日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【203年 6月30日】

2006-09-19 03:15:38 | Weblog
《多摩川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備 考
30 多摩川 138(内約5) 是政橋 ゴルフ練習場 超易 初心者にグー

 まだ、真っ暗な、真夜中に3、4人の子供の声が聞こえる、女性の声も、男性の声も…。で、目が覚めた。時計を見ると2時チョイ過ぎ。「えー?なぜ?こんな時間に子供や大勢の人が?」と、思っていると『乾杯!』と言う。「えー?今から宴会?子供もいて?」パチパチと拍手も聞こえ、焚き火も始まったようだ。皆でわいわい、話をしている。このグループは何なんだろう?うとうとしながら、考えていた。あまりにも常識はずれ?不思議?所が。目覚めた4時半には全員帰ってしまっていた。お聞きしたかったのに残念!で、想像。「彼らはきっと1時頃に仕事が終わって、時々ここへきて、こんな時間だけど、皆でご苦労さん!の気持ちで一寸だけ楽しんでいるのじゃないかな?」と、勝手に想像した。怪しい人たちではなかった、ようだ。

 そのまま起き出して、カヌーを降ろし、これがまた大変な場所なんだけど、この上にもう一段6、7mのコンクリートの斜め護岸があり、担いで降ろした後がこのテトラ超え。2段の急坂でようやく川面へ降りれると言うところ。
大変なテトラ降りだ
 昨日が、今までで一番早い漕ぎ出しだったけれど、今日は記録更新、550:だ。
 もう、釣り師は来ている。犬を散歩させている人、ジョギングしている人、トレーニングで走っている人、体操している人等などなど…、結構、早朝から多くの皆さんが活躍しておられものだ。


 スタートが瀬の中、気持ちが良いスタート。
気持ち良いグーな瀬
太陽が丁度正面、まぶしい。きらきら光ってて、前が見えない。トロ場に入り、水の音がしない、静かだ、風も無い。が、流れは結構あり、穏やかに進んで行く。波も無く、鏡のような水面の一寸長いトロ場をゆ~ったりとパドリングしていると、散歩の人から声がかかった『気持ち良さそうですね~!』 『あぁ、おはようございま~す、はい、すごく、気持ち良いですよ~!』そうだ!この情景を陸から見ると、きっと何かの映画の一シーンのように見えるのじゃないかな~、ただ、俳優が私では大分落ちるけど!

 時々、小さな魚が飛び跳ねている、鮎だ。目の前で、大きな鯉らしきものが跳ねた。こんな大きな魚がはねたのは余り見た記憶が無い。また、50m位前に鵜が浮き上がってきた。びっくりしたらしく、前後をきょろきょろし、どちらへ逃げようかと迷っている感じで、自分の体が重そうで、いつものように、羽根だけでは十分に浮き上がれないので、足で水を蹴りながら、暫らく走ってようやく飛び上がっていった。まことに可愛い光景だ。
 川に出ているとこのように、魚や鳥たちの姿を目の前で見せてくれるのが、実に楽しく、美しい光景に出会えるのが非常に素晴らしい、そして、嬉しいものだ。

 今日は距離は5km程だから短いのだけれど、また、瀬は小さく・ゆるいけど7,8箇所あり、爽快感もしっかり味わせていただいたし、映画の一シーンを思い浮かべることも出来た。上流で『多摩川はどこも駄目だよ!』って、言われてたけど、この辺りで出来て、良かった。残念だけど、タマちゃんには出会えなかったけど・・・。
 上陸したのが647。一時間にもならない川下りだったけど、結構中身のある素敵な時間だった。

