日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 6月11日】

2006-09-01 21:35:15 | Weblog
《新宮市へ移動》

 五条市から十津川経由、新宮へ。新宮で自転車と靴を手に入れないと、動きが取れない。『ぬすっとやろうめ!こんちくしょー!』

 山道は片側おおむね、一車線だから、結構、時間が掛かる。途中、道路端の車寄せに止めて、立ったままの朝食、ご飯とレタスに塩とマヨネーズと缶詰を食べ終え、進むと近くで大きな音が時々聞こえるなと思っていたら、すぐ下のカーブを曲がった所で工事中だった。何とまあぁだ!
「七色の滝」と言う名前だったかな?

 途中、山水が出ている所があり、全ての容器を満杯にしておいた。
 熊野川上流に到着し、下見を兼ねながら下って行く、まだ、谷は深い、相当下って、本宮市辺りから、川沿いの道になり、下見もしっかりと出来るようになった。
川は深い谷の底
緑と岩のコントラストが美しい
 朝8時頃、ようやく新宮市に到着。早速、靴の店もホームセンターも見つかったけど、まだ、開いていない。そこの駐車場で10分ほど仮眠し、PCを入力しながら、時間調整。
 開店、早速、靴と自転車、#60のサンドペーパーを買い、自転車は6段変速だから、今までの18段とは、坂道で格段の差が出るに違いない。でも、背に腹は変えられない。10800円+α也も痛い!

 ここ新宮市の商工会議所でキャンプの適地をお聞きしたら、『川原は難しいけど、本宮市へ行く手前に左に入ると「雲取温泉」があり、その温泉の手前に、自然プールと言う所があって、そこに皆さんテント張っておられますよ。』と、言う良い情報。ありがたい。
 長く風呂へも入っていないので、丁度良い。今日は温泉に浸かって、ゆっくりすることにしよう。
 そうと決まったら、後は時間調整、ペーパーで舟艇を磨いたり、百均で鍵やチェインやスーパーで食料品を買ったり、こまごまとした用事をしていたら、結構時間も来て、3時頃、雲取温泉へ向かう。

 入湯料、400円也。ゆっくりとつかり、メインの湯は肌がつるつるになり、女性にはきっと喜ばれることだろう。露天風呂や薬蕩湯などもあり、大分、奥まった所だけど、お客さんも結構沢山来ておられる。
 自然プールと言って、川の淀んだ所を泳げるように整えたもの、その広場の藤棚の下にテントを張り、一夜を過ごすことが出来た。
《雲取温泉近くの公園泊》

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 同 【2003年 6月10日】

2006-09-01 20:43:35 | Weblog
《紀の川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備  考
65 紀の川 136(内約12) 大川橋 橋本橋 中易 要ポーテージあり

 554:石川を出発!
 640:和歌山県の橋本市へ到着、紀の川の川原で朝食。夕べのご飯に、わかめの味噌汁、ピーマン焼きを食べ、昔の人の言われた金の果物、「はしもとくだもの店」で買ったバナナを橋本市で食べた。
 テレビドラマ「親鸞」か、何かで見たことのあるような風景、川の流れでひげをそり、頭も剃ってさっぱりした。
 935:川の下見。ところが、紀の川は下見が出来ない。仕方なく、橋から、前後を見る程度、下見が出来ないところは大体において、野性味が多いところだから、危険も多い、まあ、流れの具合からして、多分それほどどうにもならないと言うことは無いだろう。と、こんな判断の仕方は無いのだけれど、たかをくくって、「橋本橋」の川原へ、自転車にしっかり鍵を掛けて、靴下・靴を置いて、上流の五条市へ向かう。

 五条市の「大川橋」のたもとで一寸早い昼食、コッペパンと書いてあるのに、ジャムとクリームが挟んであった。それにレタスを挟み、マヨネーズと塩を振りかけると、甘くて、塩っぽいと言う変な味。でも、結構うまいので、当然たいらげた。
 さあ出発だ。曇ってて、小雨が落ちていたけど、大したことないし、西の空を見ると、何となく明るい、『大丈夫、雨具は要らない!』と、積まないで、
 1057:岸を蹴った!

 30分ほど下ると、すごい岩場にぶっかった、岸へ付けて下見、どこの水路もやばい。カヌーで通ることは無理だ。仕方なくポーテージ。100mは溜り水の中を押して通り、そこまでは楽なのだが、それからは100mは担がなければ通過できない。風も出てきた。風に押されるとやばいので、左手で持つが利き手でないので、苦しい、しゃーないから、右手に持ち替えて、カヌーの内側に風を受け振られそうになるのを必死でこらえ、足元は丸っこい石だらけ、捻挫などにならないように、足元にも気をつけなければいけない。が、何とか無事、70mを踏破。一寸、休憩。
 残り30mをクリアーし、水辺で、また、一休み。息を整えてから、GO!
 その後の2箇所の岩場の瀬は、何とかクリアーしたが、一つは、自分の予定を流れに狂わされて、横からの流れに方向を取られ、細い流れに巻き込まれ、途中で岩に引っかかり、止まった。これってすごくやばいので、即、前側へ体重を移し、川底を押して、カヌーを軽くし、少し浮かせた形で、無事通過、やれやれだった!

