西野了ブログ テキトーでいいんじゃない?

日々浮かんでくる言葉をエッセイにして・・・・・・。小説は「小説を読もう 西野了」で掲載中です。

他人に薦めたい本 その1「困ってるひと」大野更紗

2011-12-24 16:33:46 | Weblog
 今日はクリスマスイブで四国の山奥でも雪が降っている。いわゆるホワイトクリスマスだが、そんなことはどうでもいいのである。朝起きたらやたら寒く感じた。キッチンの温度計を見ると3℃だった。泣けてくる。年齢を重ねると寒さが疲れに直結するので辛い。身体がギシギシと固まって、まさにブリキ人形状態である。こんなときストレッチとかすればいいのだろうけど、日ごろの運動不足のため急に体を動かすとかえって、その体を痛めてしまうのではと不必要な危惧が働いてしまう。
 
 またまた、そんなことはどうでもいいのだ。
 最近一番面白かった本は、大野更紗さんの「困ってるひと」です。この本はエッセイなのか物語なのか、ちょっとよくわからないのだけど、ともかく笑えます。
 世にも奇妙なな難病にかかってしまった作者の生きるか死ぬかの闘病生活が描かれているのだが、抜群のユーモアセンスと新しく柔軟な感性で、失礼だが大笑いしてしまうことが度々ある。どのくらい面白いのかというと、「罪と罰」(ドストエフスキー作)でソーニャの母がドイツ人の女大家と口げんかをするくらい面白い。(ドストエフスキーってドイツ人か嫌いだったのですね)
 
 作者の言語感覚もすばらしい。
 ・ムーミン谷女子―ど田舎に生息している
 ・フランス女子 ―思い込みでフランス大好き女子になる
 ・ビルマ女子  ―ビルマの人たちを救うべく活動家女子になる。ちなみにミャンマー
          は軍部が勝手につけた名前だそうです。        
 ・難病女子   ―文字通り難病にかかってしまった作者だが、その症状は多岐にわた
          り細かく書くと大変なので、わかりやすく表現するといつもインフ
          ルエンザに罹っているような状態とのこと
 ・おしり女子  ―原因不明でおしり1リットルが流出し、片尻人間に進化した?状態
 とまあ、客観的に見ればとても笑える状況ではないのだが、特異な文章表現で上質な笑いを提供している。
 そして、この本の素晴らしいところは世界に対してもしっかりと目をむけているところだ。現在の日本の社会保障制度をモンスターと呼び、作者がそれに対して戦いを挑んでいるのだが、その戦い方がとてもしなやかでカッコいい。僕自身、1回目は抱腹絶倒しつつこの本を読んだのだが、2回目は「フムフムフム」と大いに作者の考えに共感しながら読んだわけである。
 性格的な問題なのか僕は社会の閉塞状況ばかり目にいくけど、こんな面白い本に出会うと「何かわからないけど、もう少し頑張ろうか?」と単純に思うってしまうのだ!
コメント (2)
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猿、猪、熊、牡蠣、蝿、猫、ゴキブリetc

2011-12-14 11:07:10 | Weblog
 昨日テレビの報道番組で農村が猿の被害で困っているというルポがあった。ハッキリいって猿は怖い。前足というか手というか、それを上手く使うし牙も鋭い。
 僕の住んでいる地域でも近所の神社に猪の足跡があったり、猪が栗山の落ちた栗を食べたり稲を荒らしたりする。獣医さんから聞いた話では猪は子豚とかも食ったりする。また山仕事のおじさんからも猪に襲われて、木によじ登って何とか難を逃れたという。おじさんいわく「猪に噛まれたら大ケガじゃ!」とのこと―
 そんなことを思い出したためか変な夢をみた。山道にヒグマと遭遇し、そいつに追いかけられる夢だ。あまり楽しい夢ではない。そのヒグマは大きくて2メートルはある。そしてそいつは走るのがやたら速い。そんなヒグマが追っかけてくるのだから、迫力満点である。さいわい私はヒグマに噛まれることもなく、その爪で吹っ飛ばされることもなく無事であった。(私はよく危険な夢を見るがその場合100%無事なのだけど、他の人もそうなのだろうか?)
 しかし強烈な夢というのは目覚めてもその名残があるもので、今回はしっかりとその夢の内容を覚えていた。ちなみに僕の住んでいる四国には熊は生息していないらしい。
 それから朝ごはんをつくろうとキッチンにいくと、ブーンと大きな蝿が飛んでいる。コイツは昨日から部屋に入ってきている。昨日知人から牡蠣をもらって、昼ごはんにそれを焼いて食べた。生きた牡蠣、つまり牡蠣が入った貝? をそのまま焼いたので香ばしい匂いが部屋に充満してしまった。そしてその匂いに誘われてハエが入ってきたのである。 この寒いのにどうして入ってきたかというと、ペットの白猫がキッチンの出口を使うからだ。白猫が外に出てパトロールするとにゃあにゃあとうるさいのでドアを開けた瞬間にハエが侵入してきた。
 ハエなんか、ほっといたらそのうちくたばるだろうと思っていたが、このハエは栄養満点なのかやたらでかい! それにブンブン飛び回ってうるさい。今朝発覚したのだが、3匹もいる。そして私の手にとか止まったりする失礼な行為をしたので、さすがに温厚な私もムカッときた。そして地球環境には申し訳ないが、キンチョールで2匹を昇天させてやった。(南無阿弥陀仏)
 よく漫画ではネコがハエを捕まえようとちょっかいを出すが、うちのネコは知らん顔してゴロゴロ寝そべっていた、使えない奴だ。そのくせゴキブリは捕まえて解体するし・・・・・・
 ネコはいったい何を考えているのだろうか?
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