西野了ブログ テキトーでいいんじゃない?

日々浮かんでくる言葉をエッセイにして・・・・・・。小説は「小説を読もう 西野了」で掲載中です。

「高校球児はとてもかわいそう」その2

2008-07-29 20:43:40 | Weblog
高校球児の全国大会を阪神甲子園球場で開催するのはおかしい!一刻もはやく変更していただきたい。それは私が阪神タイガースファンだということとはあまり関係ない。(少し関係ある・・・・・・)
賢明なる野球ファンの方々はお解かりかと思うが、全国高校野球選手権大会の運営はきわめてアンフェアーである。ひとつの試合会場で一試合ずつ試合を消化していくとどうなるか?当然ピッチャーの登板間隔がチームによって違ってくる。プロ野球じゃああるまいし先発ピッチャーが何人もいるわけがない。(たまに強豪校に3人くらいいる場合があるが、これは例外)当然一人のピッチャーが連投!ということになる。
野球というスポーツはピッチャーの役割が他のスポーツと比べものすごーく大きいのが特徴だ。こんなに一人のポジションの役割が偏重されるのは野球くらいではないだろう。
だからピッチャーの調子がそのゲームに大きな影響を与える。あるプロ野球解説者によるとゲームは8割がたピッチャーで決まるという。
 そしてピッチングをした人ならお解かりと思うが、ピッチャーが投球する一連の動作は人体にとって非常に不自然で肩、肘、腰に負担のかかるものである。野球評論家の江本氏曰く「一試合投げきると肩の毛細血管がぶちぶち切れている」とのことである。だからアイシングをするのだ。日本のプロ野球もMLBも基本的に5人の投手のローテーションで、つまりオフも含め中5日の登板間隔である。そして先発ピッチャーは約100球の投球をめどに交代するのか、一般的である。メジャーのゴリラのような体躯のピッチャーですら、中五日で100球の球数が常識なのだ。
 それなのに身体も十分出来上がっていない日本の高校生ピッチャーは県予選の段階から超過密日程で、身体をぼろぼろにさせられている。準決勝、決勝戦ともなると連戦の疲れでピッチャーはヘロヘロで、(または故障していて)普段の力を発揮できないままKOということがよくある。けれど県予選は試合日程が同じなのでまだフェアーであるとはいえる。
 ひどいのは甲子園大会の日程である。1回戦2回戦はまだいいが、3回戦、準々決勝となるとまるっきり登板間隔が違うチーム同士があたるわけだ。スポーツはフェアプレーで成り立っているのではないか。そして準決勝、決勝と過密日程でピッチャーは潰されていく。高野連の役員は高校生の身体を壊して喜ぶサディストの変態集団だろうか?(それにしてもなぜ高校野球だけ高野連という組織があるのか?高校の他のスポーツにも似たような団体があるのだろうか?)
 このような無茶苦茶な大会を一刻も早く止めさせて、高校球児を守るべきだ。高校スポーツにはインターハイという立派な大会があるではないか。野球もそれに合流すればいい。そこで選手の体調に気を付けながら複数の試合会場で公平に運営すればいいはずである。そうすればマスコミも野球だけ特別扱いすることも多少なくなるのではないだろうか。
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「高校球児はとてもかわいそう」その1

2008-07-17 11:16:37 | Weblog
 わたくしは野球の大ファンである。数あるスポーツの中で野球がいっとう好きです。阪神タイガースを応援し続けて31年という熱烈なベースボール支持者です。しかしわたくしは高校野球の甲子園大会の廃止論者でもあります。それはなぜか?
 まず第一にマスメディアがキャーキャーと大げさに取り上げすぎである。たがが高校生の部活動のひとつになぜあれほど注目するのか? それがわからない。新聞を見れば地方予選から写真入で詳細に報道しているし、朝日放送も放映している。どうして、「高校野球をしている」ただそれだけでメディアに載るのであろうか。高校生の部活動といえば水泳だって卓球だって書道だって新聞部だってあるぞ! 教育の機会均等はどうなっておるのだ。
ただしことわっておくが、高校球児が悪いわけでは全くない。好きな部活動に打ち込むことは全然悪くない。(ちなみにわたくしは帰宅部でした)悪いのはまわりの大人である。いくら野球が国民的に人気があるといっても、あまりにもやりすぎである。視聴率が取れればいいのか? 新聞の購読者が増えればいいのか? それでは国技である相撲の立場はどうなっておるのだ!? 
だいたい若い頃から周りにちやほやされるのは、教育上まったくよろしくない。新聞にちょっと載るだけでも相当の人に知られるし、ましてやテレビでインタビューなどされた日には地元のスターになってしまう。(わたくしも以前ちょっとだけ新聞に載ったことがあるが、そのことを近所の人はみんな知っていた。マス・メディア恐るべし!)そうなると世間知らずの若者は鼻高々状態になって増長するのは当たり前なのだ。長年、強豪高の監督をやっているおっさんなんかは、だいたいものすごくエラソーで傲慢そうに見えるのは、わたくしの偏見でしょうか? 
そしてわたくしが一番頭にくるのは、全国大会を某国営放送が完全生中継することだ。冷静に考えれば、どうして高校生の部活動の大会をずーっとだらだらと放送しなくてはならないのだ? 毎日放送や朝日放送ともバッティングするし・・・・・・放送の中立性を保つならば、弓道とか水球とかのマイナーな競技を取り上げてみろといいたい。それから開会式とかに文部科学大臣とかがきて祝辞をのたまうのも気に入らない。教育の危機が叫ばれて久しいのに、差別教育丸出しの甲子園大会に出てきて、嬉しそうにわけのわからんことを言うな!他に仕事があるだろ、国民の税金を無駄遣いするなと叫び倒したいのだ!
 (その2に続く)
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