 少々水が入り込んだので、あか汲みで掻い出す。おおむね、出し終えた時、次の岩場、これもうまく通れるか下見が必要だ、岸に着け、岩間の流れ具合を高いところからや、下側から見たりして


一寸難しいけど素敵な流れだ!
 「あそこへ突っ込んで、右に回し、あの岩をクリアして、左に行けば大丈夫」と、算段、一度上流へ上り、遠くから狙い定めて、GO!右へまわし、大岩を通り、左へ向けて、それ行け!
 やった!成功!
 こんな時の満足感は超うれしいものだ。
 次の岩場、近づくと、人工の岩場、実はいつも感じるのだけれど、自然にできた難関は難しくても、比較的何とかなりやすいものだけれど、人工のものは非常に難しい、時に絶対だめだと言うところが結構多い。人間の都合だけで考えるから、そうなるのだけれど、困ったものです。で、ここは乗っては降りれないので、カヌーを浮かべ、ロープコントロールで、 通過する方法をとった。まあ、段差も大したこと無いので、簡単、簡単。

岩にせき止められた堰

 今度はトロ場、パドリングのみ、船底を修理したままで、磨いていないので、カヌーが多少重い感じ、中々進まない。
 ここで、雨が本格的に降り出し、その中を漕ぐ。ダイサギやセグロセキレイ、カワウなど沢山いる。上空でトンビが鳴いている。なんだか懐かしい声だ。子供の頃はいつも耳にしていた声だが最近はトンビの「ピーー ヒョロロロロ」と言う声を聞くことが無くなった。懐かしい、うれしい鳴声だ。
 この辺は人が近づけない場所なので、自然が一杯。気持ちが良い。雨はどんどん降ってきて、カヌーに水もたまるので、時々掻い出しながら、進む。ようやく久しぶりに瀬が近づいてきて、一番流れの強い所へ突っ込む、一気に下り、爽快、爽快!
 ゴールの手前の鉄橋をクリアーし、マンションも見え出して、あとわずか、頑張って漕ごう。
 ついにゴールが見えた。
 時に1553:無事着岸。
 カヌーを上げ、伏せて、その下にパドルなどを入れ。自転車のところへ行く、

 『あれ、ここだったが、無い。おかしい?いや草が倒れているから、絶対ここに間違いない。』 『やられた!』いつもは大体固定場所があり、それに鍵をつけるのだが、ここは木なども無かったから、土手から見えない、草で隠れているからと、安心していたが、きっと、鮎釣り師が車に乗っけて、持って行ったに違いない『くそー!』それにしても困ったぞー!一応、警察へ言おうかなぁ?どうせ出てくることは無いけど…。と、橋の袂のスーパーへ、警察の場所を聴きに行くが、『遠いよ!』とのこと、電話すると『来る!』と言う。
 調書やら何やらと1時間半もかかった。衣類は濡れたまま、ライジャケで幾らか寒さは違うけれど、大した効果は無い。『五条までパトカーでおくって欲しい。』と、頼んだが、『勤務地以外はだめ、駅までなら送りましょう。』との事。

 『あっ、そうだ!』今度は車の荷物が気になりだした。電車は40分後にしかない、バスは1時後、通学の高校生が、びしょぬれで破れたジーパンに、ライジャケ着て、寒そうにしている私を怪訝な目で見ている。まぁ、仕方ないかっ!
 それにしても、自転車が無くなったのは痛手だ、計算外だぞ!ようやく電車が来て、乗り込み、早く着いてくれと祈るような気分。4っつ目の駅五条へようやく着き、小走りにして車の所へ向かう。
 15分ほど走って、ようやく車が見えた、近づくと大体の物が見え、何となく無事のようだ、近くで詳しく見ると大丈夫、OKだ!やれやれ!

 今度は、カヌーを取りに行かねばならない。即、Uターン。橋本の河川敷へたどり着き、カヌーも無事、やれやれ!と、これも一段落。
 五条の橋の下を寝床にと、決めていたので、再度五条市へ。土手へ降りようとするとすると、今度はゲートが降りていて「通行禁止:国土交通省」とある。『アチャー!』
 だが、すぐ横に無料の駐車場があり、そこへ車を置き、荷物を運ぶことにした。5,6回往復すると、必要なものを運び終え、テントも張れた。
 食事タイムは2025になっていた。それにしても、今日は色々あったな~。

《五条市紀ノ川大川橋下泊》

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 同 【203年 6月 9日】

2006-09-01 05:57:03 | Weblog
《藤井寺市へ移動》

 345:加古川川原で、起床、今日は大分走るので、即起き出す。
 435:スタート。
 630頃、芦屋着、芦屋市にて、またも、うたた寝。芦屋に住む友に電話しようとしたが、TELを記録していなかった。『馬鹿じゃな~、残念!』仕方なく、淀川に向け発った。

