日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 6月27日】

2006-09-15 05:57:49 | Weblog
《酒匂川》 薄曇

 沢山のすずめが竹筒みたいな形の巣を作っていて、チュン、チュンと鳴いている。その隣に、サルが沢山いて、雀が大騒ぎで鳴いている。サルに襲われないように鳴いてるのかな?と、思い、それにしてもよく鳴いている、すると、今度はカラスが奥の方でも沢山鳴き出した。カラスと雀の猛烈な合唱だ、と、思っていたら目が覚め、夢だった。けれども、鳥達の鳴き声は現実だった。
 それから、味噌素麺の朝食を済ませ、車での下見は不可能なので、自転車で行くことにした。

 夕べ寝た「報徳橋」の一つ上の足柄大橋の下、左岸を上陸地ときめ、上流へ行く。今日は金曜日だが、鮎の釣り師は多い、非常に多い、梅雨時にもかかわらず、水は少ない、狭い水路に両側から、竿を出している。瀬は沢山あり、見えないところでも、音がしている。右岸の自転車道路を進む、緩やかだが、幾らか上り坂になっていて、ギヤーを落とさねばならない。4kmほど上に公園があって、そのすぐ上に、「新矢口橋」があり、そのすぐ上流にも沢山の車が降りている。OKだ。
 が、水の少なさ、釣り師のあまりの多さ、距離はわずかに4kmほど、「この2級河川の酒匂川、高校の修学旅行でガイドさんの説明で記憶に残っている名前だし、ここを下ればきっとお酒の好~い香りが漂ってくるに違いない」からと、非常に楽しみにしていた川ではあるが、カヌーには条件が余り良くない。色々考えたが、残念だが、止めよう。無念!仕方なく、次の相模川へ向うことにした。

 一号線へ戻り、東進、富士川の佐野さんから、『江ノ島から伊豆へセーリングしたら素晴らしいよ!』と、お聞きしていたのが、頭をよぎり、案内板に、「江ノ島」と書いてあり、ひょいっと右折した。
 「が、待てよ、私は何をしなければいけなかったのかな~?」と、改めて、地図を広げる。「あぁ、そうだ、相模川へ行くんだ」と、気を取り戻して、また一号線へ戻る。
 平塚へ入り、相模川にぶっつかり、川沿いに北進。海老名市へ入り、今夜の寝床は、「戸沢橋」右岸と決め、下見に上流へ、ここも川原へ入れないところが多い。でも、鮎釣りの人が裏道を知っていて、川原へ巧みに入っておられるのを頼りに、入れる、入れないを見ながら、「座架依橋」の袂(たもと)をスタート地と決めた。
 明日決行!では、帰ろうと、『そうだ!ガスが少ない、ホームセンターへ寄って買おう。』と、それらしき看板が見えたのでその方向へ向かうが違ってた。今度は帰る道が分からなくなった。細い道に入り込んだり、変な方向へ行ってしまったり、歩いている人に聞いても分からない。そうこうしていると、また、ご婦人に遭ったので、ホームセンターをお聞きすると、きちんと教えてくださり、無事見つかり、ガスも入手、カメラの電池も入手。OKだ。

 さて、急いで帰らないと、6時には鍵が掛かる。が、夕刻、車が込んできた。帰る道もはっきりしていない。信号待ちで地図を見、案内板を見、戸沢橋を探す、やっと戸沢橋に取り付いた。が、渋滞、もう時間が無い、『あぁ、駄目だ!間に合わない。待ってくれ!鍵の番人よ、渋滞で遅れてくれ!』と、祈りつつ、渡りきったら、10分も過ぎていた。
 くるりと回って、入り口へ行くとしっかりと閉じていた。『あぁ、駄目だ!入れない。さ~て、困った!』
 だが、橋の下へは歩いて行ける、車はこのままでも離合できる道幅は充分にある。暗くなり車はもうほとんど通らない、『よ~し、そうしたら、ここへ車を置いておいて、荷物を川原へ運ぼう!』と、決行!  
《戸沢橋泊》

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