 車を取りに戻り、朝食を取り、片付けていると、一人の男性が近寄ってきて、『わー、日本一周?すばらしいことやっておられるのですね?』 『あっ、おはようございます。えぇ、まあ、生きている内にやりたいことをやっておかないと、悔いを残しますからね。』 『そうですよね~!実はね、私もこんなことしたかったんですよ。』 『それはぜひやってくださいよ!』 『いや~、もう年だから…。』 『年は関係ないじゃないですか?で、お幾つですか?』 『大正11年です。』 『じゃあ、80位ですね?』 『もうすぐね。』 『日本一周でなくても、関東一円とかは?』 『それが、息子に免許証取り上げられてね!』 『悔いを残したくないからって、息子さんに言ってみられたら?』など話していたら、また、出勤中の人が、『わー、すごいことやっておられますね。うらやましいな~!』と、言いながら通り過ぎて急がれた。

 先の人とお別れしたら、また、次の人が、話しかけてこられた。今日は、大勢の人の羨望の的になってしまった感じだ。それだけ、「多くの人が日本一周したいと言う願望はあるけど、やれない、もどかしさや悔しさがある人も多いのだ」と、言うことなのだろう。

《鶴見川》

番号 河川名 全長(km)
備   考
31 鶴見川 43 多摩川と共に、タマちゃんで知ることとなったが、全国ワースト3でも有名だ

 さて、今度は鶴見川だ、やはり、タマちゃんでも名を知られたけれど、全国ワースト3の鶴見川。上流の、川崎市麻生区へ行くと川幅15mほど、これではどうにもならない。ずっと下って、横浜市都筑区もまだ狭いし水も無い、一級河川でも、ここも小さな川なのだ。もっと下ると、汚染が酷くなるし、都会の川で護岸だらけになり、川面へ近寄れなくなるのは確実だから、もうこれ以上、鶴見を追っかけるのは止~めた!

 近くに有った「四季の森公園」の駐車場へ入って、昼食。
 次は江戸川だ。多摩川でのインストラクター嬢が『江戸川はカヌーやってるよ!』と、教えてくれていたので、さぁ行こう。
 ナビをポイントした。東京の街を運転するのは当然初めて、走っていて、ナビを買ってて良かったと痛感した。もし、この大都会で、地理も分からず、入り込んだら、絶対に、動きが取れなくなり、出ることすら難しくなっていたことだろう。カーナビは誠に便利なものだ。

 四谷警察署の前で、信号待ちしていた所、後ろから、ど~んとやられた。が大きなショックではなかったし、右横に相手の車が止まった。斜めにぶっつかってきたのだ。警察もそ知らぬ振り、『すみません!』と、チンピラ風の男が言ってはきたが、自分の車でないから、とか何とか言い、責任者を来させますなど言う。こちらも早く江戸川へ行きたいので、こちらの車は少し痛んだけど、性能に問題は無かったので、「不幸中の幸い」だけど、この際、わずかな金で済ましておこうと思っていたら、変なやつが、二人してやってきた。人相は余り良くない二人だ。色々話したが、埒(らち)はあかない。面倒だからもう良い、実害は無いのだから、と、名前などの交換はしておいたが、そのままっで別れた。でも、やつらは何か悪巧みを考えるかも知れないな!と一寸心配でもある。

 これで時間を大分とられ、江戸川へ着くのも遅れたし、暗くなりそうなので、昼にTELしておいた、大学時代の同窓生、田中君が春日部なので割りと近いし、奥様が素敵な声で『どうぞ、おいでてください!お待ちしていますよ!』とまで、言って下さっていたので、甘えることにし、電話。彼も在宅してて、『おいで!』という事で、ずうずうしく、お伺いすることにした。ふと見ると、前の車が春日部のナンバーだったので、これについて行けば、きっと春日部に行けるとにらんで、ついて行くと、4号線「日光街道」へ出た。何と、案内板に春日部とある『やったー!』前の車に付いてきたのが正解だった。後は一直線、どんどん走り、ナビで近くまでやって来て、電話、コンビニで待ち合わせ。去年の大津での同窓会以来の再会。お家へ案内していただいた。
 夜遅くまで、奥様やお嬢さん達と話し、お嬢ちゃんは「話し上手」なので、つい、沢山沢山、話をし、楽しい、楽しい一夜となったことは申すまでもない。
《田中邸泊》

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