日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 6月17日】

2006-09-05 03:10:42 | Weblog
《天竜川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備 考
50 天竜川 213(内約11) 塩見渡大橋 浜北大橋 気田川を見落とし、失敗だ

 今朝は尺八の音色に目が覚めた。何と朝早くから練習をされておられるものと感心する。あれだけ吹けるには相当の練習の成果とお見受けする。練習を終えられたので、話をお伺いすると、『若い頃からやっているのだけど、所詮アマチュア、練習も少ないし、心底本気でないので…』と。謙遜された。
 『尺八のプロの先生は、舞台へ立つ前の一ヶ月前から、その曲目ばかりを、ずっと練習されるんですよ。それでも、舞台に上がった時、ほんの一寸した弾みで、音が出なくて、スースー抜けて、ますます音が出なくて、演奏できないで、引っ込まれる先生もいらっしゃるほど、尺八は微妙な難しさがあるものなんですよ~。』とも、話された。昔からの言葉に、「首降り3年」と言われ、尺八は首を振って調子を出すらしいが、その首を上手に振るのに3年も必要なほど難しいものなのだ。ほら貝も音を出すのが難しい楽器だ。日本や中国の楽器は難しい物が多い。練習・根性が十分に必要なようだ。

 小雨が降っている。まあ大したことじゃない。朝の5時と言う、超早い朝食を取り、片付けて、出発!
 この天竜川、本当にすごい!昨日の泊地はカヌーの上陸が出来るので、先ずは第二候補として、上流へ、一昨日、河西さんからお聞きしていた、『気田川から天竜へ入るのが良いですよ!』それで気田川へ向かうが、道がややこしくて、入り組んでいて、間違い・間違いをやり、中々うまく行きつかない。しばらく進むと、大きなダムにぶつかった「秋葉ダム」だ。この上は当分湖で、気田川はまだまだ奥(だと思ったのだけれど、実は気田川を通りすぎたいたのが後でわかった)。ずっと下り、船明ダムの下の川原で鮎釣ってるし、車も入っているので、『良~し、ここを出発地にしたら、上陸地まで、10km以上あるはずだ。』と、道を降りて行く。何とか川原へ行くと、中々良い、車も十分に置けるし、しっかり踏み固められている。4WDでなくともOKだ!

 で、今度は戻り、自転車を置きに帰る。帰りもまた間違えて、教えていただいて、やっと帰ることが出来た。見ると陸距11,5km、丁度良い距離だ。
船明ダムの遠景
 「塩見渡大橋」のすぐ上は大きなダムなので、その下を、
 1105:スタート。普段はあまりやらないのだけど、天竜は気持ちの良い、難しそうで無い、川だからと、昼食を積み込み、ビールとついでにお酒も少し積み、下りながら食べることにする。
塩見渡大橋


 夕べの雨で少し増水しているので、とうとうと流れていて、正に大河の流れ、楽な川下り、何もしなくても勝手に流れていく。が、そうとばかりは言えないのが、面白さ。カヌーは横になって進むと沈しやすいので、常に流れに平行にしてやる必要がある。
 所々に瀬があり、中でも腹をこすらない場所へと進入しなければならないし、釣り師は遠ざけなければいけないし、鳥や魚や周りの景色など、楽しみながら進む。

 ここ天竜も大昔は海の底、堆積岩の美しい連なりが見事な景観、川鵜がここも沢山いる。鵜の飛び立ち方が実は中々面白いのですが、岩の上で、羽を広げ、はらはらと振り、乾かしている。そこへこちらが流れていくと、飛び立つのだけど、航空母艦からジェット機が飛び立ったとき、洋上へ出たとたん、グンと下へ落ちる、あれと同じように、岩の上から一旦水面へ下がって、水を2~30mも蹴りながら、水上蹴り飛行で進み、ようやくまともに飛んでいく。水面から飛び立つときは、もっと長い距離、水を蹴っている。体がきっと重いのだろう。鵜は大食漢だからな~?
強い雨だったが写真では・・・
 1200頃から、雨が降り出した、今までの小雨じゃなく、少し強い雨だった。
 今日は雨具を持参していたので、ちゃんと着て、対策が取れた。これで、少々降っても大丈夫だ!
 1300:丁度に、上陸地の浜北大橋へ無事到着。この浜北大橋には、竜の絵や魚などの絵が描かれており、無粋な鉄の塊でないのがうれしい。
北浜大橋
 自転車で車の所へ。今まで迷って、迷って、行き来したから、今度は大丈夫、一発で行くことができた。やはり「失敗は成功の元」だ。

 1430:頃、撤収も終わり、PCを使う所をと、スーパーで電話帳を見ると、公民館がある。傍にいたご婦人に聞くと、この先に公民館があると言うことで、早速GO!近づいたので、薬局で訪ねると、すぐ側。行ってみると、閉じている。また、薬局へ戻り聞くと、ここは地域住民のためだけの公民館で、館長などが常駐していないとのこと。福山とは違うんだ。
 で、今度は図書館を訪ねると、駅の近くで、大分離れている。では、民宿は?と電話帳をめくるが無い。安そうな宿は?ない。エ~イ!次へ行こう!と、天竜を後にした。

《菊川》
 
番号 河川名 全長(km) 備考
49 菊川 28  

 大東町の「菊川」に到着、結構川幅は広い、芦田川の1、5倍くらいありそうだ。が、水は非常に少ない、また、川原へ降りることが出来ない。それではと上流へと向かうがやはり状況に変化なし。さすが一級河川、水を利用するだけしているから、流れてる水が誠に少ない。ここも駄目だ!出来ない!話にならない!
 こんなに水が少なかったら、川の生物達が住めない、山の養分が川や海へ運ばれない、それでは川が死んでしまう。川で生まれる生命はすごく多いのだから、特に川と海を行き来する魚達は沢山いるのだから、水の無い川であったり、河口堰を作っては、それが出来ないとなると海も生物がいなくなり、死に向うことになりかねない。もっと川を川らしくしなければいけないのに、日本人は金儲けばかり考えて、己の首を絞めていることに気がついていない、困ったことだ。

 仕方が無い、次の大井川へ行こう、約25km、1時間弱の距離。先ずは、「のーえー節」で有名な島田市へ向かった。
 大井川を渡り、左折して土手に上がろうと、細い道に入ったら、「島田商業高校」へ突き当たり、道路ではあるが、たくさんの生徒や先生がいらっしゃる中へ入り込んでしまった。
 所が、これが猛烈に良かった。Uターンしていると、先生が近づいてこられ、『どちらに行きたいのか?』と、尋ねられ、『先ずは寝るところを探しています。』 『それなら良いところがあるよ。』と、丁寧に教えてくださり、そこへ向かった。車が止めれて草地で、立木が少しあり、大井川を見下ろし、道路から少し離れていて、素敵な泊地だ。幅3mほどの小さな流れ込みの川の向こう側が「おとり鮎販売所」。明日、川の状況をお隣さんで聞くことにしよう。
《川口発電所少し上流へ泊》

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