パール富士が見られるのは満月の前後数日間だけ!
天文学の名言:「月に始まり月に終わる」
天文学者渡部潤一さんの言葉から:
最初、夜空の月に魅せられ、望遠鏡で木星、土星、星・・・を見て感動する。
最後は宇宙の不思議さ、無限性、そして夢や想像、月に想う、詠う、読む、書く、
神話、お伽噺、物語、伝説、科学、宇宙旅行・・・にいたる。
月の名勝地C:オリエンターレ盆地
画面中央のやや右にある東の海のオリエンターレ盆地。巨大衝突盆地。外側の直径930km、約38.5億年前の衝突で出来た。月地殻の進化を研究するのに重要な観測対象である。
ケプラーの超新星SN 1604
(ケプラーの超新星あるいはケプラーの星とも呼ばれる)
ドイツの天文学者ヨハネス・ケプラーは、1604年10月17日に初めてこの超新星を見つけた。ケプラーが、この超新星を詳しく研究したので、この超新星はその後彼にちなんで呼ばれた。この主題についての彼の本は、『De Stella nova in pede Serpentarii』(へびつかいの足の新星について)と題された。
SN 1604は、へびつかい座に現れた銀河系内の超新星である。SN1604は、地球から6キロパーセクすなわち約20,000光年以内で起こり、2008年現在、我々自身の銀河内で疑問の余地なく観測された最後の超新星である。18か月にわたって肉眼で見ることができ、絶頂期には、みかけの等級が−2.5等で、夜空で他のどの恒星より、また金星を除く他のすべての惑星より明るかった。この超新星は、Ia型のものであった。
SN 1604を原因とする超新星残骸は、その種の天体の中で「原始的な」ものの一つと考えられており、今も天文学で多くの研究がなされている天体である。
宮崎大学工学部の森浩二准教授は、米国テキサス大学アーリントン校の Park, Sangwook 助教、米国ビッツバーグ大学の Badenes, Carles 助教らとの共同研究で、「ケプラーの超新星爆発」を引き起こした星が、太陽よりも数倍多くの割合で重い元素を含んでいたことを明らかにした。日本のX線天文衛星「すざく」を用いて400年以上前に爆発した星の残骸を調べることで、爆発する前の星の素性を探りあてた。この発見は、宇宙の標準光源として用いられる Ia 型超新星爆発の明るさに予想外のバラつきがある可能性を示唆している。
本成果は、米国の科学雑誌「The Astrophysical Journal Letters」の4月10日に掲載された。
ケプラーの多面体惑星系
プラトンの時代には凸型正多面体は正4・6・8・12・20面体の5種類あって5種類しかないことは見つけられていた。
正多面体はプラトンの立体(Platonic solid)とも呼ばれている。
正多面体はピタゴラス学派には神秘的完全性の象徴のように見え,ギリシャの自然哲学者はこれらを5元素と対応さ
せていた。
1596年,ケプラーは「宇宙の神秘」を発表し,5つのプラトン立体と当時存在が知られて
いた6つの惑星軌道との関連例を追求した。
彼の考えた多面体惑星系はロシアのマトリョーシカ人形のような構造をしていた.
当時,惑星は水金地火木土の6つしかないといわれていて,水星から土星までの間に5カ所の
隙間があり、惑星の軌道は5種類の正多面体を次々同一の中心をもつ6個の球面に外接さ
せて得られる,すなわち,この隙間に5つしかないプラトンの正多面体をすっぽりと入れ込むこ
とができると主張した。