《淀川》

 国道1号線に掛かる淀川の「長柄橋」を渡り、上流へ行こうとするが、道に迷い、同じ所を行ったり来たりして、長柄橋は合計5度も渡って、ようやく離れることが出来た。
 やはり淀川は京都付近まで行かなければ、川面さえ見れそうに無い。『しゃ~ない、「淀川」は、ヤ~ンピッ!復路の時に行こう!』と、次の「大和川」を目指す。

《大和川》

番号 河川名 全長(km)
備   考
61 大和川 68 下流は超汚染川・水不足で不可

 法隆寺の近くを流れているので、わかりやすそうだと、大体、南東に向かって走っているつもりで、渋滞の中を2時間ばかり走ったら、変なことに、またも「淀川」の表示板。
 『えっ~!何で~、まだ、淀川?嘘じゃろう!どこをどううろついていたんだろう?おかしいなぁ???』でも、今度は生駒や東大阪の案内表示が出ているので、今度は大丈夫だ!と、表示板を当てに前進、前進!やっと、奈良へたどり着いたら、今度は法隆寺を通り過ぎていた。
 また、戻るが、法隆寺が中々見つからない。あれほどの観光地なのに…。やっとこさっとこで、ようやく見つかりやれやれだ。でも、今度はそこから大和川まで行き着けない。2度ばかり、尋ねて、ようやく大和川に取り付いたが、水が少ない、浅い、細い川、土手道がほとんど無く、下見がままならぬ。だから、川原に降りれないから、カヌーの上下架も出来ない、等などで残念だがここも断念。シャーないけどカット!

 揖保川で、浅い瀬を乗ったまま、下りた時、ミシーッと言い、浸水が以前より多くなっていたので、これは修理しなければ、と思って、揖保郡のDIYでガラス繊維など探したが見つからなかったし、ちょうど尋ねることになっていた、太子町の藤本写真工業㈱、実は、ここのカヌー”アクアミューズ”を私はHPで販売しているので、ここへ行って、リペアーセット売ってる所をお聞きしようとちょうど担当の高橋さんもいらっしゃったので、『良かった!』と、言う感じで、法隆寺から、一時間程度なので、向かう。
 太子町に着くが少し早いので、「聖徳太子御廟」へお参りし、 『「日本一周」の企画が成功しますように』と、『宝くじが当たりますように』と、無理難題をお願いした。普段、神仏へのご加護をお願いしたことは無いのだけれど、今回ばかりは別格!


 約束時間より少し早いけど、会社を訪問、高橋さんと面談、初顔なのだけれど、メールでのやり取りは度々しているので、初顔と言う感じはしない。色々話している内に、揖保川でのカヌーへの浸水の話になり、『それはいけない、すぐ直しましょう!』と、言うことになり、社内の修理工場へと案内していただき、見れば小さな傷もあちこち、その内の一つが、特にひどくなっていて、『これはやばい!』長年修理せずに放っておいのが、こんな時になって、表面化するとは、でも、ついている。プロの所へちょうど来合わせたのだから…。
 2時間半もかけて修理してくださった。感謝しきりだ!おまけにリペアセットまで下さり。これで、しばらくは大丈夫と言う感じで、お別れし、5時過ぎていたので、宿泊場所探しと食事の準備。

 すぐ近くの「石川」の川原を泊地にしようと定め、スーパーマーケットへ。実はこれが結構大変だった、初めにお聞きした所へ行くが見つからない。その次は商店街のど真ん中で、自転車がいっぱいで車が止められない、近所に他に無いからと仕方なく、コンビニへ、だが、どうも商品が私の年齢に合いにくい、で、丁度、若いお母さんが来られたので、お聞きすると、『ここをまっすぐ行くと右手にあります。』と、言うこと、何と数kmも走って、ようやくたどり着いた。
 中々良い店で広い、商品も豊富、とは言っても、私の買ったものは、大根と納豆と豆腐とレタス位、宿泊予定地の橋の下へ行こうとするが、降りる道が無い。無かったのだ。お聞きすると、「川原には車は降りれない」とのこと。ギャー!それは困ったぞ!
 では、先ずは、先刻からの尿意を解消してから、考えよう。と、車を背に、隠れて、植え込みを前に、溝に向って、ほっと一息、『よくぞ、男に生まれけり!』と、感ずる瞬間。
 が、その植え込みは小さな公園のフェンスだとは分かっていたのだけれど、おばちゃまが植え込みのすぐ向こう側を歩いて来られ、こちらを見て、『クス!』と、笑われた。一物は見えなかったろうけど、隠れたつもりが、正面だったのだから、赤面の至り。こちらも照れくさいことおびただしい。

 目を凝らしてみると、一つ下側の橋の下に車が見えた、『おっ!車!あそこなら大丈夫かも?』と、行って見ると、降りれる、グー、大丈夫!降りれた。『お~、助かった!』
 橋の下へテントを張る準備していると、人の気配、見ると、隣の橋脚の向こう側に、人がいる。キット、ホームレスの先輩?だ、挨拶をして、『ここには誰もいませんか?』と、尋ねた。『夜中に、若い連中が来るかもしれないから、注意した方が良いよ!』とのこと。そう言えば、最近ホームレスに暴行を働く、 若者がいるからだ!気をつけなきゃ!

《藤井寺市石川橋下泊》

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