拶したら、向こうも手を振ってくださった。
 そこから、もう、10分ほどで、豊田大橋下まで来てしまい。結局ここは2、7km、30分の正に朝飯前の川旅で、過去、もっとも短い川下りの記録となった。
 さっさと片付けて、次の「豊川」へと向かう。

《豊川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備 考
51 豊川 77(内約6) 豊川橋   非常に綺麗な水

 豊川市の上流へ行くが、ここも川は谷深~い所にあり、どうにもなっらない、下流へと移動し、対岸の川岸に車が入っている。ところで、車のメーターをチェック。まだ、下見しながら下って行くと、またもや車が川原に居る、鮎釣り師もいるし、『おっ、カヌーがいる!やった~!』即、そちらへ向かう。
 ぐるぐる回って、ようやくカヌーの居る川原へ到着。そこでは、『今日はここの淀みで、カヌーの練習をするんですよ、まだ、メンバーは集まっていないのだけど、もう、ボツボツ来るでしょう。』との事。これは、後で皆さんと会えるのが楽しみだ。

 私はその近くへ自転車を置き、上流の先のメーターチェックした所へ走る。6km程の距離だ。
 ここ「豊川橋」の下でも、キャンパーが数組も居て、バーベキューなどを楽しんでいる。カヌ-を降ろし、橋の下へ車を置き、昼食を済ませ、

 1302:スタート。
 ここ豊川も、自然が多く残っており、結構きれいな水だ。
 川鵜が誠に多い。ツバメも多く飛んでいる。ヒメトンボが沢山飛んでいて、ほとんどが雌雄連なっている。来年も沢山の子供たちが誕生することだろう。はっと気がついた。水中に藻が見えていたのだけれど、花が咲いている、何と梅花藻だ。キット梅花藻だろう。
 富士山の裾野の地下水の湧き出ているところでの梅花藻をテレビでは見たことがあるけれど、まさか豊川で見れるとは全くの驚き、うれしい限り、感激だ!

 流れがゆるくなり、カーブを回ったら、前方にカヌーが数隻見える。先ほどお聞きした、練習のカヌー仲間が集まってきたようだ。挨拶しながら、近づくと、『どちらから下られましたか?』の質問、『豊川橋の所からです。数箇の瀬があったけど、腹こすったのは一箇所だけでした。それにしても、ここはすばらしい川ですね~。梅花藻が咲いてますね~!』
 だが、彼らはいつものことだから、あまり興味も関心も無い様だった。次にカナディアンが来たので、彼は中々のベテランらしく、艇を使いこなしている、すばらしい!色々ご存知で、やはり、川のことも詳しく、『鵜が多いのは、以前はもっと下流に居たのが、環境の変化で、こちらへのぼってきたらしいですよ。』とのこと。
 20分ばかり話をし、お別れし、ゴール目指して、パドリング。無事上陸。1時間33分の舟旅也。自転車も無事だったし、車を取りに、今度は自転車を漕ぐ。自転車では30分の行程だった。

 カヌーを取りに先の川原へ戻ると、車の後ろの文字「日本一周川下り・・・」を見られて、猛烈にうらやましがって居られたお方が河西さん、彼は「東海カヌー協会」のお世話をしておられて、『今日はどうなされるんですか?』と、ご質問をされ、『愛知が済んだので、静岡方面へ行く予定です。』 『だったら、浜名湖々畔の良いキャンプ地お教えしましょう。駐車場で、水洗トイレもあるし、とがめられることもないし…、地図を描きましょう。』と、行き方までご紹介くださった。
 パドルの具合が悪くなっていたので、そこで、簡単に修理し、そのキャンプ地めがけて、皆さんに別れを告げ、出発。

 途中間違えながら、何とか地図の所へたどり着き、一夜を明かすことにした。食事中に徐行の車から声、『いらっしゃい!』と、歓迎の声を掛けてくださった若い声、外を覗いたけど、すぐに発進してしまっていた。驚きの歓迎で、返って戸惑うほどでしたけど、『お世話になります。ありがとうございます。』と、心の中でお答えした。後で、思ったのだけど『良かったら、話においでになられませんか?』など、言えれば、浜名湖の良い話も聞けたに違いないと、己の不甲斐なさを感じたものだ。
《浜名湖畔の駐車場泊》

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